2010-01

沖縄から東京までのピースウオーク,今月末には佐賀県に

元旦に沖縄・久高島を出発した「ピースウオーク from 沖縄」が間もなく九州に渡ります.5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議の時期に,東京を目指します.

2005年の「ストーンウオーク」で佐賀を一緒に歩いた日本山妙法寺の石橋上人から,昨年のうちに協力・参加を依頼されていて,佐賀での支援を約束したものの,ブログで取り上げるのがこんなに遅くなってしまいました.

詳しいことは次のサイトをご覧下さい.
参加のしかた http://peacewalk.xrea.jp/sanka.php
趣旨  http://peacewalk.xrea.jp/message.php
ブログ http://peacewalk.xrea.jp/blog.php
ホーム http://peacewalk.xrea.jp/
ユーチューブ・チャンネル http://www.youtube.com/user/2010peacewalk

佐賀の日程は次のとおりです.(クリックで拡大)
詳しいことは佐賀実行委員会の徳永さんへ(電話 095-582-5190)
1401577.gif2月3日午後2時~4時,玄海町町民会館(玄海町大字新田1809-22)で交流会が開かれます.地図はこちら
peacewk-saga.gif

ブログによりますと,18日には,ヘリパッド基地建設を阻止している高江の人たちとの交流会,そして座り込みにも参加したそうです.

マイケル・ムーアの「キャピタリズム」

連休はマイケル・ムーアの「キャピタリズム」を見た.「ボウリング・フォー・コロンバイン」以来ずっと彼の作品を見てきたが,相変わらずムーア節は快調だ.本人が「娯楽性を重視」と言っているとおり,単なる「ドキュメンタリー映画」の範疇には収まらない.「ドキュテインメント」と呼ぶべきものかも知れない.そしてムーア監督は「ドキュメンタテイナー」とでも・・・.

今度の作品は,タイトルのとおり資本主義そのものをターゲットにしている.そしてその中心に据えられているのは一昨年の「リーマン・ショック」で暴かれたウオール街の連中による収奪の構造だ.

cap041t.jpg国会議員も何人か登場する.大統領選に立候補したクシニッチはほんの一瞬だったが,マーシー・カプター(Marcy Kaptur)という女性の下院議員(→ウェブサイト)は何度か出る.この人は全く知らなかったのだが,彼女の鋭い,勇気ある発言には感心した.外見は,そこらへんのスーパーで買い物でもしていそうな,ふつうのおばさんという感じだ.

ネット上に,このカプター議員とムーア監督がプレミアショーと思われる集会で顔を合わせ,やりとりをしている動画を見つけた.
http://vodpod.com/watch/2235162-video-michael-moore-and-rep-marcy-kaptur-discuss-his-new-movie-capitalism-a-love-story

mooreandkaptur413t.jpgフロアにいたカプター議員を,監督が「制作側の立場で出演したベストの女優,今年度のオスカー候補」として紹介し,登壇させている.そして二人の軽快なやりとりと続くが,残念ながら私の耳ではユーモアやジョークの部分がほとんど理解出来ない.

映画のエンドロールの音楽は,旧左翼にとっては「昔懐かし」の,あの「インターナショナル」,それが軽快なジャズのアレンジで流れる.これは意外と流行るかも,と思う.

この映画の大事な要素はもちろん「エンタテインメント性」だけではない.解雇された工場労働者の職場占拠の闘いが勝利に終わるエピソードに象徴されるように,ふつうの人々に,労働者に,限りないエンパワーメントを与えるものだ.

優れた反戦映画でもある「アバター」

映画「アバター」を鑑賞しました.冒険物語のスペクタクルとしても素晴らしいですが,同時に優れた反戦映画です.映画館に足を運んだのは,出勤はしたものの,まだ屠蘇気分の醒めやらぬ4日夜のことです.

3D映写ということで,どんな割引もない2千円の高価な映画ですが,とても見応えがあります.3時間近い長編なので,3Dメガネをかけての鑑賞は疲れるだろうと思っていましたが,非常に自然に仕上がっているので,老朽化した眼でもセーフでした.

