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2018-12

佐賀空港へのオスプレイ配備が具体的な戦争準備であることがなぜ無視されるのか − 「海のノモンハン」の準備

9/20追記:以下をA4のフライヤーにして昨日の西鉄久留米駅前の街頭アピールで40枚配布しました。(裏に佐賀大学元・現教員によるオスプレイ問題の抗議文
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つい先月の敗戦記念日前後のメディアでの特集番組・紙面などでは、いかに戦争が準備されて行ったか、なぜ防げなかったかを反省し、少なくない視聴者、読者が頷いたはずだ。また各地で行われた追悼行事などでも、不戦の誓いが繰り返されたはずだ。なのに、いま目の前で起こっている具体的な戦争準備行為に対して、なぜほとんど反応しないのか? 不思議と言うほかはない。

「戦争準備の一環」との判断に、難しい国際情勢の分析など不要だ。なぜなら、政府の文書を見れば余りにもあからさまに戦争行為のことが書いてあるからだ。

osprey-saga-boeisho201704p3.jpg防衛省のパンフレット「陸上自衛隊の佐賀空港利用について」[注1](2017年4月、右はその3ページの図)によれば、オスプレイ佐賀空港配備の背景として「南西諸島に約7,400人の隊員が配置されている現在の防衛体制を大幅に強化」し、「イージス艦や潜水艦など新型艦艇の整備」,「各地の防空レーダーを改修」、「ステルス戦闘機を導入」し、「島嶼防衛や奪回を目的に専門的な訓練を受けた『水陸機動団』を新設」[注2]することなどを挙げ、佐賀空港配備の直接の目的は、この水陸機動団を「島嶼部に迅速に投入する」のにオスプレイを使用するため、としている。

つまり、あからさまに隣国との軍事衝突=戦争の準備のためであると述べているのだ。これは島嶼部など地域の軍事緊張を高め、戦争の危険を招くことになるのは明らかだ。しかし何よりも違憲行為である。それも、自衛隊が違憲か合憲かの議論どころではない、直接的な。

この、「島嶼防衛や奪回」の対象とされるのは、石垣島など人が住んでいる島というより、中国と領有権を争っている尖閣諸島(中国側では釣魚群島)であることは明らかである。つまり、無人島が占拠されたりすれば、これを戦争行為によって奪回すると宣言しているのだ。かつてフォークランド戦争というのがあった。イギリスが支配していた人口2,000人ほどの島に突然アルゼンチンが侵攻、これにはるばる大西洋を越えてイギリス軍が逆侵攻、双方で1,000人以上が犠牲となる戦争になった。上記防衛省のパンフに書いてあることは、これと同じようなことをやろうというわけだ。国際司法裁判所に訴える忍耐も持たず、戦争、すなわち工業的殺人に日・中の若者を巻き込もうということである。しかも、フォークランドと違って無人の絶海の孤島のために。

このような行為は、いうまでもなく「国際紛争を解決する手段として」の「武力による威嚇又は武力の行使」を禁じる憲法に違反することは余りにも明白だ。自衛隊が合憲か違憲かの議論とは全く別の次元にある。

79年前に、誰もいない原野の国境線をソ連と争ったノモンハン戦争というのがあったが、これに例えれば、「海のノモンハン」とも言うべき愚行を繰り返すことになるだろう。

[注1] 2017年4月の地権者説明会で配布。
[注2] すでに今年3月に設置された。

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