2017-08

左・右からの山本太郎非難・バッシングは「言論・表現の自由」そのものへの挑戦である

山本太郎氏は「園遊会」という,その名前からしてひとつのパーティの席上で,そのホストである天皇に手紙を渡した.このような席上での手紙のやりとりはふつう何ら「礼儀」とか「作法」という言葉との関連で取り上げるはずのものではない(もし取り上げられるとしても,手紙を渡すときの姿勢とか,態度などだろう).しかし自民党から共産党までが非難,批判の合唱である.右翼・極右の「不敬罪」アナクロニズムは論外だが,社民党の吉田党首は「反省しなければならない」,共産党の志位委員長は「憲法を知らない者の行動」と,左翼も山本氏擁護ではなくその反対側のサイドにいる.これは結局のところ,左翼も広い意味の「菊タブー」の虜になっているということではないだろうか.天皇やそれにまつわる行事は「畏れ多いもの」という感覚である.

参議院の議運は,その「所管事項」に議員の処分などありもしないのに,山本議員への「処分」を決めた*.権限がないことを多数決で決めたと称するのは公的なイジメ,公的なパワハラである.

山本議員の天皇への手紙手交という行為は,全く言論・表現の自由で保障された国民としての(その代表である国会議員としての)権利の範疇に属するものである(「スタンドプレー」との非難もあるが,それも表現形態の一種である).その手紙の内容や,渡した相手についての善し悪し,好き嫌いについての議論は当然あってよい.しかしその行為自体に対する「バッシング」,ましてや「処分」などということは,まさに言論・表現の自由への挑戦そのものである.このような異常事態に至った以上,山本氏の憲法的権利を擁護することは,いやしくも憲法を擁護するものにとっては義務である.それでも山本バッシングの陣営に与するならば,「憲法を知らない者の行動」と言うほかはない.

右派系と思われる「夕刊フジ」の,「“四面楚歌”山本太郎氏を中核派が絶賛」という9日の記事**はこの状況を,いわば「反面教師」的によく物語っている.「中核派」というキーワードは,少なくとも50代以上の人間にはネガティブイメージとして認識され,あるいは刷り込まれている.山本太郎氏を擁護するのは今や中核派だけ,という印象操作の意図が明白である.つまり,「もし山本氏を擁護しようとするなら,あなたは中核派と関連づけられますよ」という暗示である.今やかつての「アカ」という,批判派・左翼に投げつけられたスティグマの言葉は,「中核派」に変わったということだろうか?

* https://www.facebook.com/kouichi.toyoshima/posts/443194559119632
** http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131109-00000016-ykf-soci

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