2017-04

戦争法案にまつわるメディア状況は詳細に記録すべき事象

私たちの親またはその上の世代はあの無謀な戦争を止めることができなかった.「なぜ止められなかったの?」と親や祖父母に問い掛けた人もいるだろう.危険が迫って来た時にはすでに言論の自由はなく,何よりも国民に事実を知る手だてもなかった.しかし今は違う.言論を理由に逮捕されることはない.大手メディアはともかく,その気になればインターネットで幅広い情報を得ることが出来る.だからもし日本が再び侵略者となることを止められなかったとしたら,あるいは国際紛争から戦争への道を遮断できなかったとすれば,現在の成人世代の責任の重さは1930〜40年代のそれとは比べものにはならないだろう.

今日の市民が戦争予防のために行動しようとするとき,ほとんどの場合,闘う相手は警察ではもちろんなく,「めんどう」とか「目立つのはいや」という,自分自身の気持ちがせいぜいだろう.

今の世代の責任は,その持ち場持ち場でさまざまだ.メディアに属する人の責任が大きいことにはだれも異論はないだろう.そのメディアの権力への屈服が多くの人に気付かれ始めている.この状況を記録することは,メディアの中で闘っている人たちを激励することにもなるだろう.

毎日新聞の最近2日間の紙面を眺めてみる.
28日の見出しは,安倍首相の言葉だけを大見出しに使い,不安ではなく安心感を演出する紙面構成になっている.
28日抑止力_7276tcW260.jpg 28日トップ_7270w260.jpg

29日も全く同様だ.防衛相の写真入り記事では,まるで野党が揚げ足取りを狙っているという印象を演出している.
29日ー防衛相狙い撃ち_7275W260.jpg 29日3基準_7271W300.jpg

28日の共産党・志位委員長の質疑は,まるで「コロンボ刑事」を連想させるというツイートも見られるほど綿密で,政府の虚言とアメリカ従属ぶりをさらけ出した.しかしこの大きな見せ場はわずか28行の豆記事に押し込められ,それからはこのやり取りのエッセンスは抜き取られている.
志位質問29日7274W530.jpg

両日とも,ページをめくって詳細に見れば優れた記事もあるのだが,忙しいビジネス世代ではトップページの見出ししか見ない人も多いだろう.そこでは,安保法制は大した事はない,心配するほどのことはない,という印象が発せられている.内心危ないと思っていても,この見出しでそれにふたをして安心を得るという心理的な手助けを提供している.

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