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2010-11

日系人を強制収容したアメリカ政府,朝鮮学校差別を指示した菅直人

北朝鮮による延坪島砲撃は許されざる蛮行だが,それを理由に高校無償化の朝鮮学校への適用を中止するというのはレイシズムそのものだ.かつてアメリカ政府は,真珠湾攻撃のあと日系人を収容所に入れたが,今回の菅直人の「指示」も,程度の差はあれこれと同類の,政府による「公の」ヘイトクライムである.このような,いまやレイシストと化した菅直人の犯罪行為に対してデモなど街頭行動さえ見られないというのでは情けない.
究極的に悪いのは悪人の残忍さではなく,良識ある人々の沈黙である.(マーチン・ルーサー・キング)

時事通信の24日の報道を引用する.
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010112400954
手続き停止「私が指示」=朝鮮学校の無償化-首相
 菅直人首相は24日夜、朝鮮学校の高校授業料無償化に向けた手続きに関し、首相官邸で記者団に「私の方から(高木義明)文部科学相に、こういう状況なのでプロセスを停止してほしいと指示した」ことを明らかにした。手続き停止については、仙谷由人官房長官が同日午前、「いったん停止する方向に動く」と表明。高木文科相も無償化見直しの可能性に言及していた。(2010/11/24-20:08)

だれか一緒にデモをしませんか?福岡天神の街頭で,西鉄久留米駅の前で,あるいは大学で?たとえ2,3人でも.そういえば「一人デモ」をやっている人もいましたね.
http://pub.ne.jp/shimura/?entry_id=2371610

今回の砲撃事件だが,冒頭に書いたように蛮行そのもので世界中から非難されて当然だ.たとえ誤爆であったとしても,そしてその規模が,同じようなことをやっている米軍の何千分の一に過ぎないとしても,である.さらには,韓国側の軍事演習が原因であったとしても.

他方,あのようなきわどい水域で軍事演習を繰り返す韓国や米軍も当然批判されるべきだが,これについてはメディアは何も言わない.それどころか,未だに哨戒艦沈没事件を北朝鮮の仕業のように言い続けている.ロシアの報告書のことは何も言わない.

参考ブログ記事:いくら非難してもしたりない菅総理のレイシズム反人権体質
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-581.html

沖縄知事選と村上春樹評 ― 週刊金曜日11月12日号

もう一週間遅れになりますが,「週刊金曜日」の二つの記事についてのメモです.
1.沖縄知事選の記事
週刊金曜日12日号の沖縄問題特集は全くピントがずれている.佐藤優編集とのことだが,沖縄に関するこの数週間の最大のアジェンダは「誰を知事にすべきか」のはずだ.ところが記事全体は,数十日の時間スパンではない,数ヶ月や1年以上のオーダーの問題である政府の沖縄政策のことを,焦眉の知事選の前景に持ってきている.特集冒頭の佐藤優の文章の頭の方には,「筆者は,今回の沖縄選挙のこの権力闘争の側面には,関心をあえて持たないようにしている」(14ページ上段)とまであからさまに述べているのだ.

一つおいて,佐藤と糸数,佐高の3氏の座談会記事(22ページ)も似たようなものだ.まるで,「金曜日」は沖縄知事選には「中立」を保たなければならないかのようだ.ちゃんと読もうという気さえ起こらない.いったいぜんたい「金曜日」はどうしたのだろうか?これでは,最低でも,この数日・数週間の沖縄のアジェンダ隠し,最大課題からの逃亡,はっきり言えば,「金曜日」でのこの言説は間接的な仲井真支援だ.もう今日19日は次の号が出ているはずだが,こちらでは土曜日にしか配達されない.果たしてまともな方向に変わっているだろうか?

2.村上春樹評
同じ号の,村上春樹を論じた中村うさぎ・小森陽一の2氏の対談には大いに納得した.すごく売れているというので,どんなものかと数年前に村上春樹の小説を一つ読んでみた.「カフカ」というのが表題にあるのにつられて,「海辺のカフカ」を読んだのだが,フランツ・カフカとは何のつながりもありはしない.内容も全く意味不明.それだけでなく,読後感が非常に悪い.どうしてこんな小説を書く作家の本がこれほど売れるのだろうか,それも,外国にまで,と不思議に思ったものだが,村上を徹底的にこき下ろしたこの対談記事で納得が行った.要するに,単なるブランド現象というだけのようだ.

黄砂と放射能

whitesun.jpg朝,通勤するときに,曇っていないのになぜ空がどんよりしているのかと思ったら,ニュースで黄砂だと言っていた.4校時の授業も終わった頃,廊下の窓から西の空を見ると,見たこともないような太陽が大学のビルの陰に沈もうとしていた.あわててカメラを取りに部屋に戻った.まるで月のような,白い,まぶしくない太陽.(右の写真はダウンロードすると4.5倍になります.)

