2017-05

ミサイル防衛反対ソウル国際会議,チェコの事例

先々週のソウルでの国際会議の続編です.
19日の記事でも触れましたが,やはりなんと言っても運動が成功した事例であるチェコの報告を詳しく紹介します.当日のスピーチの全文が,写真やビデオ付きでGNのウェブサイトにありますので,英語に強い方はそれをごらんになって下さい.
http://www.space4peace.org/actions/gnconf_09/nonviolent%20resistance%20in%20czech%20republic.htm

以下は,その,約9割ほどの,粗い訳です.なお,連休最終日の6日,福岡で報告会をします.詳しくは九州ネットワークのブログをご覧下さい.
photo.jpg緊急報告会のお知らせ   案内フライヤー(1メガバイト) → http://stop-pac3.blog.ocn.ne.jp/blog/2009/04/post_71ad.html

The People’s Nonviolent Resistance against MD in the Czech Republic and European Solidarity Movement

チェコ共和国におけるMD反対の市民による非暴力抵抗とヨーロッパの連帯した運動

(Anna Polo (Italy), Europe for Peace)


チェコの活動家が,MDに関する政府とアメリカとの秘密交渉を発見した時から,MDはイランに向けられたものではなく,ロシアとヨーロッパを分断するためのものであることは明らかだった.

チェコ市民の70%に支持された力強い考えは,ドイツ,ロシアの後の,どんな外国の軍隊も要らない,というもので,これが抗議の原動力になった.

ほぼ3年にわたって,抗議活動は多様な組織,個人を巻き込んだ.高齢者/若者,芸術家/学者,労働組合/市長たち.
共通の主張は単純で,民主主義の下に暮らしている以上,このような重大問題は国民投票で決めるべきだ,というものだ.このオンライン署名は14万6千になった.

---“David and Goliath”のビデオを上映---
2007年5月26日,チェコの全国から数千人がスターウオーズに,そのためのレーダーに,そして外国の軍隊にノーと,そして国民を代表しない政府の行為にノーというためにxx(聞き取れず)広場に集まった.世論の70%がノー.

私たちは歴史が繰り返すことを望まない.

チェコ国民は核カタストロフィーへの一歩への共犯者になることを望まない

レーダーを受け入れることは自殺行為である.

あらゆる年齢層の人々,軍人,地方議員が人々に平和,自由,そして真の民主主義への希望を訴えてデモをした.



(字幕)

軍拡と暴力の連鎖を止めることが必要です.

チェコ共和国に米国の軍事基地を設置する問題についての国民投票を実現するために・・・

私たちの村に,次の土曜日のための国民投票を組織しました.(意味が不明)

われわれの国土に二度と外国の軍隊や軍人を入れないと言いました.

もし人類が生き延びることを望むなら,だれも自分たちの立場を他の者に力で押しつけることは出来ません.

私たちは,いわゆる「テロとの戦争」が失敗したことを見てきました.それがいかにして反対の効果を生むか,いかにしてそれがテロリズムを作り出すかを.

人類という種を終わらせようとするのでしょうか,それとも人類が戦争を終わらせるのでしょうか?

私たちは世界に向けてシグナルを送っています.もし私たちが,言われているような目的に忍従することを拒否するならば,

もし私たちが他の者にわれわれの運命をゆだねることをしないならば,

そうすれば私たちは,私たち皆が望むような方法で社会を作っていく可能性を見いだすでしょう.

戦争,武器,暴力,そして災いのない世界を.

われわれはレーダーを望まない!

(字幕終わり)



(ナレーション)

ゴリアテに対するダビデのようにではなく,

国営テレビは故意に,100人のシニアの市民だけがデモをしたと報道.

しかし脅威や感情的反応,操作された情報は,われわれの活動を止めはしない.

ヨーロッパ中の友人たちがわれわれの側に付く(should side).

なぜならスターウオーズの盾はすべての人に関わり,それが人間性の将来を決めてしまうからです.

ヨーロッパの平和な未来のために団結しましょう.外国軍隊のいない,核兵器のないヨーロッパ.
--ビデオ終わり--

この時からチェコでの抗議運動は広がり,より強くなった.政府は世論の3分の2もの声を聞かず,国民投票も拒否.宇宙の盾は防衛のものだと主張.プラハの近くにレーダー基地を建設することをブッシュ政権と合意.
マスメディアは政府支持.情報操作や抗議運動への中傷も.「イアン・タマスはテロリスト」,「ロシアから金をもらっている」.
しかしインターネット(新聞?)と外国メディアは抗議運動を大きくい報道.その時点でチェコのメディアもそうせざるを得なくなる.

