アメリカの「暴発」を防ぐには
米韓軍事演習が今日(4日)からまた始まり,朝鮮半島の緊張が非常に高まっている.参議院は今日,「北朝鮮による弾道ミサイル発射に抗議する決議」を上げたが,これまた非常に一方的なもので,3月の当ブログ記事「翼賛国会への一里塚」に書いたことがそのまま当てはまる.どの国であれ,核・非核を問わずミサイル実験は許し難い.しかし,アメリカ軍ががすぐそばまで来て「演習」と称して軍事力を展開していることを棚に上げ,朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の側だけを一方的に非難するのはだれがどう考えても公平を欠く.米韓の行動に触れないということは,暗黙の支持を意味してしまう.つまり,わが国の参議院までがアメリカの軍事挑発に間接的に加担していることになる.
核ミサイル実験と言えば,4ヶ月前,今年8月2日にアメリカもやっている.米軍ホームページの記事 “F.E. Warren AFB tests Minuteman III missile with launch from Vandenberg” を見ればよい(右の写真をクリック).これに対して,なぜ国会は非難決議を挙げなかったのか?
全部の野党までこの決議に賛成したと言うことが,戦争がどのように始まっていくのかを物語っている.暗黙に,このような案件で「歩調を乱す」ことで「ヒコクミン」と指差されることを恐れているのだ.そのようにして,自国の「防衛政策」に対するあらゆる批判が「自粛」され,言葉が封じられていく.
いまこそ平和運動の出番だ.「戦争法廃止運動」が,戦争そのものを防止する運動をしなくてどうするのか?
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関連記事:核兵器禁止条約という前進の一方で左翼・リベラルまで国家主義に取り込まれる恐れ(2017/8/10)

全部の野党までこの決議に賛成したと言うことが,戦争がどのように始まっていくのかを物語っている.暗黙に,このような案件で「歩調を乱す」ことで「ヒコクミン」と指差されることを恐れているのだ.そのようにして,自国の「防衛政策」に対するあらゆる批判が「自粛」され,言葉が封じられていく.
いまこそ平和運動の出番だ.「戦争法廃止運動」が,戦争そのものを防止する運動をしなくてどうするのか?
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