2010-08

待望論でなく警戒のホイッスルを

今日の西日本のコラム「政治考’10」に,「危うい『英雄待望論』」とのタイトルで,小沢待望論の根拠のなさが手厳しく批判されている.ネット上にも,「敵の敵は味方」とばかりに,小沢持ち上げがはびこっているが,その向きにはぜひこの署名入りの評論を参考にして欲しい.

何カ所かアンダーラインを引いてみると・・・
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次期総理に名乗りを上げるか否か.小沢氏は本心を明かしていない*.周囲は期待と疑心暗鬼に包まれる.虚実入り交じった「小沢神話」が拡大再生産されていく.小沢流の政治手法なのだろう.

 気になるのは,「神話」の虚実を加味せず,ムードだけで評価する民主党内の一部の空気だ.
・・・だが,「小沢首相」ならすべての問題を鮮やかに解決できるという根拠はない.
・・・今の内閣ではダメだ,とにかく小沢氏しかいない―.これでは思考停止だし,幻想の世界である.
危うい「英雄待望論」は,新旧権力者の作法“劣化"とも無縁ではない気がする.8ヵ月で政権を投げ出し,政界引退まで宣言したのに今やキングメーカー気取りの前首相,急激な円高株安が進む白昼,支持獲得のため公務を抜け出し新人議員と面会する現首相―.

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小沢待望論を述べるブロガー連は,それが幻想の世界の話ではない根拠を明確にして欲しい.

ネット世論の役割は,待望論などではなく,菅にせよ小沢にせよ,代表選後の政権が引き起こすであろう危険を様々に予測し,警戒のホイッスルを鳴らすことではないか.
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* 26日午前中に小沢代表選出馬のニュースが流れた.

九州に特異な教育問題

この半年ほど,高校生と話をする機会が連続した.親戚や公的な場などいろいろだが,自分が映画が好きなこともあって,話題に映画を持ち出すことが多い.ところがこれが全くうまくいかない.相手が全く映画を見ていないのだ.たまたまあまり映画を見ない若者たちだったというのではなく,そこから映画を見に行く暇がないという高校生の実態が見えてしまった.(いわゆる進学校にほぼ限った現象ではあろうが.)

課外授業というのがある.これは昔からで,私が高校生だった頃も,高校3年で受験を控える季節になると,朝ゼロ校時に授業があった.夏休みも何週間か学校に行った.ところが今では,1年生も2年生も,朝も放課後も,そして夏休みもほとんど,これがあるというのだ.土日はと言えば,部活で全部つぶれ,結局個人で自由に使える時間はほとんどないというのが実態のようだ.

しかしこの「課外授業」というのはどうやら九州に特異な現象のようで,少なくとも東京近辺では見られない.つまり一般的な現象ではない.受験教育の問題が指摘され続けておそらく半世紀近く経つだろう.大学受験に関連しての高校教育への悪影響を全くなくすると言うことは不可能だろう.問題なのはその程度だ.九州の状況は明らかに常軌を逸している.それも程度において甚だしい.全く限度というものをわきまえないのだ.戦争中の,特攻隊や竹槍を考えた軍部にあったようなメンタリティー,そして「シカタガナイ」とこれに抵抗しない父母や市民.精神状況はかつての大日本帝国の頃と変わっていないように思われる.

保坂展人氏が昨日来ツイッターで教育問題に触れているが(http://twitter.com/hosakanobuto,21日午後のツイート),そのような全国レベルの問題からもさらに抜きんでた異常さが,九州という島では起きている.

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以下は,相手が映画を見ていたら使ったはずの,映画ネタの一つです.

先日の勤務校のオープンキャンパスで,末端の私の実験室までたどり着いてくれた3人の高校生に物理の話をした.量子力学の「粒子と波動の二重性」の説明をするのに,映画に格好のネタがあった.数年前に公開された「カムイ外伝」の,主人公と海賊の頭領との決闘シーンである.

両者が分身の術を使い,数メートル離れた二つの場所で同時並行して(目にも止まらぬ速さの)斬り合いをする.そのあと,そのうちの一つで決着がついている,という場面だ.もちろん結果は主人公カムイの勝利である.これが量子力学の「物質の波動性」と「波束の収縮」にそっくりなのだ.むしろ作者は物理学のこの話にヒントを得たのではないかとさえ思う.

残念ながら,3人のうちだれもこの映画を見ていなかったので,このたとえで説明することは出来なかった.(もっとも,この映画が上映された頃は3人ともまだ中学生だった計算になるが.)

学科内のメディアにこのたぐいの話を書きました.
『波束の収縮』の謎への実験的アプローチ

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はたして、911 は本当にテロだったのか。ZERO は、原版(イタリア語)の制作(2007年)以来、ローマ国際映画祭(2007年10月)、ブリュッセルEU議会場(2008年 2月)、ロシア国営放送(2008年9月)で上映された、対テロ戦争の原点を鋭くえぐる長編ドキュメンタリー。

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