アイゼンハワーの「軍産複合体演説」全訳
改訂しました(4/4).アイゼンハワー大統領が離任するときに行ったテレビ演説は,「軍産複合体演説」として有名で,そのサワリの部分は日本語でもよく引用されます*.しかしその全文の日本語訳は見つかりませんでした.そこで,その全訳を次に公開します.
アイゼンハワーの国民への離任演説,1961年1月17日
音声ファイル付きのオリジナルは次にあります(他にもたくさんありますが).
http://www.americanrhetoric.com/speeches/dwightdeisenhowerfarewell.html
大学院の授業として昨年度から科学と社会の関係について扱う科目が新設され,私が担当しました.その教材の一つとしてこの演説文の読解と翻訳を課し,それを修正,編集したものです.通常引用される短いサワリの部分の他にも,多くの傾聴すべき言葉があります.
現在のアメリカは,まさに彼が危惧した最悪の道筋をたどって来たように思えます.つまりこの演説の鋭さが,最も残念な形で証明されているようです.そのアメリカを「ミサイル防衛」などで追おうとしているわが国とその国民にとって,まさに今日的かつ最良の警告として **読み返す時ではないでしょうか.
訳者はアメリカ政治の専門家というわけではありませんので,誤りや改善点など,ご教示いただければ幸いです.
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* 「アイゼンハワー回顧録」にも本人自身が引用しています.
** もちろんアイゼンハワーが大統領として在任中にもアメリカはいくつもの侵略行為を行っており,ブロガーは彼を全面的に美化するものではありません.また,冷戦期らしくソ連を敵視したくだりもあります.しかしこの演説には,国内の危険な勢力の台頭に関して,権力の中枢で彼が感じ取ったものが真摯に表明されていると思います.
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