2011-04

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文科省が子供に許容する3.8マイクロシーベルト毎時を体感する

文科省は4月19日に福島県教育委員会に出した通知で,子供の屋外活動での環境線量率の上限を3.8マイクロシーベルト毎時としました.数字だけでは実感しにくいので,この線量率でのガイガーカウンターの鳴り方を実験室で再現してみました.テスト線源にはアメリシウム241のガンマ線源を使いました.強さは37万ベクレル(10マイクロキュリー)です.

まずは,カウンタの周りに何も置かずに,自然のバックグラウンドです.かなり退屈です.


では次に,文科省が決めた3.8μSv/hにほぼ近い,3.5マイクロシーベルト/時でのガイガーカウンタの鳴り方です.

文科大臣の高木さん,ぜひこの二つの音を聞き比べて下さい.あなたの子や孫がこのような環境で遊ぶのを受け入れられますか?

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福島原発事故緊急シンポ,17日福岡で

shapeimage_3.jpg直前のご案内になってしまいましたが,原発事故緊急対策マニュアルの執筆者らが,明日17日,福岡市内で緊急シンポを開催します.(緊急対策マニュアルは20日ころ書店に並ぶ見込みです.) 

緊急シンポジウム

福島第一原発で何が起きているのか


日 時:2011年4月17日(日曜日)
    午後3時~6時
場 所:アクロス福岡5階(久留米大学天神サテライト)
内 容:(1)「福島第一原発事故の経過からみえてくるもの」
   岡本良治(九州工業大学教授)
(2)「原発事故時の緊急対策の要点はなにか」
   森 茂康(九州大学名誉教授)
(3)「放射線は人体にどのように影響するか」
   本庄春雄(九州大学教授)
(4)討論
参加費:無料

主 催:日本科学者会議福岡支部(http://jsa-t.jp/local/fukuoka/)
    核問題研究委員会

フクシマ原発,現時点の最も緊急かつ肝要な提言

フクシマ原発災害でNPJ編集長がビデオ発言.今直ちになすべきこと.「政府が作っているはずの工程表を公開し,世界の知恵,技術,機材の全てを動員出来るようにすること」.これを大勢でサポートし,実現させよう.フクシマは国内問題ではない.今や地球規模,人類規模のタスク.

「ただちに健康に影響は出ない」レベルの健康影響を見るエクセルシート

低線量被ばくにおけるガンのリスク(ガン死亡)を見積もるエクセルの表を作りました.線量率(マイクロシーベルト毎時),滞在時間,被ばく人数を入力すると,ガン死亡の統計的な期待値*を算出します.計算の中身は単なる掛け算です.

ダウンロードするには次をクリックして下さい.ダウンロード
cancerrisk.jpg

表中に書いていますように,計算はICRP1990勧告のリスク係数によるものです.ただしこれは過小評価であるという議論もあります.また,外部被ばくのみの評価で,呼吸などでの放射性物質の体内取り込みによる内部被ばくは含みません.このことを理解された上でご利用下さい.

ところで,原子力安全・保安院発表資料を「原子力資料情報室」がまとめたところでは**,原子力発電導入から2008年までの労働者総被ばく線量は累積で約3,000人・シーベルトという値になっています.これに,上記エクセルシートにあるガン死亡のリスク0.05/人・シーベルトを掛けると,150人のガン死亡という数字になります.つまり,通常の労災などの事故による死亡のリスクに加えて,これだけのガン死亡が起きた,あるいは起きつつある,そのような業界である,業種である,ということです.

ちなみにICRP(国際放射線防護委員会)は,主に医者や放射線技術者など,放射線を「飯のタネ」にする人たちで構成された団体で,おそらく消費者や患者,労働者など放射線を「浴びせられる」人たちの代表は入っていないと思われます.したがって「業界寄り」で基準が甘いかも知れない,という用心は必要でしょう.
----------------
* もちろん「期待」するわけではありません.確率統計の用語です.
**「原子力市民年鑑2010」,七つ森書館,2010年,233ページ.