もっといい写真をと外に出ると,学生が2人,ケイタイで写真を撮っていた.私も写真を撮りながら,「珍しい風景だね」と話しかけると,「あれ月ですか?」と意外な反応.「月は2つもないと思うが・・・」と,南天の空の上弦の月を指さして見せた.月が出ているのに気がつかないにしても,太陽を月と間違うとは・・・.だいたい満月が夕方の西の空に出るはずがないではないか.高校の地学の教育はどうなっているんだろう・・・.
SANY0068w540.jpg
さて,「春の風物詩」が秋にも現れたなどと,もっぱら文学的に受け取ってばかりはいられないようだ.最近の黄砂には放射能が増えているとのことだ.気象庁気象研究所の「環境における人工放射性核種2007」という文書が見つかった.その5章,「環境における人工放射能50年:90Sr、137Cs及びプルトニウム降下物」というところに,国内で観測される放射能と黄砂との関連性が述べられている.そこの,「最近の降下物中のプルトニウム」というバラグラフから引用する.

過去5年間のプルトニウム年間降下量を比較すると、2000-2002年は高く、1999と2003年は低い年間降下量が観測された。この傾向は黄砂の出現頻度の経年変動と一致している。一方、つくばにおける月間239,240Pu降下量は毎年類似の季節変化を示す(Fig. 23)。特に、年間降下量が大きな年は明瞭な春期の降下量極大がみられる。春期の極大の出現時期は、日本における大陸からの風送塵(黄砂)の飛来の時期と一致している。2006年の春期には、2000-2002年と同程度の高い降下量が観測された。これらの結果は、過去20年つくばで観測されている239,240Puのかなりの部分は大陸由来の風送塵に由来する可能性が高いことを示唆している。さらに、プルトニウム降下量の地理的分布を調べた所、黄砂発生域に近い韓国(テジョン)で高い値を、日本では黄砂の影響が顕著な長崎で比較的高い値が観測された。また、高感度ICP-MSで240Pu/239Pu同位体比を測定した所、グローバルフォールアウト由来であることが明らかになった。
2007RI5-14.JPG

このような結果から、最近の降下物中のプルトニウムの起源として、土壌粒子に付着した人工放射能の再浮遊が主要であると考えられている。特に、つくばで観測されている降下物中の人工放射性核種(137Csなど)の起源として黄砂が重要であるとの仮説を提案してきている。

もちろん黄砂の放射能は,中国の核実験がその主な原因だろう.アメリカや旧ソ連の核実験による被害はかなり明らかにされて来ているが,中国のそれは未だに全くと言っていいほど光が当てられていない.あれだけの回数と規模で地上での核実験が行われたのだから,黄砂への影響もさることながら,住民への被害も相当なものと推測される.しかし日本の環境団体や反核運動,市民運動はこれを取り上げていない.この問題を提起するサイトが見つかったが,例の田母神氏を持ち上げるグループだった.
http://junta21.blog.ocn.ne.jp/blog/2010/08/85_295d.html
このような状況は困ったものだ.まともな市民団体や平和運動も,できるだけ早くこの分野,つまり中国の核実験被害問題に「参入」すべきだ.

原爆の対日使用は事前に公知だった?

HOnizukakokunai.gif原発問題のメールリストで知ったのだが,「原爆の秘密」という本の内容は衝撃的だ.大分県在住のノンフィクション作家,鬼塚英昭氏の著作で,2008年に発行されている.国外編と国内編の2巻だてで,国内編のはじめの5分の1程まで読んだところだ.

驚いたことに,原爆の対日使用は事前に公知だったというのである.原爆投下の前に,「広島」の地名も含めてインドのニューデリー放送が日本への使用を伝えていたという事実を,黒木雄司著*『原爆投下は予告されていた!』(1992年)を引用して紹介している.『原爆の秘密 国内編』のp.34~36を引用する.


6月2日(月)晴後曇 午後7時

 こちらはニューディリー、ニューディリーでございます。信ずべき情報によりますと、アメリカのスチムソン委員会は、全会一致で日本への原子爆弾投下を大統領に、ワシントン時間の6月1日午前9時、勧告書を提出しました。また別の情報によれば、米艦載機約60機が南九州地区の航空基地を主体して空襲し、銃爆撃を致しました。繰り返し申し上げます。

6月4日 (水)曇 午後3時

 こちらはニューディリー、ニューディリーでございます。信ずべき情報によりますと、先般、スチムソン委員会においては、原爆投下勧告を米大統領に進言しましたが、軍内部において軍独自に実験してみる必要が急遽発生したため、本日、実験準備命令が出されました。実験部隊、実験場所は公表されておりません。繰り返し申し上げます。

7月16日(月)雨 午後10時

 こちらはニューディリー、ニューディリーでございます。信ずべき情報によりますと、本日(7月16日)も米軍P51百機は、前日に引きつづき東海地方の各都市を空襲し銃爆撃致しました。また別の情報では昨日(7月15日)、米国ニューメキシコ州アラモゴードで、世界最初の原子核爆発の実験に成功致しました。繰り返し申し上げます。

