国会議員700人は国会ではなく被災地に
安倍首相は外遊を取りやめて災害対策に取り組むかと思いきや,どさくさ紛れに水道民営化やカジノ法を通そうとしている.国会審議というものは国会議員だけのものではない.それを主権者が「傍聴」(直接だけでなく中継や様々の報道で)できる環境で行われて,はじめて有効である.現在は全くそのような状況にはない.野党も,口で「不当だ」と言うだけでは不十分で,そのような「審議」に加わって協力してはならない.国会議員700人は被災地に行くべきだ.野党議員は直ちにこれを実施すべきだ.「審議拒否だ」と誰が非難するだろうか?
今朝の毎日が,気象庁が災害の警告を出していた5日の「自民亭」宴会についての記事をようやく出した.遅ればせながら,しかし目立たないように小さく,そして自社としての見解も付けずに.(クリックで部分拡大)
今朝の毎日が,気象庁が災害の警告を出していた5日の「自民亭」宴会についての記事をようやく出した.遅ればせながら,しかし目立たないように小さく,そして自社としての見解も付けずに.(クリックで部分拡大)

「社会の資源としての労働組合が根こそぎ奪われている」

RFI の6月28日の記事の大部分を、google翻訳の力を借りて訳してみた。自信のない所も多々あるが・・・。
フランス国鉄(SNCF):数珠つなぎのストライキは終わるが、動員は継続
RFI, 2018年6月28日, 9:03更新
3か月の数珠つなぎのストライキの後、鉄道労働者の抗議行動は、木曜日にCFDTとUnsa組合に関しては終わります。 しかし、Sud RailとCGTは、7月6日と7日、フランスの夏休み開始の最初の週末に、動員を再開することを発表します。労働法(成立?)以来初めてともかくも本日FOとパレードをするCGT。「社会と共和制のモデル」を守るために。
6月28日のこの木曜日に、SNCF(フランス国鉄)での共同ストライキは終わりを告げます。 3ヶ月の飛び石の、合計で36日間(のスト)の後、CFDTとUnsaの鉄道の行動は終わります。ストライキの最後から2番目の日の水曜日は、スト参加者の割合は9%を下回る新たな低水準を経験しました。
彼らの側では、CGT鉄道員部会とSUDレイルは行動を続けることに決め、7月6日と7日、夏のバカンスの出発の日にストライキをするとのアピールを発表しました。 そこで木曜の1日は3ヶ月の動員を締めくくることになります。この日はSNCFを改革する法律の公布の翌日で、組合に分裂が残ります。
乗客の側には、新しいストの可能性はほとんど喜ばれません。 パリのモンパルナス駅の掲示板の前で、この水曜日にほとんどの利用者はストライキの継続を嘆きました: 「それは容認できない! もういいです、私たちはうんざりしています。」
この利用者はストライキにかなり好意的でしたが、18回の輸送の混乱の後、彼は意見を変えました:「それはやめなければなりません。 さらに問題なのは、いま学校を終了した多くの学生がいるので、休暇に出発するでしょう。それでも 彼らは足を奪うのか。」
しかし、一部の旅行者はストライキの継続を依然として認めています。「彼らは彼らにとって最良のことをさせてください。 最小限である限り。」
CGTの事務局長によると、鉄道労働者が提起した問題の85%はまだ解決されていない。
街頭でのFOとCGT
さらに、同じ6月28日の木曜日、労働法の後初めて、FO(労働者の力)とCGTは、エマニュエル・マクロンの社会政策を非難する、職能横断の動員の1日を呼びかけている。
・・・・・

