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2011-06

佐賀新聞への投稿「玄海1号機容器 大丈夫か」

6月9日の佐賀新聞に掲載された拙稿を,同紙の許可を得て転載します.

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玄海原発再稼働,町だけで決めていいのか?

玄海原発2,3号機の再稼働について,地元の玄海町議会の多数は「問題なし」との意見のようだ.西日本などが報じている.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/245167
しかし,福島の事故を見るだけでも,もし事故が起きれば影響を受けるのは地元だけではない.チェルノブイリ級だと,高濃度汚染地域だけでも九州全域に及ぶ.地元の議会どころか,佐賀県だけでも決められないはずだ.チェルノブイリの汚染地図と九州地図を同じ縮尺で重ねてみるとよく分かる.
chernobyl-kyushu.gif
(ベラルーシの強制移住対象レベルは図の紫色,平方メートル当たり55万5千ベクレル以上の部分*)
3号機は福島の3号機同様プルサーマルであるし,現在稼働中の1号機は運転開始から36年経過し,福島の1号機同様老朽化している.老朽化で原子炉容器は脆くなり,割れやすくなっている.金属も低い温度ではガラスや焼き物と同じようなワレモノになるが,その境目の温度(脆性遷移温度)が,九電の解釈でも80℃**と,国内最高クラスだ.もし緊急冷却で冷水を入れた時,原子炉容器が割れてしまえば,放射能放出は福島の比ではない.原子炉容器が「有田焼」では困る.

玄海町代表番号:0955-52-2111
財政企画課:  0955-52-2112
FAX番号:   0955-52-3041
玄海町ホームページ
http://www.town.genkai.saga.jp/home.html

* 事故直後の旧ソ連ではもっと狭く,148万ベクレル/平方メートル
** 炉内に入れたサンプルのデータから九電が推定したものだが,その根拠や計算式は公表していない.サンプル自体の脆性遷移温度は98℃.

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はたして、911 は本当にテロだったのか。ZERO は、原版(イタリア語)の制作(2007年)以来、ローマ国際映画祭(2007年10月)、ブリュッセルEU議会場(2008年 2月)、ロシア国営放送(2008年9月)で上映された、対テロ戦争の原点を鋭くえぐる長編ドキュメンタリー。

mainimg180w.jpg

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