映画「トランボ」
映画「トランボ」の感想です.多くの人に勇気を与える優れた映画です.上映館が少ないのが残念.佐賀は「シエマ」のみ.たくさんの人に見てほしいと思います.
50年代にアメリカに吹き荒れた「マッカーシズム」,「赤狩り」で投獄され,出獄後も偽名でシナリオを書き,「ローマの休日」など数多くの名作をのこしたダルトン・トランボの話.
この映画のキーワードの一つは「共産主義者」.これについて,トランボと娘との会話が印象的です.次のブログからそのテキストを拝借.
http://mikanpro.hatenablog.com/entry/2016/07/25/トランボ_ハリウッドに最も嫌われた男
「お父さんは共産主義者なの?」
「そうだ」
「お母さんは?」
「違う」
「私は?」
「じゃあテストしてみよう。君の大好きなハム卵サンドをお弁当に持って行ったとする。クラスにお弁当を持ってこなかった子がいたらどうする?」
「分けてあげる」
「もっと働けと言わないのか?」
「言わない」
「金利をつけてお金を貸さないのか?」
「貸さない」
「じゃあ君は共産主義者だ」
(シナリオは見つからないので,英語サイトから英文を探すと,“counter punch”というサイトに簡略版がありました.)
http://www.counterpunch.org/2016/02/02/trumbo-hollywoods-anti-communist-tribute-to-itself/
“Dad are you a communist?” He answers, “Would you share your sandwich with someone who did not have one?” to which she dutifully replies, “Of course” and he answers, “So that makes you a communist too.”
共産主義はもちろんヨーロッパ語(英語ではcommunism)の訳語で,そのスペルから community + ism と想像できます.つまり漢字訳の「産」の意味はどこにもなく,「共同体主義」が適切な訳だったと思います.
この主義は,当初のマルクスのアイデアから,それが体制化したソビエトという国家の形となり,そうなると様々な悪い面が出て来ます.例えれば,恐らくキリストは純粋に平等と人類愛を唱えたのだと思いますが,教会,そしてバチカンが作られ制度化されるとその反対物としての面が多く出て来るのと似ているでしょう.もちろんこの映画に見られるマッカーシズムのような,資本主義の側のこの言葉を貶めるキャンペーンによってネガティブな印象付けが行われ,それは今も続いているというのも事実です.
問題は,ひとびとがどれだけ「原点に帰る」ことが出来るか,だと思います.上のトランボと娘の会話は,まさにそのことを教えているように思います.

この映画のキーワードの一つは「共産主義者」.これについて,トランボと娘との会話が印象的です.次のブログからそのテキストを拝借.
http://mikanpro.hatenablog.com/entry/2016/07/25/トランボ_ハリウッドに最も嫌われた男
「お父さんは共産主義者なの?」
「そうだ」
「お母さんは?」
「違う」
「私は?」
「じゃあテストしてみよう。君の大好きなハム卵サンドをお弁当に持って行ったとする。クラスにお弁当を持ってこなかった子がいたらどうする?」
「分けてあげる」
「もっと働けと言わないのか?」
「言わない」
「金利をつけてお金を貸さないのか?」
「貸さない」
「じゃあ君は共産主義者だ」
(シナリオは見つからないので,英語サイトから英文を探すと,“counter punch”というサイトに簡略版がありました.)
http://www.counterpunch.org/2016/02/02/trumbo-hollywoods-anti-communist-tribute-to-itself/
“Dad are you a communist?” He answers, “Would you share your sandwich with someone who did not have one?” to which she dutifully replies, “Of course” and he answers, “So that makes you a communist too.”
共産主義はもちろんヨーロッパ語(英語ではcommunism)の訳語で,そのスペルから community + ism と想像できます.つまり漢字訳の「産」の意味はどこにもなく,「共同体主義」が適切な訳だったと思います.
この主義は,当初のマルクスのアイデアから,それが体制化したソビエトという国家の形となり,そうなると様々な悪い面が出て来ます.例えれば,恐らくキリストは純粋に平等と人類愛を唱えたのだと思いますが,教会,そしてバチカンが作られ制度化されるとその反対物としての面が多く出て来るのと似ているでしょう.もちろんこの映画に見られるマッカーシズムのような,資本主義の側のこの言葉を貶めるキャンペーンによってネガティブな印象付けが行われ,それは今も続いているというのも事実です.
問題は,ひとびとがどれだけ「原点に帰る」ことが出来るか,だと思います.上のトランボと娘の会話は,まさにそのことを教えているように思います.
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...