2017-04

中国の民主活動家弾圧に批判を

中国の民主活動家に11年の懲役刑が言い渡された.西日本新聞に25日に掲載された記事の冒頭を引用する.
「中国共産党の一党独裁体制廃止などを呼び掛けた文書「〇八憲章」を起草したとして、国家政権転覆扇動罪に問われた著名民主活動家、劉暁波氏(53)の判決公判が25日、北京市の第1中級人民法院(地裁)で開かれ、劉氏に懲役11年、政治的権利はく奪2年の実刑判決を言い渡した。・・・」
翌日の紙面も詳しい続報と解説とを掲載している.ページのいちばん上で,扱いも大きい.これに対してしんぶん赤旗の扱いは小さく,コメントもなく「客観報道」のスタイルになっている.しかも紙面の下の方で,目立たない.短いので全文引用する.
(赤旗,09年12月26日)

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民主化要求作家に懲役 中国
 【北京=山田俊英】
中国の政治民主化を要求した「08憲章」を起草したとして、国家政権転覆扇動罪に問われた作家、劉暁波氏(53)に対し、北京市第1中級人民法院(地裁)は25日、懲役11年、政治権利剥奪(はくだつ)2年の判決を言い渡しました。
 判決は同意章のほか、劉氏が海外で発表した六つの論文が政権転覆を扇動したと認定しました。劉氏は憲法で保障された言論の自由を根拠に無罪を主張しており、控訴する意向と伝えられます。
 08憲章は昨年12月、世界人権宣言80周年にあたって中国の知識人らが発表した文書。立法機関の直接選挙、一党支配の廃止、政党活動の自由化など憲法改正を要求し、賛同署名を広げました。劉氏は憲章発表の際、公安当局に身柄を拘束され、今年6月に逮捕、その後起訴されました。
 劉氏は1989年、天安門事件の際、民主化運動に参加して逮捕され服役。釈放後、文筆活動を続けていました。
 欧米の大使館員が裁判の傍聴を求めましたが認められませんでした。

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26日の西日本の記事にもあるが,中国自身も署名した国際人権B規約*に違反すると思われるので,決して国内問題ではなく,他国がこれを批判しても内政干渉ではないだろう.そういう意味で,しんぶん赤旗はもっとはっきりした態度を取るべきだ.共産党系のいくつかのブログも中国を批判する記事を上げているが,しんぶん赤旗と共産党がこの問題で煮え切らない態度を続けるならば,そちらにも批判が向けられなければならないだろう.これもレイシズムや排外主義の問題同様,「究極的に悪いのは良識ある人々の沈黙」なのだから.

なお,「国際人権B規約に違反」とは具体的にはその19条違反ということだろう.
第19条(表現の自由)

1 すべての者は、干渉されることなく意見を持つ権利を有する。

2 すべての者は、表現の自由についての権利を有する。この権利には、口頭、手書き若しくは印刷、芸術の形態又は自ら選択する他の方法により、国境とのかかわりなく、あらゆる種類の情報及び考えを求め、受け及び伝える自由を含む。

3 2の権利の行使には、特別の義務及び責任を伴う。したがって、この権利の行使については、一定の制限を課することができる。ただし、その制限は、法律によって定められ、かつ、次の目的のために必要とされるものに限る。

(a)他の者の権利又は信用の尊重

(b)国の安全、公の秩序又は公衆の健康若しくは道徳の保護
中国政府はおそらく3(b)項を正当化の理由にするのだろうが,この程度の言論活動で「安全」が脅かされるような「国」とは一体何だろうか?

* 国際人権B規約
外務省サイト
http://www.mofa.go.jp/Mofaj/Gaiko/kiyaku/2c_001.html
松山大学,田村氏のサイト
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/jinnken-b.htm

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