さて内容ですが,地球から遠く離れた惑星「パンドラ」に埋蔵された高価な資源を求めて進出したアメリカ軍(海兵隊)が,その星の先住民「ナヴィ」を「野蛮人」と見下して戦争を仕掛けるというもの.戦争の技術としては,戦闘機やミサイルなどの従来型に加え,映画のタイトル“Avatar”(分身)のもととなっている,ある斬新なアイデアが中心となって話が展開します.
contrlrm.jpg
ファンタジックに表現される先住民の素朴な暮らしと自然,それに対比して,いかにも「高度技術」で装備し尽くされた米軍(地球軍?)基地ですが,そこで指令を出す鉱物資源開発会社の人間や軍人たちの口から出る言葉の軽薄さ(「株主が満足しない」という言葉も聞かれる)と残忍さ.「どっちが野蛮人?」と,この映画は問うています.

「これはまさに現在アメリカが,アフガニスタンやイラクでやっていることだよ」と監督は言っていると,私は受け取りました[註].もちろん「侵略の残忍さ」とか,「異民族への支配」,あるいは「人間の強欲」という普遍的なテーマを扱っているのですが,それを今日の世界に当てはめて,惑星「パンドラ」がアフガンやイラクの言わば「アバター」であると想像する人は,観客のうちでどのくらいでしょうか?そして,もしバラク・オバマがこの映画を見たとしたら,一体どのように解釈するのでしょうか?まさか「ナヴィ」を「タリバン」や「アルカイダ」と見なしたりはしないとは思いますが・・・.
laputa.jpg
(3D映写について)
映像そのものはすばらしい出来上がりに間違いないのですが,映画館での効果としては,偏光を使う以上,どうしても光量不足(視野が暗い)になるのは避けられません.スクリーンを小さくして,裸眼ではまぶしいくらいにして上映すればこの問題は解消出来ます(さらに料金が上がる?).偏光メガネは,できるだけ明るくするための反射防止コーティングが施された上等なものでした.見終わったら返却しなければなりません.

字幕版は,画面からの情報量が多いので(奥行き情報が追加)ちょっとつらい.それに,字幕までの「距離」は固定されているため,ときどき登場人物の“体の中”に現れたりします.これではせっかく「実像」を見せているにもかかわらず,映像が「虚像」であるかのような印象を与えるので,これもマイナス要因.3Dは吹き替え版に限ります.

3Dによって迫力が増すかと言えば,100パーセントそうばかりとも言えないようです.従来の2D映写では想像力で奥行きを感じ取っているのですが,この想像力が停止させられ,「そこに見せられるだけ」の奥行き感に限定されてしまいます.これはむしろ映像のスケールを小さくしてしまっているのではないかと感じました.

3Dと言えば,たまたま私の今年の年賀状は,月の3D画像をモチーフにしたものでした.
http://www.geocities.jp/chikushijiro2002/blog/greeting2010.pdf

3Dつながりで,ブログ内と関連サイトの立体映像関連の記事にリンクしておきます.
中秋の名月,少し手の込んだ楽しみ方を・・・
中秋の名月ステレオ版
ゴジラスコープ
空間描画装置(Space Vision)

[註] 米軍がアフガニスタンで行っている「アバターまがい」の作戦については,拙ブログ記事をご覧下さい: 宇宙を経由した殺人・テロ

権利不況・権利デフレ

凝固するマネー

先月初め頃流されたニュースだが,リーマン・ショック後の大不況にもかかわらず大企業が金を貯め込んでいるという.日刊ゲンダイの記事がいくつかのネットニュースで流れている.その一つ,12月4日のlivedoorニュースの冒頭を紹介すると・・・
それでも「内部留保」を増やし続ける大企業
●10年で倍増428兆円
 11月30日厚労省が発表した「勤労統計調査」によると、サラリーマンの給与は17カ月連続でマイナスだった。昨年来の大不況が労働者の懐を直撃している。ところが、不況にもかかわらず、大企業が内部留保を増やしつづけていることが分かった。売り上げ減、利益減、人件費減なのに、せっせと“貯蓄”だけ増やしているのだ。こんなバカなことが許されるのか。
・・・・・

リーマン・ショックの後だけというわけではない.この記事によると,「日本の大企業はこの10年間で内部留保を2倍に増やしている。97年に209兆円だったのが、10年間で219兆円も増やし、現在428兆円にまで膨れ上がっている。国家予算の約5年分だ」そうだ.