で、この春は本当にストライキが多かった。しかも、ストのお知らせが駅に貼り出されていないので、待てど暮らせど電車が来ないことが何度もあった。
しかし、少なくとも私の周囲では、ストライキで交通機関がマヒしでも誰も怒らない。そして「賃金が安いからストをするのです」と言う。
JR東労組がストを検討したら、「乗客に迷惑がかかる」とか「時代の空気に合わない」とかで、3カ月で全体の7割近い約3万2000人が組合を脱退したという報道をそのまま信じるドイツ人がいるだろうか。彼らからすれば、この世の出来事とは思えないはずだ。資本家と労働者、政府権力と市井の人々、両者の間の圧倒的な金力、宣伝力、権力の差を前にして、話し合い「だけ」で公平なやりとりができると思うのがお目出度過ぎるというのは誰でも分かることだろう。これを補償して少しでも対等に近づける重要な手段、権利がストライキだ。日本の労働運動はこの「スト」という重要な手段を実に、長年に亘って錆びつかせてしまった。「労組はなぜストで抵抗しないのだと言っても無駄だ」ということで、「スト」という言葉を誰も発しないと、この状態がいつまでも続くだろう。「はじめに言葉ありき」だ。
おそらく、権力の介入を含め、この政権下だ、前代未聞の何かがあったのだろう。
労働者をこれほど経営者の側に立つよう調教できるとは、組合潰しのナチソネこと中曽根康弘元首相だって想像していなかっただろう。社会の資源としての労働組合が、根こそぎ奪われている。きっとこのツケは、すぐに非正規・派遣労働者に行く。
「法批判 通る前にはやらないの?」
少し旧聞になりますが,労働法改悪,所謂「高プロ」法案が通った翌日の毎日新聞.これだけのボリュームの分析記事は採決前は見た記憶がない。
記事テキスト:
https://mainichi.jp/articles/20180630/ddm/003/010/124000c
一部引用:「労働基準監督署の監督官からも『労働者を守れない』との声。『どれだけ長時間労働をさせられていても、労働基準法違反を指摘できないことがある』。関東地方の労基署に所属する監督官は憤る。」
なぜ採決前に報道しない?
タイトルは,同紙の川柳欄への投稿.不採用のようなのでここで使用します.
記事テキスト:
https://mainichi.jp/articles/20180630/ddm/003/010/124000c
一部引用:「労働基準監督署の監督官からも『労働者を守れない』との声。『どれだけ長時間労働をさせられていても、労働基準法違反を指摘できないことがある』。関東地方の労基署に所属する監督官は憤る。」
なぜ採決前に報道しない?
タイトルは,同紙の川柳欄への投稿.不採用のようなのでここで使用します.

BBCによる伊藤詩織氏のドキュメンタリー番組

日本語版ページ,オリジナル(右の画像からもリンク)
これから動画へのリンクはあるものの,クリップも含めて「英国以外では視聴できません」と表示される.いくつかの動画サイトに全編が(デイリーモーションでは日本語字幕付き)アップロードされていたが,次から次に削除されている.
次のニコニコ動画では見られるが,はじめの方に多くの「書き込み」が画面に重なり,日本語字幕はないが,今の所これしか見つからない.
https://www.nicogame.info/ja/watch/sm33446417

視聴して驚いたのは,伊藤氏の自宅に盗聴器が仕掛けられていたというシーンだ(紹介記事).これに象徴されるように,日本では,脅しやセカンドレイプ的発言などでとても暮らせる環境ではないのだろう.いわば,草の根的暴力(と言っても背後に権力があるのは疑いないが)のための「亡命」を余儀なくされている.ほんとうに恐ろしい国になってしまった.
このような勇気ある人を応援するためにも,まずこのドキュメンタリーを多くの人が「見る」ことが大事だと思う.彼女の著書「Black Box」も同じだ.
野党超党派による「準強姦事件逮捕状執行停止問題を検証する会」の活動はどこまで進展しているのだろうか?もしかすると,この会の活動を「検証する会」も必要なのだろうか?
関連当ブログ記事:
「準強姦事件逮捕状執行停止問題」の検証を加速せよ−“Black Box”を読んで(2018年2月)
伊藤詩織さんの民事裁判,赤旗が報道(2017年12月)
伊藤詩織さんの告発を社会新報が詳細に(2017年11月)