8月3日(金)晴 午前8時

 こちらはニューディリー、ニューディリーでございます。信ずべき情報によりますと、米軍は来る8月6日、原子爆弾投下第1号として広島を計画した模様です。原子爆弾とは原子核が破裂するものであって、核の破裂にともない高熱を発し、すべてのものは焼き払われることでしょう。繰り返し申し上げます。

ラジオ放送といっても65年も前のことなので,さすがにネット検索でもこの情報を見つけることは無理だろう.しかしBBCの資料を調査すれば,黒木雄司氏のこの証言が事実かどうか確かめられるはずだ.軍は当然外国の放送を傍受していたはずだから,広島への原爆投下を事前に知っていたことになる.ところが,当日その時刻に広島には空襲警報さえ出されていない.軍は多くの広島市民を,そして当日集められていたという多くの軍人を見殺しにしたことになる.

この放送はBBCの中継だったとのことなので,当然イギリスでも放送されたのだろう.しかしドイツの物理学者は終戦時にアメリカの原爆開発の状況を全く知らなかったことが,ハイゼベルグ,ハーンら当時の著名な物理学者をイギリスの「ファームホール」に軟禁して会話を盗聴した「エプシロン作戦」で明らかになっている.つまり,このような放送が流された時には彼らはすでに逮捕されていたということだろうか?

この本には他にもいろんな情報が盛りだくさんである.原爆の歴史は塗り替えられるかも知れない.

――――――
* この本の中では「黒木勇司」となっているが,アマゾンなど本の検索では「黒木雄司」とあるので,こちらが正解と思われる.

イラン女性が「姦通罪」で石打ちの刑に.阻止のメールキャンペーン

国連や各国指導者へのアピールキャンペーンのメールが昨日届き,とにかく署名しましたが,さらに猶予が1日出来たようです.世界人権宣言には文字通り国境はないものと信じ,多くの方が署名されますように.

アメリカの軍産複合体は次の餌食にイランを狙っているようですが,その口実を封じる努力でもあると思います.今日のメールの主要部分をコピーします.画像部分をクリックすると署名ページに行きます.短い文章なので短時間で終わります.

Dear Friends,
Iran could execute Sakineh Ashtiani tomorrow. We saved her from stoning, now we have 24 hours to get key powers to take emergency action to stop this shameful killing.




Sign the petition!

Tomorrow, Iran could execute Sakineh Ashtiani.
Our global outcry stopped her unjust stoning sentence in July. Now we have 24 hours to save her life.
Iran's allies and key UN powers are our best hope -- they could persuade Iran of the serious political cost of this high-profile killing. Click below to send them an urgent call to action and send this to everyone -- it only takes three minutes and we are her last chance:
http://www.avaaz.org/en/24h_to_save_sakineh/?vl
Sakineh's adultery case is a tragic sham stacked with human rights violations. First, she was to be stoned to death. But the Iranian government had to revoke the sentence after her children generated a worldwide outcry against the farcical trial -- she could not speak the language used in court, and the alleged incidents of adultery took place after her husband's death.
Then her lawyer was forced into exile, and the prosecution conjured up a new trumped-up charge for which she would be executed -- the murder of her husband. Despite this being double jeopardy, as she is already serving time for alleged complicity in this crime, Sakineh was tortured and paraded on national television to 'confess', and was found guilty. Since then the regime has arrested two German journalists, her lawyer and her son, who has bravely led the international campaign to save his mother. All remain in prison and Sakineh's son and lawyer have been also tortured and have no access to lawyers.
Now Iranian human rights activists state an order has just been issued from Tehran to implement her killing immediately. She is on the list and tomorrow is execution day.
Our persistent campaigning led Iran to drop Sakineh's stoning sentence and captured the attention of leaders in countries with influence on Iran, like Turkey and Brazil. Now let's urgently raise our voices to stop her killing and inhumane treatment and free her, her lawyer, her son and the jailed German journalists. Send a message and share this emergency call with friends and family:
http://www.avaaz.org/en/24h_to_save_sakineh/?vl
A massive public outcry has the moral authority to stop heinous crimes. Let's use these 24 hours to send a clear message -- the world is watching and we all stand together today to save Sakineh's life and against injustice everywhere.
With hope and determination,
Alice, Stephanie, Pascal, Giulia, Benjamin and the whole of the Avaaz team

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原発事故対策マニュアル 増補新版旧版PDF
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はたして、911 は本当にテロだったのか。ZERO は、原版(イタリア語)の制作(2007年)以来、ローマ国際映画祭(2007年10月)、ブリュッセルEU議会場(2008年 2月)、ロシア国営放送(2008年9月)で上映された、対テロ戦争の原点を鋭くえぐる長編ドキュメンタリー。

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