2017-07

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優れた反戦映画でもある「アバター」

映画「アバター」を鑑賞しました.冒険物語のスペクタクルとしても素晴らしいですが,同時に優れた反戦映画です.映画館に足を運んだのは,出勤はしたものの,まだ屠蘇気分の醒めやらぬ4日夜のことです.

3D映写ということで,どんな割引もない2千円の高価な映画ですが,とても見応えがあります.3時間近い長編なので,3Dメガネをかけての鑑賞は疲れるだろうと思っていましたが,非常に自然に仕上がっているので,老朽化した眼でもセーフでした.

さて内容ですが,地球から遠く離れた惑星「パンドラ」に埋蔵された高価な資源を求めて進出したアメリカ軍(海兵隊)が,その星の先住民「ナヴィ」を「野蛮人」と見下して戦争を仕掛けるというもの.戦争の技術としては,戦闘機やミサイルなどの従来型に加え,映画のタイトル“Avatar”(分身)のもととなっている,ある斬新なアイデアが中心となって話が展開します.
contrlrm.jpg
ファンタジックに表現される先住民の素朴な暮らしと自然,それに対比して,いかにも「高度技術」で装備し尽くされた米軍(地球軍?)基地ですが,そこで指令を出す鉱物資源開発会社の人間や軍人たちの口から出る言葉の軽薄さ(「株主が満足しない」という言葉も聞かれる)と残忍さ.「どっちが野蛮人?」と,この映画は問うています.

「これはまさに現在アメリカが,アフガニスタンやイラクでやっていることだよ」と監督は言っていると,私は受け取りました[註].もちろん「侵略の残忍さ」とか,「異民族への支配」,あるいは「人間の強欲」という普遍的なテーマを扱っているのですが,それを今日の世界に当てはめて,惑星「パンドラ」がアフガンやイラクの言わば「アバター」であると想像する人は,観客のうちでどのくらいでしょうか?そして,もしバラク・オバマがこの映画を見たとしたら,一体どのように解釈するのでしょうか?まさか「ナヴィ」を「タリバン」や「アルカイダ」と見なしたりはしないとは思いますが・・・.
laputa.jpg
(3D映写について)
映像そのものはすばらしい出来上がりに間違いないのですが,映画館での効果としては,偏光を使う以上,どうしても光量不足(視野が暗い)になるのは避けられません.スクリーンを小さくして,裸眼ではまぶしいくらいにして上映すればこの問題は解消出来ます(さらに料金が上がる?).偏光メガネは,できるだけ明るくするための反射防止コーティングが施された上等なものでした.見終わったら返却しなければなりません.

字幕版は,画面からの情報量が多いので(奥行き情報が追加)ちょっとつらい.それに,字幕までの「距離」は固定されているため,ときどき登場人物の“体の中”に現れたりします.これではせっかく「実像」を見せているにもかかわらず,映像が「虚像」であるかのような印象を与えるので,これもマイナス要因.3Dは吹き替え版に限ります.

3Dによって迫力が増すかと言えば,100パーセントそうばかりとも言えないようです.従来の2D映写では想像力で奥行きを感じ取っているのですが,この想像力が停止させられ,「そこに見せられるだけ」の奥行き感に限定されてしまいます.これはむしろ映像のスケールを小さくしてしまっているのではないかと感じました.

3Dと言えば,たまたま私の今年の年賀状は,月の3D画像をモチーフにしたものでした.
http://www.geocities.jp/chikushijiro2002/blog/greeting2010.pdf

3Dつながりで,ブログ内と関連サイトの立体映像関連の記事にリンクしておきます.
中秋の名月,少し手の込んだ楽しみ方を・・・
中秋の名月ステレオ版
ゴジラスコープ
空間描画装置(Space Vision)

[註] 米軍がアフガニスタンで行っている「アバターまがい」の作戦については,拙ブログ記事をご覧下さい: 宇宙を経由した殺人・テロ

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はたして、911 は本当にテロだったのか。ZERO は、原版(イタリア語)の制作(2007年)以来、ローマ国際映画祭(2007年10月)、ブリュッセルEU議会場(2008年 2月)、ロシア国営放送(2008年9月)で上映された、対テロ戦争の原点を鋭くえぐる長編ドキュメンタリー。

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