2017-10

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基地封鎖の拡大はその合法性認識の普及がカギ

抗議集会やデモとは違って,基地ゲートを封鎖するという行動は見かけ上は違法行為なので,たいていの人はすんなりと受け止めることは出来ないでしょう.この認識を変えて行けるかどうかが,封鎖行動の拡大にとって重要だと思います.そして,封鎖行動を含む直接行動こそが,沖縄の,そして日本の未来を切り開くカギなのです.

見かけ上,つまりミクロには違法だが,大局的には合法であるという,やや込み入った認識プロセスが重要でなのです.言葉を換えれば,「悪法といえども法なり」という格言が似非格言であること,俗論に過ぎないということの理解です.法には上下関係があり,上位の法に反する下位の法はもちろん,規則も命令も無効であり,真に法を守るということは,このような事例では上位の法に忠実であること,つまり下位の法を「破る」ことこそ,真に法を「守る」ということです.この認識の普及には法律家の関与が決定的です.

そのような学習のきっかけになるように,イギリスの判例を紹介します.これらは「封鎖」どころではない,サボタージュ行為(破壊行為,カタカナ英語とは違う意味)に関するものです.分かりやすいたとえでは,火の手があがった家屋に子どもが閉じこめられているが,入り口に鍵がかかっている.鍵を壊すのは「破壊行為」,つまり「サボタージュ」だが,人命救助のために正当化される,ということです.以下の例では,爆撃や核爆発で大量殺戮が行われる恐れがあるので,火災どころの騒ぎではないのです.

1)ピット・ストップ・プラウシェアズ事件
2003年2月3日 アイルランド・シャノン空港で合衆国海軍の軍用機を非暴力的に非武器化(つまり部分的損壊)
2006年7月10日から審理で陪審全員一致の無罪
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2006-07-31
http://www003.upp.so-net.ne.jp/maytime/event06/pitstopJ2.html
http://www003.upp.so-net.ne.jp/maytime/event06/pitstopJ.html

2)ロージーとレイチェルによる原潜損壊事件
1999年2月に,バローに停泊していた英海軍のトライデント原潜ベンジャンス号を損壊
2000年9月20日 不一致陪審
http://www003.upp.so-net.ne.jp/maytime/RachelRosie/RachelRosie.html
2001年10月4日 再審でも評決不能,釈放
http://www003.upp.so-net.ne.jp/maytime/event2k/r011004wJ.html

3)トライデント・スリー
1999年10月21日 トライデント原潜関連施設破壊に無罪判決
http://www003.upp.so-net.ne.jp/maytime/newsletter/courtrep.html

4)希望の種プラウシェアズ事件
1996年7月,インドネシアに輸出予定のホーク戦闘機破壊に無罪
http://ad9.org/pegasus/peace/sekai9911.html
http://www.craftech.com/~dcpledge/brandywine/plow/webpages/weba.htm

追記:合法性認識の普及が「前提」ということではありません.たとえ少人数であれ決然とした封鎖の実施こそが「行為によるプロパガンダ」として人々の心に働きかけます.「あたりまえのこと」になるのです.
----------
文献情報です.以下に9月11日にフェイスブックに書いたものを再掲します.

国内でも市民運動において非暴力直接行動(NVDA)への理解が広がっているようです.私が知っているこの分野の文献をご紹介します.

まず,包括的な,教科書と言えるような本はこれです.

1)マイケル・ランドル「市民的抵抗 非暴力行動の歴史・理論・展望」(新教出版社,2003年)

NVDAのイギリスの核廃絶運動への応用例は,トライデント・プラウシェアズの手引書がお勧めです.

2)アンジー・ゼルター「トライ・デンティング・イット・ハンドブック」日本語訳第1版(2004年11月,発行:ゴイル湖の平和運動家を支援する会,アンジー・ゼルターさんを迎える東京集会実行委員会)
ネット版:http://ad9.org/pegasus/peace/tp2000/handbook/tdihb0.html

他のアンジーの文章や本です.

3)アンジー・ゼルター「わたしたちはなぜ核兵器を破壊するのか」,世界(岩波書店),2000年10月号,p.47.

4)Angie Zelter, Trident on Trial: The Case for People's Disarmament, Luath Pr (2001/7/10)

5)Angie Zelter (ed.), Faslane 365: A Year of Anti-nuclear Blockades, Luath Pr (2008/01)

次は日本からも参加した「ファスレーン365」関連の文章です.(上の5も)

6)三好永作「日本チームの非暴力ファスレーン封鎖行動」,証言2007(長崎の証言の会)第21集,p.142-153.

7)ジョン・メイヤー「平和について考える ファスレーン三六五の意義」,証言2007(長崎の証言の会),p.154-159.

最後に,手前味噌ながら,私の文章も.

8)豊島耕一「十二名の日本市民はいかに英国の核基地を封鎖したか」,世界(岩波書店),2008年1月号,p.278-285
ネット転載 http://ad9.org/f365j/publish/sekai0801.html

9)豊島耕一「『ファスレーン365』と非暴力直接行動の持つ意味」,長崎平和研究,No.27,p.125,2009年4月.

10)豊島耕一「核廃絶・科学者・直接行動」,証言2007(長崎の証言の会),p.130-141.

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