労働者には賃下げや首切りをやっているのに,会社はせっせと「貯金」に励んでいる.これでは不況・デフレが加速するのも当たり前だ.

不況は世界的だが,デフレは日本だけという話を聞く.もしそれが本当なら,なぜ日本だけか,という疑問が当然生じる.その原因(の一つ)についての私の推理を述べたい.

「世間」を気にして権利を主張できない国民

その重要なヒントが私の職場である国立大学で得られる.国立大学の教職員は,昨年夏のボーナス減額にはじまって,本俸も減額されようとしている.当局側の理由は「人事院勧告」に「準拠」するため,というものだ.しかし国立大学の教職員は「法人化」後は公務員でなくなったため,人事院勧告には縛られない.しかも,すでに年度当初に,減額される前の金額で「運営交付金」として大学にお金が渡されているのである.したがって大学首脳部は,ボーナス減額で浮いたお金をどう使うかに頭を悩まされることになる.

問題はこれへの組合の対応だ.何の法的根拠も,合理的な理由もなく,賃金やボーナスが減額されることに対して,まともに抵抗しようとしない.口では「反対」,「不同意」と言うが,行動がない.納得できない時は,最終的にはストライキを背景にした戦術を考えるのが常道だが,執行部は「スト」という言葉を使うことすら避けようとする.なぜか?

それはひとことで言えば要するに「世間が怖い」ということだろう.「世の中にはもっと厳しい状況の人たちもいるし,国の財政も厳しい.税金から給料をもらっているくせに,このようなご時世にストとは何事か」というような「批判」をあらかじめ予想し,「自粛」するのである.(他に想定される「批判」はあるだろうか?)

この想定批判はもちろん非論理的である.国立大学の教職員の賃金を下げたからと言って,そのお金が「もっと厳しい状況の人たち」に回るわけではない.また,その浮いたお金を国庫に返納するということでない限り,「国の厳しい財政」にも何の役にも立たない.(実際,大学当局側は,浮いたお金を「教職員の福利厚生」のために使う,などと言っているのである.)

むしろ賃金として支払った方が(「補正項」的な額とは言え)所得税や消費税としていくらか国庫に戻る.大学が物品や役務を購入した場合は,直接には後者のみが国庫に戻るだけである.「もっと厳しい状況の人たち」の利益という点でも,賃金の方が有利である.大学からは慈善団体などに寄付は出来ないが,個人なら出来る.

このように,賃下げに「実力で」抵抗することには十二分な正統性があるのだが,それをしないのである.このようなメンタリティーは大学教職員に限ったことではなく,この社会で相当一般的なものだと思う.つまり,経済的権利についてきちんと自己主張しない態度が,組合の姿勢にも反映し,冒頭のニュースにあるような,経営者の勝手な振る舞いを放置することになっているのだ.

逆に労働者がストを背景にその物質的利益を守る態度に出れば,会社はこのような過剰な「貯金」など出来ないだろう.つまりマネーが凝固して,いわば「ブラックホール化」してしまうのを抑止できるだろう.

つまり,労働者としての当然の権利を主張しない,行使しないことが,「金の回り」を悪くし,不況とデフレを助長している,そう言えないだろうか?原因のすべてではないにしても,その10~20%ぐらいのファクターとなっていないだろうか?経済学者の意見を聞きたい.

[ 当ブログ内の関連記事 ]
一方的賃下げ(ボーナスカット)に抵抗しない組合を批判する一組合員の意見(09年6月)
おカネの間の引力を補正するための税制(05年10月)

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はたして、911 は本当にテロだったのか。ZERO は、原版(イタリア語)の制作(2007年)以来、ローマ国際映画祭(2007年10月)、ブリュッセルEU議会場(2008年 2月)、ロシア国営放送(2008年9月)で上映された、対テロ戦争の原点を鋭くえぐる長編ドキュメンタリー。

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