日本で原発を実施することのリスク

今朝(4/9)のテレビ朝日には驚いた.平常値の数倍もある各地の線量のレベルを示して,コメンテーターが学者か知らないが,「健康に影響ない.自然放射線もあるので,ゼロにはならない(あたりまえ)」と.そして,「このレベルが新しい日常だと思えばよい」とのご宣託であった.放射性物質(核種)への言及もない.付け加えるべき,ガンのリスクの増加についてもやはり全く触れずじまい(かりに触れたとしても,他のガン発生数と比べて「無視出来る」と言うのだろうが・・・).

福島原発事故は集束の見通しがつくどころか,不気味な兆候さえ見られる.1号機の放射線レベルが8日に跳ね上がったままだ.
http://atmc.jp/plant/rad/?n=1

この事故を契機に,原発推進政策の見直しが国民的議論になるだろうが,電力会社や原子力マフィアにほぼ買収された感のあるテレビメディアが支配する状況では,多くの人が公平な判断を下すのは困難だろう.ネット情報に対しても,「流言飛語」を口実にプロバイダに介入しようとしている.冒頭の例のように,流言飛語の最大・最悪のソースはテレビである.

そのように劣勢ではあるが,当ブログでは,原子力技術の隣接分野(物理学・原子核物理学)の人間として,公平な判断に役立つ情報を出していきたいと思う.

日本における原発の「過剰リスク」
1.地震のリスク
今回の事故で明かとも言えるが,定量的に見てみよう.
世界の5つの原発大国について,1970年から30年間に発生したマグニチュード5以上の地震の回数は次のとおり.
 アメリカ 55回
 フランス  1回
 イギリス  0回
 ドイツ   1回
 日本   61回
(NOAAのデータベースによる)
http://www.ngdc.noaa.gov/nndc/struts/form?t=101650&s=1&d=1

アメリカも地震は多いが,国土も広い.地震は西海岸に集中しており,そこには原発をほとんど建設していない.(クリックで拡大)
quakeandnpp_28w540.jpg

2.過密人口のリスク
これまた今回の事故での被災地の人口や避難民の数を見れば明らかだ.東電は補償金を払えないだろうとも言われる.
 事故のリスクに備えて「原発事故賠償責任保険」なるものがあったと想定しよう.その掛け金(保険料)は,補償額の期待値に比例するだろう.そしてそれは,事故の規模(汚染面積)と人口密度に比例するだろう.また,事故の確率は原発の数に比例するだろう.全ての電力会社の掛け金総額は,原発の数 × 原発の規模 × 人口密度,つまり(原発総出力 × 人口密度)という量に比例することになる.これを「国民放射能近隣度」,“NRN”と称して,かなり以前から提唱している.これこそが「原発過密」の真の指標である.(クリックで拡大)
NRNfigPR12w540.jpg
日本は原発の数では世界第3位だが,この指標で国際比較をすると,ダントツの1位である.(クリックで拡大)
NRNfigPR1w540.jpg
このようなリスクを承知の上でこれからも原発を選択するのか,それとも他のエネルギー源を探すのか,効率化,省エネの可能性はもうないのか.民放のメディア人は“所詮フリーペーパー”と諦めずに,「インフォームド・ディスカッション」が可能なように努力すべきだ.

