CTBT高崎のグラフ更新,福島と関東のフォールアウト
群馬県高崎市に,大気中放射能を高感度で測定する施設がある.そのデータをグラフにしてきたが,その更新が1年以上間があいてしまった.前回更新はこちら.
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2013-01-29
昨年8月末から今年の1月末までをグラフにしたのがこれ.(ドラッグ→保存で拡大可)

あい変わらず,フクイチ由来と思われる放射性セシウムがだらだらと漂っている.しかも,ときどき鋭いピークも観られる.
文科省はフォールアウトの量を県ごと,月ごとに表にして発表している.
http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/list/195/list-1.html
pdfファイルで月ごとに分かれているので,変化を見るのは大変だ.そこで,福島と関東で数県を選んで,最近7ヶ月の変化をグラフにしてみた.

このように,原発の近くの双葉郡は他に比べて桁違いに多いので,縦軸を対数目盛りにせざるを得ない.茨城と福島に共通して昨年10月に大きなピークが見られるが,これは高崎のデータに見られる10月の2つのピークに対応していると思われる.
双葉郡は無視して通常の(リニアの)目盛りにしたのが次のグラフ.

福島県は双葉郡の1点だけというのは良くない.人口の多い,しかも県都である福島市のデータも公表すべきだろう.汚染水ばかりが話題になるが,このように大気中への放射能放出も依然として続いている.もしかすると,除染活動による大気中への撒き上げという効果もあるのかも知れない.
汚染水に関しては,フクイチ近辺の海水の放射能濃度のデータは,上記の大気中データと同じように,どこかで継続的に測定・公表されているのだろうか?
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2013-01-29
昨年8月末から今年の1月末までをグラフにしたのがこれ.(ドラッグ→保存で拡大可)

あい変わらず,フクイチ由来と思われる放射性セシウムがだらだらと漂っている.しかも,ときどき鋭いピークも観られる.
文科省はフォールアウトの量を県ごと,月ごとに表にして発表している.
http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/list/195/list-1.html
pdfファイルで月ごとに分かれているので,変化を見るのは大変だ.そこで,福島と関東で数県を選んで,最近7ヶ月の変化をグラフにしてみた.

このように,原発の近くの双葉郡は他に比べて桁違いに多いので,縦軸を対数目盛りにせざるを得ない.茨城と福島に共通して昨年10月に大きなピークが見られるが,これは高崎のデータに見られる10月の2つのピークに対応していると思われる.
双葉郡は無視して通常の(リニアの)目盛りにしたのが次のグラフ.

福島県は双葉郡の1点だけというのは良くない.人口の多い,しかも県都である福島市のデータも公表すべきだろう.汚染水ばかりが話題になるが,このように大気中への放射能放出も依然として続いている.もしかすると,除染活動による大気中への撒き上げという効果もあるのかも知れない.
汚染水に関しては,フクイチ近辺の海水の放射能濃度のデータは,上記の大気中データと同じように,どこかで継続的に測定・公表されているのだろうか?
映画「小さいおうち」と「ネブラスカ」
最近観た2本の映画,邦画の「小さいおうち」とアメリカ映画の「ネブラスカ」,どちらもいい作品でした.福岡近辺では両方とももう終了間際です.観た直後にフェイスブックにちょこっと書きましたが,こちらにも,それをほぼ転載します.
山田洋次の「小さいおうち」は,戦中の日常を描いた多くの作品の一つ.「南京陥落」= 南京大虐殺 の時も,東京ではふつうの平和な日常があり,危機感もありません.情報遮断の賜物.そして,戦争はふつうの庶民が進めていくもの,という感じも分かります.どうしても今との重なり,パラレリズムを意識せざるを得ません.
http://www.chiisai-ouchi.jp/
「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」は,宝くじが当たったと思い込む,まだらボケの父親と,その「換金」のために長いドライブに付き合う優しい息子の話.ほとんど,時間がフィットしたというだけの理由でこの映画館に入りましたが,これが当たり!でした.あたたかい心のかたまりを観客の胸の中に作ってくれます.国がどうだとか,なに人はどうとか,そんなこと関係なくどこでも同じように人はバカで,優しく,美しく,それでも醜くて・・これが分かるのが映画のいいところです.すごーく長編の落語,という感じ.まさに落語のように,最後には素敵なオチが.
http://nebraska-movie.jp/
山田洋次の「小さいおうち」は,戦中の日常を描いた多くの作品の一つ.「南京陥落」= 南京大虐殺 の時も,東京ではふつうの平和な日常があり,危機感もありません.情報遮断の賜物.そして,戦争はふつうの庶民が進めていくもの,という感じも分かります.どうしても今との重なり,パラレリズムを意識せざるを得ません.
http://www.chiisai-ouchi.jp/
「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」は,宝くじが当たったと思い込む,まだらボケの父親と,その「換金」のために長いドライブに付き合う優しい息子の話.ほとんど,時間がフィットしたというだけの理由でこの映画館に入りましたが,これが当たり!でした.あたたかい心のかたまりを観客の胸の中に作ってくれます.国がどうだとか,なに人はどうとか,そんなこと関係なくどこでも同じように人はバカで,優しく,美しく,それでも醜くて・・これが分かるのが映画のいいところです.すごーく長編の落語,という感じ.まさに落語のように,最後には素敵なオチが.
http://nebraska-movie.jp/