2017-05

佐賀県の共産党大会(県党会議)

前の記事で,共産党の大会議案について書きましたが,先の日曜日はまさにこれについて議論する共産党の佐賀県大会(県党会議という)でした.代議員として出席し,ブログに書いたような内容に加え,秘密法反対運動についても発言しました.

このブログで過去にも再三書いたように,議題が「大会議案審議」であるにもかかわらず,ほとんどの発言は議案のテキストそのものに触れません.これだけ多岐にわたり,複雑な問題を扱い,しかも相当に長大なテキストを対象としていて,百人をこえる人が集まっているのに何の疑問もない,異論もないというのは全く不自然なことです.なにか「改まった」場では誰も本音を言わないというこの社会の悪習から,残念ながらこの組織も自由ではないということでしょうか.あるいは「民主集中制」というルールの履き違えということもあるでしょう.ますます重要になって来たこの党の役割に照らせば,この悪弊を急いで改めることはまさに焦眉の急と言うべきです.そうしなければ集団の「英知」を結集するということは出来ません.

各県の大会はこの日かその一週間前に一斉に開かれているので,党員ブログでその紹介がちらほら見られますが,内容に立ち入ったものはほとんどありません.党の規約の,すでに廃止された公開制限条項に未だにとらわれているためかも知れません(記事「ブログ時代の共産党大会」参照).しかし今日ではこのような会議はほぼ原則公開となっているため,常識的な範囲での公表は可能です.実際,発言をまるごと公開している比例区候補の例もあります(もっとも,その内容は「無難な」ものですが).

というわけで,以下に当日の私の発言を掲載します.文字化に際して,書きことば調に変えたり,文章を少し整理したりしています.また,全国大会の代議員に立候補もしましたが,残念ながら落選しました.

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(以下,12月22日の佐賀県党会議での発言)

「議案審議」と言うことになっていますが,しかし大会決議案そのものに対する議論が少ないように思います.全体的にたいへん素晴らしい内容ですが,2,3問題点を感じていますので,その点を述べたいと思います.

そのまえに本日のこの会議,県委員長にお尋ねしたいんですけれども,メディアへの公開,案内はされたのかどうか.党を世間に露出するたいへんいい機会だと思いますが,どういう政策になっているか,お尋ねしたいと思います.

また,この中央委員会決定ですが,中央委員会の中で何か議論になった点があれば,その点ご紹介いただきたい.議論の内容が全く紹介されませんので,分からないんですよね.もっと透明性を上げる必要があるかと思います.それから,もし採決になったとすれば,それは何対何で可決されたか.そういう情報もよろしければお知らせ頂きたいと思います.

秘密法敗北の総括を
さて,議案に入る前に秘密法の問題に触れたいと思います.残念なことに秘密保護法が可決されてしまいましたが,なぜ阻止できなかったかと言う総括を是非ともやらなければならないと思います.とにかく最後は盛り上がったんだ,たいへんな盛り上がりを見せたんだ,で終わってはいけないと思います.教育基本法が改悪された時が実はそうでした.まともな総括がないんです.(赤旗新聞を)見てもわかります.「とにかく最後は盛り上がった」で終わっているんです.

それだと結局同じことを繰り返してしまう.つまり,とにかく盛り上がったで終わるということは,それを阻止すると言う展望を持ってなかったということになるわけです.もし阻止すると言う展望,戦略・戦術を持っていたとすれば,なぜ負けたのか,その敗因分析を必ずしなければいけないわけです.ですから,それがないと言うことは,ひょっとして阻止すると言う気概,展望を持っていなかったのではないかと疑われてしまいます.ですから是非ともやらなければいけない.教育基本法の敗北の時の総括なしというのは,繰り返してはいけないと思います.

福島原発事故による避難者への対策を
次に,この議案そのものについて,一つ,大きな疑問があると思いますのは,福島の被ばく者の問題,避難者の問題,帰還の問題について,ほとんど触れられていないと言うのは非常に重大です.パンフレットの13ページの下の方に数行,「国の責任で,全面賠償と,命・健康・暮らし・環境を守る対策を徹底することを求める」と書いてあるだけです.14万人にもおよぶ放射能難民の人たちに対する対策,これはとても難しい問題なのです.この人たちを,どの程度の線量まで帰還を勧めるかとか,あるいはもっと大規模な移住を提案するのか,たいへん難しいシビアな問題なのですが,そういうことについて,是非とも責任を持って提案しなければいけないと思います.福島県の会議では当然問題になっているだろうとは思いますが,福島だけの問題ではなく,これは明かに全国民の問題です.

ところが政府・規制庁は,11月20日付けで,「帰還に向けた安全・安心対策に関する基本的考え方(案)」というのを出して来ているのですが,ここの中にはどういうことが書いてあるかというと,結局20ミリシーベルトで線を引こうとしているのです.20ミリシーベルトは避難区域のことだったんですけれでも,20ミリシーベルトだったら帰還していいんじゃないかと言う,そいういう政策を打ち出そうとしています.20ミリシーベルトがどれだけひどい被ばく環境かということを想像して見て下さい.20ミリシーベルトのもとでガイガーカウンターがどれだけけたたましく鳴るか.痛くもかゆくもないから,数字だけではピンとこられないかも知れませんが,自然放射線の数十倍(発言では数百倍と言ったが訂正),とんでもない値です.そういうことを政府が進めようとしている以上,これに敏感に反応しないといけないと思います.それが一点です.

尖閣問題と国内右傾化の一体性
もう一点は尖閣問題です.私は,尖閣問題というのは秘密保護法と全く密接に関係があり,このような日本の軍国主義化,右傾化,極右化というのは,尖閣という危機を煽ることによってはじめて可能になったと思うのです.今回の秘密保護法もそうです.一体のものだと思うのです.ですからどうしたら平和解決が出来るかと言うことをどんどん提案していかなければいけないし,今回の防空識別圏の問題での国会決議というのはたいへん問題があると思います.なぜかと言うと,防空識別圏というのは戦後最初に日本とアメリカが設定したんですよ.そしてそれと同じことを今回中国がやっただけなんです.何十年も遅れて.ですから,相手に撤回しろと求めるのなら,自分たちから設定した防空識別圏をまず撤回しないと,それを言う資格はないわけです.ですから全会一致で国会決議したということは挑発以外のなにものでもない.ほんとに対立を煽る,ナショナリズムを煽ることに加担したと思いますので,これは重大な問題だと私は思っております.そういう意味で,是非見直しをお願いしたい.

この問題では,専門家は非常に少ないんですけれども,反戦自衛官と言われた小西さんと言う方が,ほとんど唯一そういう論陣を張っておられます.ネット上で.彼はもと自衛官ですからそういうことに詳しいわけですね.

実際,飛行計画書を提出すると言うことも,アメリカは認めているわけですから,民間航空会社に飛行計画書を提出するななどと求めているのは日本だけなんですね.そういうことからも,是非とも,ナショナリズムに迎合するような政策はぜひとも止めた方がよろしいと思います.

まだたくさんあるんですけれども,もう時間が一分ぐらいしかなく,中途半端になりますので,これで終わりたいと思います.ありがとうございました.

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