2017-08

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15年前の「政権交代」から学ぶもの

今度の衆院選で起こりうる政権交代に当然のことながら期待が高まっている.しかし問題はその中味である.この際,過去の例をレビューすることは有意義と思う.

自民党結党以後の初めての政権交代は,1993年の細川内閣によるものである(非自民・非共産連立政権).しかし問題の小選挙区制は,この内閣と,それに続く村山内閣(当時の社会党党首)によってもたらされた.

1993年8月5日 細川内閣
 翌年,小選挙区比例代表並立制 成立
1994年4月28日 羽田内閣
1994年6月30日 村山内閣
 11月21日 区割り法案成立

この小選挙区制度がその後の日本の政治シーンにどれほどの悪影響をもたらしたかは今や明かだろう.

「週刊金曜日」最新号(10月3日号)に,渡辺治氏の「麻生政権の本当の狙い」と題する2ページの文章がある.その最後から2番目のパラグラフを引用しよう.

自公が過半数を握れなければ,麻生内閣は終わりだ.民主党中心政権ができるが,その場合も,共産党や社民党が前進し,これらの政党抜きには民主党が過半数を取れない状況になるのか,それとも共産党抜きでも民主党が過半数を獲得できるかで事態は大きく異なる.前者の場合は,後期高齢者医療制度の廃止を始め構造改革に重大な打撃を与えることができるばかりか,民主党が自衛隊の海外派兵に動くことも難しくなる.しかし,後者の場合には,自衛隊の派兵や構造改革に歯止めをかけることは困難になること必定である.

「政権交代で海外派兵恒久化」とならないためにも,過去の過ちを繰り返してはならないと思う.リベラル系ブロガーに見られる一面的な小沢礼賛は危険であり,民主党にクギを刺すことこそ重要である.そして,渡辺治氏の言うように,民主一人勝ちは,ひょっとすると自民政権の継続よりも危険かも知れない.共産,社民両党の責任はもちろん重大であり,またリベラル系ブロガーの見識がためされると思う.

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