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2016-08

映画「トランボ」

映画「トランボ」の感想です.多くの人に勇気を与える優れた映画です.上映館が少ないのが残念.佐賀は「シエマ」のみ.たくさんの人に見てほしいと思います.

trumbo1.jpg50年代にアメリカに吹き荒れた「マッカーシズム」,「赤狩り」で投獄され,出獄後も偽名でシナリオを書き,「ローマの休日」など数多くの名作をのこしたダルトン・トランボの話.

この映画のキーワードの一つは「共産主義者」.これについて,トランボと娘との会話が印象的です.次のブログからそのテキストを拝借.
http://mikanpro.hatenablog.com/entry/2016/07/25/トランボ_ハリウッドに最も嫌われた男

「お父さんは共産主義者なの?」
「そうだ」
「お母さんは?」
「違う」
「私は?」
「じゃあテストしてみよう。君の大好きなハム卵サンドをお弁当に持って行ったとする。クラスにお弁当を持ってこなかった子がいたらどうする?」
「分けてあげる」
「もっと働けと言わないのか?」
「言わない」
「金利をつけてお金を貸さないのか?」
「貸さない」
「じゃあ君は共産主義者だ」

(シナリオは見つからないので,英語サイトから英文を探すと,“counter punch”というサイトに簡略版がありました.)
http://www.counterpunch.org/2016/02/02/trumbo-hollywoods-anti-communist-tribute-to-itself/
“Dad are you a communist?” He answers, “Would you share your sandwich with someone who did not have one?” to which she dutifully replies, “Of course” and he answers, “So that makes you a communist too.”

共産主義はもちろんヨーロッパ語(英語ではcommunism)の訳語で,そのスペルから community + ism と想像できます.つまり漢字訳の「産」の意味はどこにもなく,「共同体主義」が適切な訳だったと思います.

この主義は,当初のマルクスのアイデアから,それが体制化したソビエトという国家の形となり,そうなると様々な悪い面が出て来ます.例えれば,恐らくキリストは純粋に平等と人類愛を唱えたのだと思いますが,教会,そしてバチカンが作られ制度化されるとその反対物としての面が多く出て来るのと似ているでしょう.もちろんこの映画に見られるマッカーシズムのような,資本主義の側のこの言葉を貶めるキャンペーンによってネガティブな印象付けが行われ,それは今も続いているというのも事実です.

問題は,ひとびとがどれだけ「原点に帰る」ことが出来るか,だと思います.上のトランボと娘の会話は,まさにそのことを教えているように思います.

飛行機によるスーパー3D写真 / "Super-3D" photographs from airplane

"Super-3D" photographs by taking advantage of flight.

松山から福岡へ帰る飛行機の窓から「スーパー3D写真」撮影を試みました.わずかな時間を置いて二度シャッターを切れば,数十メートルはなれた2点から眼下の風景を撮影することになります.

山体のふくらみが実感できます.
DSC_8963-65ach.jpg

雲そのものの立体感と,地表との距離感.
DSC_8975-76tch.jpg

西戸崎あたりか.
DSC_8986-87.jpg

福岡市.ジオラマの町ではありませんよ.
DSC_8992-93th.jpg

画像をクリックしてファイルを保存し,大きな紙にプリントしてビュワーを使えば,高解像度で楽に立体像を楽しめます.(ただし著作権は留保)

全文を表示 »

「サモトラケのニケ」の超3D写真

参院選終盤と都知事選前半とにオーバラップする期間,旅行をしていました.ヨーロッパの夏の音楽祭めぐりという贅沢(わずかながら,電話掛けなどで選挙にコミットすることはしましたが・・・).

久しぶりのヨーロッパで,やはりいろいろ印象に残ることは多くありますが,その中からほんのちょっとだけ.

メインのお目当ての一つはキッシンゲン音楽祭(Kissinger Sommer)のグリゴリー・ソコロフのピアノ.このピアニストを知っていたというわけではなく,一筆書きのルートにちょうど聴きたい曲目があったので選んだのですが,どうやらすごい人らしい.

ここではその音楽以外の話で感心したことをひとつ.コンサート開始前のロビーで赤ワインを注文したら,大きなグラスに結構な量で,とても飲みきれない.もし全部飲めば恐らく寝てしまう.半分ほど飲んで”私には多過ぎた”とカウンターに返すと,なんと後まで(休憩まで)取っておいてくれるとのこと.紙に自分の名前を書いて渡しました.実際,残りを休憩時間に飲み干しました.

最大のお目当てはオーストリア・ホーエネムスという小さな町での「シューベルティアーデ」という音楽祭.その名の通りシューベルトやロマン派の音楽が中心に取り上げられます.目的のトーマス・ハンプソンのシューマン歌曲には十分満足しましたが,その前日に開かれた,若手歌手とピアニストの7組の演奏会も聴けました.皆うまかったが,「美しい水車屋の娘」を歌ったテナー(Manuel Gómez Ruiz)とメゾソプラノ歌手(Martina Gmeinder)は圧巻でした.大物になりそう.

行程最後はパリ.ルーブルにも足を運びました.やはり「サモトラケのニケ」とモナリザには大勢の人だかりです.ニケの「スーパー3D撮影」を試みました.と言っても手持ちのカメラで横に数歩移動して2度シャッターを切るということです.右の写真を右目で,左の像を左目で見て下さい.(ドラッグ・ドロップで画像ファイルが保存できます.)
nike-stereo.jpg

(撮影方法の説明)
撮影法.jpg

右目と左目の間隔が1メートルほどの巨人になって見るようなものなので,立体感だけでなく対象がミニチュア化されて感じられます.そのためおみやげショップで売っている縮小コピーのように見えるかも知れません.もちろん実際は巨大で堂々たるものです.

「日本の科学者」7月号発表の論文を転載

103194326.jpg旧号となったので,「日本の科学者」7月号発表の論文を全文転載します.

科学の軍事利用と科学者の抵抗

―歴史と運動に学ぶために―


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はたして、911 は本当にテロだったのか。ZERO は、原版(イタリア語)の制作(2007年)以来、ローマ国際映画祭(2007年10月)、ブリュッセルEU議会場(2008年 2月)、ロシア国営放送(2008年9月)で上映された、対テロ戦争の原点を鋭くえぐる長編ドキュメンタリー。

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