2017-08

イタリアのギャグ番組

SANY0372tr08deg240w.jpg小さな学会(ワークショップ)に参加するためイタリアに来ている.自分の「コマーシャル」(学会主宰者の言い方)の番が終わり,ホッとしているが,直後に質問がなく,ちょっとがっかりしていた.ところが翌日の火曜日,コーヒーブレイクの時,世話人格の人が質問してきた.聞くと,なんたることか,ほとんど分かってもらっていない.別にそれほど難しい話でもないし,周到に準備してじゅうぶん分かりやすく話したつもりだったが,やはりコミュニケーションというのは難しいものだ.スライド*のコピーを持っていたので,それを使って説明する.よく理解してもらえたし,interestingと言ってくれたので,これだけでも大きな成果だ.(写真は会場となったCastiglioncelloのお城,末尾に同業者向け情報へのリンク)
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話は全く変わって,遡って月曜の夜になるが,ホテルで見たテレビについて.
「ダビンチコード」をちょっとだけ見てチャンネルを変えると(多分RAI UNO),ドタバタ喜劇をやっていた.二人の太った男が,シチュエーションを次から次に変えて,おバカなことを繰り返す.言葉は全く分からないが,それでもほとんど抱腹絶倒.イタリアのギャグのハチャメチャぶりは何段階か上だ.たとえば,イギリスのMrビーンとも違う.日本のテレビ局は何とか輸入してもらえないだろうか.

障害者もギャグのネタになっていた.盲人が飛行機の機内を杖で歩くとき,乗務員の急所をその杖で上向きに叩いてしまうとか,胴体結合の二人の紳士がトイレになかなか入れないので,乗務員がむりやり押し込むと,反対側の壁が抜けて飛行機から飛び出してしまうとか・・・.このように言葉で説明しても全然おかしさは伝わらないとは思うが・・・.

しかしこのようなギャグは日本ではまず無理ではないかと思う.多分ごうごうたる非難が放送局に殺到するだろう.しかしよく考えてみると,その方がむしろ変だと思えてきた.パロディーやギャグは,障害者/健常者という分類で言えば,通常は後者がからかったりコケにしたりする対象になるわけだが,ではなぜ前者はそうならないのか,と考えてみると,その「非対称性」が気になる.やはりこれも,後者が前者を「同じ仲間」と見ないこと,つまり「特別扱い」していることではないか.極言すればむしろこれこそが一種の「差別」ではないだろうか?

問題なのは,つまり表現が下品であったり差別的であったりするのは,対象とするグループが誰か,その属性が何かということではなく,ギャグやパロディーの内容次第ではないのか.また,障害者/健常者の分類にしたところで,だれでも多かれ少なかれ「障害者」なのだと思うが・・・.

その昔,「ゲバゲバ90分」というギャグ番組が一世を風靡した.ハズレが7割くらいだったかも知れないが,ヒットも多く,全体としてはかなり面白かった.あのレベルのギャグがテレビから消えて久しい.

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* もちろんいわゆる「パワポ」.でもみんな「次のスライドは・・・」などと言っていた.
同業者向けのリンク:ワークショップ“DICE2008”のサイト発表アブストラクトスライド同イメージ(字化け対策)

(これは会場特設のネットカフェから)

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