08年5月,イアン・タマスらは,最も強力な非暴力抗議の形態であるハンストを決意し,3週間にわたって実行.国内だけでなく世界中から深い支持と連帯の波を引き起こした.ヨーロッパ,アメリカ,アジア,そしてオーストラリアの活動家がこの強い抗議の行動に合流した.それは,チェコへのレーダー基地設置が全ヨーロッパに関わる問題,そしておそらく全世界に関わる問題と気づいたからである.

21日間でストを終了したが,その後も,リレーストが続いた.チェコの著名人,その中には科学者,大学教員,俳優,ディレクター(映画監督?指揮者?),スポーツ選手,いくつかの政党の国会議員がいた.

ハンスト参加者の一人,ジオルジオ・シュルツェは,ヨーロッパ・ヒューマニスト運動の広報担当で,彼は抗議運動をヨーロッパ議会の中に持ち込むことができた.何人かのヨーロッパ議員(MEP)の支持を得ながら,集会を開き,多くのMEPの署名入りの声明文を発表した.このように,国際的な運動と議会内の公的な動きとをうまく結合させた.

このコラボレーションの最後のエピソードは,2月18日のブラッセルでのことである.平和のためのヨーロッパ,レーダー基地反対市長会,チェコ非暴力運動のよびかけで行われた.数百人のデモがチェコやヨーロッパ各地からブラッセルに向かった.

ヨーロッパ議会の前では私たちは「見えない者」として行進した.彼らに関わることなのに,相談もされず,決定に際して意見も聞かれなかった者として.

ベルギーの上院にも迎えられ,その後ヨーロッパ議会の公聴会に参加した.この両方の機会に,多くの議員がオバマ大統領への手紙に署名し,核廃絶への賛意と,スターウオーズ計画を止めるよう要請した.

このイニシャティブは09年になってとても重要である.それはチェコがEUの議長国になったからだ.議会内での運動がより意味深いものになった.

ブラッセルでの運動の後,事態は加速した.3月17日にチェコ政府は基地建設案の批准を撤回した.保守派のチェコ首相M.トポラネクは,議会が否決しそうだと見るや議決を止めたのである.数日後に野党社会民主党の動議で政府は議会によって辞職させられた.これは軍備縮小運動と非暴力運動の勝利であり,一般市民の圧力の結果である.

チェコの緑の党はヨーロッパのほかの国と違って,親軍国派だったが,そのメンバーの二人が造反したのが政権崩壊の主な理由である.

選挙は秋に行われるだろうが,抗議運動は続く.最近のオバマのプラハ訪問の際も,「見えない者」の行進,プラハの橋の横断幕,そしてボディーペイントした数人の男女による“ノー・スターウオーズ”の人文字を含むいくつかのデモが組織された.

--オバマ訪問の短いビデオ--

重要なポイント

迅速な反応:レーダー基地の合意が発見されるや,すぐに抗議運動が始まった.

抗議運動のクオリティー:当初から抗議は非暴力.社会のすべてのセクタの人を取り込んだ.同時に市長やチェコ議会のや他のヨーロッパの国の議員,そしてヨーロッパ議会議員を含む公的レベルでも活動したこと.活動家だけでなく,一般の人の関心を引くシンプルなスローガン(国土に二度と外国軍隊は要らない).このスローガンは深い感性に訴え,政治党派を超えて人々を結びつけた.
現代的な技術を駆使した(ウェブサイト,ビデオ,オンライン署名).これはマスメディアの沈黙や中傷を補償するものともなった.

国際性:当初からこの件は“ローカルな”問題ではなく,国際問題であることをはっきり主張していた.活動家は,運動の中に国際会議や,ヨーロッパや世界中の多くの都市での同時行動を含ませて,チェコでの抗議運動を強め,また,軍備撤廃と民主主義のための幅広く共通の闘いという気持ちも強めた.著名人の支持の取り付け(ゴルバチョフ,チョムスキー,秋葉市長,ヨーロッパ議会議員などなど)と,他の国の多くの平和運動の参加も,同様の関心によるものだ.

(オリジナルサイトでの掲載は5月1日)

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はたして、911 は本当にテロだったのか。ZERO は、原版(イタリア語)の制作(2007年)以来、ローマ国際映画祭(2007年10月)、ブリュッセルEU議会場(2008年 2月)、ロシア国営放送(2008年9月)で上映された、対テロ戦争の原点を鋭くえぐる長編ドキュメンタリー。

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