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2014-08

「そろそろどこかで戦争でも起きてくれないことには,日本経済も立ちゆかなくなってきますなあ」

世界に紛争や対立のタネがあるから戦争になり,そのために武器が調達されるのか,それとも,武器が作られるから紛争や対立のタネが播かれ,煽られて戦争が起きるのか.もちろん因果関係は「双方向」だろう.後者の関係は,映画「ロード・オブ・ウォー」がよく描いていた.これを社会的なメカニズムとして認識することは,有名なアイゼンハワーの「軍産複合体演説」など,古くから行われている.

しかし,メカニズムは最終的には特定の個人の意志によって作動する.つまり戦争意志は内面化されなければならないが,この意志が当人の口からあからさまに語られることは稀だ.戦争を発動し,あるいは裏で画策する人間は,もしそれについて何か言わなければならない時は,たいてい「平和のため」とか「やむを得ず」などという言葉を使う.

ところが,戦争の必要性が,いわゆる「経済人」,つまり資本家階級に属する人の口からあからさまに語られる例を,フェイスブックで知った.

10年ほど前の話として,Hitoshi Kawashimaさんは語っている.さわりの部分を引用する.

あるプライベートなオペラ鑑賞ツアーで、通訳のアルバイトをした。毎晩、豪華なホテルに泊まってバイロイトやザルツブルクの音楽祭を巡り、食事の席にもご一緒した。その席上、メンバーのひとりだったある政財界の大物(そのグループはそういう方々の集まりだった)が大きな声で話したことが、今も耳に焼きついて離れない。


「そろそろどこかで戦争でも起きてくれないことには、日本経済も立ちゆかなくなってきますなあ。さすがに日本の国土でどんぱちやられたのではたまらないから、私はインドあたりで戦争が起きてくれれば、我が国としては一番有り難い展開になると思ってますよ。」ここまでえげつない戦争待望論には、周囲にいた人達もちょっとびっくりしたらしく、一同目を見合わせ、隣りにいたご夫人が「またあなたそんなことをおっしゃって、、、」ととりなしている。「かわしま君、きみたち若い人の意見を聞こうじゃないか」と、ご本人が話をぼくに振ってきた。言いたいことは山ほどあったけれど、アルバイト中のぼくには、面と向かって彼に反駁することもできず、言葉を濁してしまった。今思うと、通訳のアルバイトなんか棒に振ってでも、彼にしっかり反論しておくべきだったと思う。権力の中枢近くにいるひとに直接ものを言う絶好のチャンスだったのに。もう10年以上昔の話。

とても貴重な証言と思うので,自分のフェイスブックで「シェア」したが,ブログにも転載した次第.以下,Hitoshi Kawashimaさんの該当記事の全文を以下に転載.

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はたして、911 は本当にテロだったのか。ZERO は、原版(イタリア語)の制作(2007年)以来、ローマ国際映画祭(2007年10月)、ブリュッセルEU議会場(2008年 2月)、ロシア国営放送(2008年9月)で上映された、対テロ戦争の原点を鋭くえぐる長編ドキュメンタリー。

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