放射能の比較---原爆と原発

電力会社に買収されたメディアや学者はこれまで,原発の「安全神話」を伝道してきたが,それが破綻するや,今度は「微量の放射線はたいしたことはない」と,放射線・放射能の安全神話の伝道に路線転換した.しかし原発の放射能というのは並大抵のものではない.原爆の放射能と比べてみよう.
 原爆にやられた広島や長崎も10年もしたら復興したではないかと思われるかも知れないが,爆風や熱線こそ出さないが,原発の放射能は原爆に比べたら,その多さも,残存期間も,けた違いなのである.そこをリアルに見つめる必要がある.
 次は1メガトン原爆と百万キロワット原発の,爆発/停止後の放射能の減衰をグラフにしたものだ.加えた赤のラインは,広島原爆の威力とされる15キロトンに合わせて,原爆のグラフを下に移動したものだ.原爆放射能は1ヶ月で千分の1以下になるが,原発の放射能は10分の1にもならない.
rotblat15kt2.jpg
なぜそうなるのかは,原発のメカニズムを考えれば簡単だ.原発は毎日数発*の広島原爆を「ゆっくり爆発」させていて,寿命(半減期)の長い放射能だけを日々貯め続けているからだ.
 図は,J.ロートブラットの「核戦争と放射線」(東京大学出版会,1982年)の181ページから取った.赤のカーブは,上に書いたように筆者が加えたもの.
----------------------
縦も横も「対数目盛り」という目盛りの付け方になっています.10のn乗の目盛りの,横軸では右,縦軸では上に,だんだん間隔が狭くなりながら,その2倍,3倍,4倍,5倍,6倍,7倍,8倍,9倍と線が引かれています.そしてその次は10倍,つまり10のn+1乗,というわけです.

* 15キロトン(TNT火薬換算)をジュールになおすと,3.9x10^13ジュール,電気出力100万キロワットは発熱量はその3倍の300万キロワット,つまり3x10^9ワット.これに1日の秒数3600x24を掛けると,2.59x10^14ジュール.これを,上の3.9x10^13ジュールで割ると,6.6となります.つまり毎日毎日,広島原爆6個強を「ゆっくり爆発」させているのです.

低線量被ばくについての政府系サイトの説明

前の記事もそうですが,低線量被ばくの健康影響について,間違った言説がテレビで繰り返されています.そこで,政府系サイトの情報ならだれでも文句を付けられないと思うので,それを引用します.ツイッターでも書きましたが,もうはるか下流に流れていってしまっているので,こちらにも書きます.(財)高度情報科学技術研究機構の“ ATOMICA”というサイトの「線量限度」というタイトルの記事の一部です.(アンダーラインは引用者)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-04-02-13

一方、発がん及び遺伝的影響を指す確率的影響に関しては、その発生のしきい値が明確でない。そのため、どのような少ない被ばくでも線量に比例して影響が現れるとの安全側の仮定がとられ、その発生を社会的に容認できるレベルに制限することを意図して確率的影響に関して実効線量限度が定められている。

テレ朝・スーパー・モーニングに訂正放送を要請

以下の文書をテレビ朝日に送りました.
-------------------
テレビ朝日
スーパー・モーニング御中

        佐賀大学理工学部教授,大学院工学系研究科教授
                豊島耕一

本日(4月1日)朝の貴局番組「スーパー・モーニング」において,コメンテーターの松本義久准教授は,スペースステーションの搭乗員の被ばく量を引き合いに出し,福島原発による放射線が健康に全く影響がないというコメントをされました.これは全く不適切な比較であり,放射線の健康影響についての誤解を広めてしまう恐れがあります.速やかに,同じ番組において,また同等以上の視聴率の時間帯において,訂正放送をしていただくようお願いします.

誤りの内容は以下のとおりです.
1)スペースステーションの搭乗員のような職業的被ばくと,一般公衆の被ばくとを同等に扱っていること.
2)一般公衆の被ばくは,「集団線量」という観点から評価されなければならない.つまり低い線量でも大勢の人が被ばくする場合は,発ガンなどの発生の統計的期待値として評価されなければならない.この重要なポイントに全く触れていない.

短い限られた時間では最も重要なことは漏らさずに解説すべきであると思いますし,また上記1は放射線と健康についての考え方の根本ルールを誤らせるものです.速やかな対処をお願いします.

2011年4月1日

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ファスレーン365の本
原発事故対策マニュアル 増補新版旧版PDF
共産党カクサン部 (ヨーコ部員)


デモの後はNHKへ!ニュースのスタジオへ!
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はたして、911 は本当にテロだったのか。ZERO は、原版(イタリア語)の制作(2007年)以来、ローマ国際映画祭(2007年10月)、ブリュッセルEU議会場(2008年 2月)、ロシア国営放送(2008年9月)で上映された、対テロ戦争の原点を鋭くえぐる長編ドキュメンタリー。

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