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2021-11

中国などに与えた被害に完全に目を瞑る太刀洗「平和」記念館

オリジナルサイトの記事のミラーです。
tachiaraiheiwakinenkan.jpg筑後平野のど真ん中に「太刀洗平和記念館」という町営の施設がある。これは、この地にあった太刀洗飛行場にちなんだものである。これは戦前、軍の国内の主要な飛行場として、日中戦争や、大戦末期には特攻隊の出撃基地として、戦争で重要な役割を果たした。

この記念館には当時を偲ばせる数多い品々や、多くの特攻隊員の遺影が展示されている。上映されるビデオでは、「頓田の森の悲劇」と呼ばれる、米軍のB29による空襲で小学生31人が犠牲になった事件も語られる。しかし、展示は全体として、施設に冠された「平和」という言葉にふさわしいと言えるものではない。

ビデオでは、なんと、「今の平和があるのは特攻隊員のおかげ」と結ばれる。また、空襲による被害は語られるが、この飛行場、つまり軍事基地によって中国などアジア諸国が受けた被害については全く、一切、語られない。まるでここから飛び立った飛行機は中国大陸には一発の爆弾も落としていないかのようである。

IMG_1028tr.jpg実際には、「太刀洗飛行場は大陸への『中継基地』として大活躍」したのである(筑前町史 下巻122ページ.左の写真)。太刀洗飛行場から大陸へ飛び立った軍用機の多くは、おそらく上海の大場鎮飛行場に降り立ち、そこから、おそらく「重慶爆撃」にも加わっただろう。「重慶爆撃」は、都市無差別爆撃として、「ゲルニカ」に続くものとされている。(ただし、ゲルニカがもっとも多い推定でも死者2,000人とされるのに対し、重慶爆撃の犠牲者は1万人を超える。)

展示の「目玉」は、館内の空間では圧倒的な存在感の零戦であり、その「雄姿」である。ミリオタ好みとさえ言えるかも知れない。

このような一面的な展示では、むしろ戦争は美化されてしまいかねない。日本の被害だけでなく、加害の事実、歴史に対する無知が、今の排外主義、中・韓に対するヘイト言動の根にある。過去の過ちをリアルに認識できなければ、また同じ過ちを繰り返してしまう。同町の教育委員会になんとか意見を言いたいと思っている。
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関連記事(ドイツの例):自国の戦争犯罪を記憶する施設に多数の来場者

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