2017-06

新学習指導要領公表--パブリックコメントの処理が不透明

ものすごくいろんな問題があるけれども,文科省関連の件について.
新学習指導要領を,パブリックコメントの締め切りからわずか12日後に,修正公表した.
(次は毎日新聞の28日の報道)
新学習指導要領:総則に「国と郷土愛する」、異例の修正--きょう告示
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080328ddm002010086000c.html

その間「営業日」はわずか8日をはさむだけである.5,679件も寄せられたという意見を,いったいどれだけまともに読み,検討したのだろうか.そのプロセスは公表されていない. 文科省のウェブサイトには,寄せられたパブリックコメントを勝手に切り縮めて94の短い文に圧縮し,文科省と意見が対立するものに関してはきわめておざなりな,「見解の相違」的な回答を並べているだけである.
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/index.htm

5,679件を「営業日」8日で割ると一日あたり710件こなさなければならない.善意に解釈すれば10人で読んだとして一人71件で非現実的な数ではないが,討議には何時間を使ったのか.時間だけでなく,本質的な異論を理解しようとする努力をしたのだろうか.

そもそも「意見」というのはそれが公開されて,つまり一般に共有されることで初めて意見となる.役人がきちんと読んだとしても,それだけで,そのあと段ボールに詰め込まれたのでは「意見」として扱われたことにはならないだろう.それでは封建時代の「目安箱」と同じだ.メールで寄せられた意見を公表するのに大きな手間はいらないだろう.文科省はパブリックコメントの全体をそのまま公表すべきだ.

ちなみに,私が送った意見の「論点0」の「そもそも文部科学省にはこのような命令を発する権限がないので,提案自体を撤回すべきである」の部分は全く無視されたようで,圧縮文にも見あたらない.
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2008-03-16

前の記事「教基法破壊を具現化する学習指導要領案」でも述べたように,意見公募の期間が行政手続法で決められた最低限の1ヵ月であること,そして,多くの修正にもかかわらず恐ろしいスピードで成案が公表されたことは,このプロセスがほぼ「出来レース」であることを物語っている.

疑問なのは,日教組や全教のウェブサイトがパブリックコメントについて一般に呼びかけることを全くしていないということだ.前者は募集が行われていることさえ書かれていない.後者では,幹部の長いコメントが出ているだけ.地方の教組のサイトでは組合員に応募するよう呼びかけているのがいくつかあったが,一般市民は意識していない.

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