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2011-04

「ただちに健康に影響は出ない」レベルの健康影響を見るエクセルシート

低線量被ばくにおけるガンのリスク(ガン死亡)を見積もるエクセルの表を作りました.線量率(マイクロシーベルト毎時),滞在時間,被ばく人数を入力すると,ガン死亡の統計的な期待値*を算出します.計算の中身は単なる掛け算です.

ダウンロードするには次をクリックして下さい.ダウンロード
cancerrisk.jpg

表中に書いていますように,計算はICRP1990勧告のリスク係数によるものです.ただしこれは過小評価であるという議論もあります.また,外部被ばくのみの評価で,呼吸などでの放射性物質の体内取り込みによる内部被ばくは含みません.このことを理解された上でご利用下さい.

ところで,原子力安全・保安院発表資料を「原子力資料情報室」がまとめたところでは**,原子力発電導入から2008年までの労働者総被ばく線量は累積で約3,000人・シーベルトという値になっています.これに,上記エクセルシートにあるガン死亡のリスク0.05/人・シーベルトを掛けると,150人のガン死亡という数字になります.つまり,通常の労災などの事故による死亡のリスクに加えて,これだけのガン死亡が起きた,あるいは起きつつある,そのような業界である,業種である,ということです.

ちなみにICRP(国際放射線防護委員会)は,主に医者や放射線技術者など,放射線を「飯のタネ」にする人たちで構成された団体で,おそらく消費者や患者,労働者など放射線を「浴びせられる」人たちの代表は入っていないと思われます.したがって「業界寄り」で基準が甘いかも知れない,という用心は必要でしょう.
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* もちろん「期待」するわけではありません.確率統計の用語です.
**「原子力市民年鑑2010」,七つ森書館,2010年,233ページ.

日本で原発を実施することのリスク

今朝(4/9)のテレビ朝日には驚いた.平常値の数倍もある各地の線量のレベルを示して,コメンテーターが学者か知らないが,「健康に影響ない.自然放射線もあるので,ゼロにはならない(あたりまえ)」と.そして,「このレベルが新しい日常だと思えばよい」とのご宣託であった.放射性物質(核種)への言及もない.付け加えるべき,ガンのリスクの増加についてもやはり全く触れずじまい(かりに触れたとしても,他のガン発生数と比べて「無視出来る」と言うのだろうが・・・).

福島原発事故は集束の見通しがつくどころか,不気味な兆候さえ見られる.1号機の放射線レベルが8日に跳ね上がったままだ.
http://atmc.jp/plant/rad/?n=1

この事故を契機に,原発推進政策の見直しが国民的議論になるだろうが,電力会社や原子力マフィアにほぼ買収された感のあるテレビメディアが支配する状況では,多くの人が公平な判断を下すのは困難だろう.ネット情報に対しても,「流言飛語」を口実にプロバイダに介入しようとしている.冒頭の例のように,流言飛語の最大・最悪のソースはテレビである.

そのように劣勢ではあるが,当ブログでは,原子力技術の隣接分野(物理学・原子核物理学)の人間として,公平な判断に役立つ情報を出していきたいと思う.

日本における原発の「過剰リスク」
1.地震のリスク
今回の事故で明かとも言えるが,定量的に見てみよう.
世界の5つの原発大国について,1970年から30年間に発生したマグニチュード5以上の地震の回数は次のとおり.
 アメリカ 55回
 フランス  1回
 イギリス  0回
 ドイツ   1回
 日本   61回
(NOAAのデータベースによる)
http://www.ngdc.noaa.gov/nndc/struts/form?t=101650&s=1&d=1

アメリカも地震は多いが,国土も広い.地震は西海岸に集中しており,そこには原発をほとんど建設していない.(クリックで拡大)
quakeandnpp_28w540.jpg

2.過密人口のリスク
これまた今回の事故での被災地の人口や避難民の数を見れば明らかだ.東電は補償金を払えないだろうとも言われる.
 事故のリスクに備えて「原発事故賠償責任保険」なるものがあったと想定しよう.その掛け金(保険料)は,補償額の期待値に比例するだろう.そしてそれは,事故の規模(汚染面積)と人口密度に比例するだろう.また,事故の確率は原発の数に比例するだろう.全ての電力会社の掛け金総額は,原発の数 × 原発の規模 × 人口密度,つまり(原発総出力 × 人口密度)という量に比例することになる.これを「国民放射能近隣度」,“NRN”と称して,かなり以前から提唱している.これこそが「原発過密」の真の指標である.(クリックで拡大)
NRNfigPR12w540.jpg
日本は原発の数では世界第3位だが,この指標で国際比較をすると,ダントツの1位である.(クリックで拡大)
NRNfigPR1w540.jpg
このようなリスクを承知の上でこれからも原発を選択するのか,それとも他のエネルギー源を探すのか,効率化,省エネの可能性はもうないのか.民放のメディア人は“所詮フリーペーパー”と諦めずに,「インフォームド・ディスカッション」が可能なように努力すべきだ.

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はたして、911 は本当にテロだったのか。ZERO は、原版(イタリア語)の制作(2007年)以来、ローマ国際映画祭(2007年10月)、ブリュッセルEU議会場(2008年 2月)、ロシア国営放送(2008年9月)で上映された、対テロ戦争の原点を鋭くえぐる長編ドキュメンタリー。

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