2009-11

プルサーマルとブッシュ,今日のメディアとブログから

プルサーマルが始動

残念なことにプルサーマルが始動してしまった.5日朝のNHKニュースが「今日にも始まる」と取り上げていたが,プルサーマルと一体である再処理の問題,そしてそのための六カ所事業所が1年近くも止まったままで再開の見通しもないことなど,重要な問題は隠していた.また,反対運動にも触れていたが,署名の数を「4万人」と一桁少なく言っていたように思う.

これに比べて福岡に本社がある西日本新聞は今日,プルサーマルの問題点や反対運動についても繰り返し報じた.JUNSKYblogが同紙の3つの記事を転載している.
http://blog.goo.ne.jp/junsky/e/3a5b83e865ed5070ec14b17d396fd5bd

奇異なことに,それほど頻繁ではないものの,この問題を取り上げ,科学者会議の反対行動も報道していたしんぶん赤旗は,今日5日の朝刊では一行も触れなかった.

反ブッシュのデモを伝えない日本のメディア

ブッシュによる東京ドーム始球式の件では,やはり会場ではブーイングも起きなかったようだ.しかし会場の外ではデモが行われている.ブログ「壊れる前に」が「東京のブッシュ」という記事で,AP電の記事を訳して伝えている.
http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-942e.html

「前日、ブッシュは、彼が始球式を行なった東京ドームの外に陣取った抗議行動の人たちから、もうちょっと冷たい扱いを受けた。数十人のデモ隊がスタジアムの外で「ブッシュを逮捕せよ」「戦争の王」などと書かれたプラカードを掲げてデモを行なったのだ」

元記事から原文を該当する原文を以下に引用)
A day earlier, Bush got a bit chillier reception from protesters outside the Tokyo Dome, where he threw out the ceremonial first pitch before Game 3 of the Japan Series between the Yomiuri Giants and Nippon Ham Fighters. Dozens of demonstrators marched outside the stadium carrying signs saying, "Arrest Bush," and "The King of War."

日本の一般メディアの視聴者は知ることは出来なかったが,海外には伝わったわけだ.大津留公彦のブログは動画を紹介している.
ブッシュの日本とHIDEKI MATSUI のアメリカ

平和運動家の偏狭さ?

野球場でブーイングが起きなかったことを,ヤメ蚊さんが「上から目線」で批判している.
あえて、上から目線で問う~ブーイングが起きない日本の市民レベルはメディアレベルの反映か?
「上から目線」の件についても,「目からウロコ」の感があり全く同感だ.ヤメ蚊さんはメディアのレベルを問題にしている.それもあろうが,ここではわれわれ自身の(この文脈ではもちろん平和運動を進める人々の)問題を考えたい.平和運動の規模がヨーロッパやアメリカと日本とでは全然違うのだ.イラク戦争反対で街頭に出た人の数は,ヨーロッパで十万の桁だったのに日本では千の桁だった.二桁も違うのだ.野球観戦者の中の政治的にアクティブな人口の比もそのくらい違うのだろう.

ではなぜそうなのか,ということになるが,私が問題にしたいのは「タテ割り」の弊害だ.平和運動は上部団体でタテ割り囲い込みの傾向が強く,それらの間の交流がほとんどない.分かりやすい例が原水禁運動だ.分裂に原因はあったが,相互交流に「原因」を見つけることが出来ないでいる.もう一つ,市民運動分断の小さくない要因となっているのが「セクト」にまつわる問題だ.これらについては別に項目を立てて論じてみたい.

平和運動や市民運動が政党やイデオロギーの系列を超えて大きな共同行動(「統一」などとは言わない)を取り組むことが出来れば,参加者も桁違いに増えると思う.

映画「沈まぬ太陽」

ネットで見られるニュースでは,「始球式には米国のジョージ・ブッシュ前大統領が登場した」とあるだけで,会場でブーイングぐらいはあったのかどうか,分からない.九州にいては,一昨日紹介した「反戦と抵抗のフェスタ」に参加することもできず・・・と言うわけで今日は映画館に行った.(ホントは東京以外のどこでも「戦犯容疑者逮捕」を街頭で呼びかけなければいけないのだけれど)

img_lineup.jpg見た映画は話題の「沈まぬ太陽」.原作をちょっと手に取ったことはあるのだが,なにしろあの長編,読むまでには行かなかった.

驚いたのは観客の多さ.客席はほとんど満員だった.休日でも,また人気の映画でも,これほどの入りは最近経験したことがない.

途中休憩をはさむ3時間を超える大作で,十分に見応えのあるものだった.もちろん細かく言えば,描写不足,説明不足だったり,説明目的ミエミエの台詞があったり,難点はあるが,主演の渡辺謙のみごとな演技を中心に,よくドラマティックにまとまっていた.労働組合がこのように大きく肯定的に扱われる映画も最近では少ないだろう.

日航123便墜落事故がテーマの大きな柱である.広島,長崎は世界平和にとっての「聖地」だという人がいたが,同じような意味で,御巣鷹山は日本の航空輸送の安全に関わる人にとっての「聖地」だろう.(もっとも,事故原因そのものについては,公式に流布されている「修理ミス説」は大いに疑問であり,「ミサイル標的機原因説」についても公に議論されるべきだ.)

印象に残ったシーンの一つは,総理大臣の「使い」(瀬島龍三がモデルと思われる)が,自分が担ぎ出した国民航空(もちろん日航がモデル)会長に「クビ」を言い渡した後の場面だ.事故の後,総理大臣から頼まれて就任したのに,「政治」の都合でクビにされることに会長は当然怒る.靖国神社の境内でこの密会は行われるが,別れた後,「使い」は靖国に参拝するため神社に向かって歩いて行く後ろ姿になり,一方会長は画面を横切って左手に去る.このシーンで語られた台詞と併せて,戦争と事故という,規模は違うが失われた多くの命に対するこの映画の姿勢が込められているように思えた.

G.W.ブッシュを入国と同時に逮捕するよう,司法当局に要請する

本当にあのブッシュが日本の領土に入るようだ.日本シリーズの始球式とは,日本のプロ野球界もひどいものだ.今やだれの目にも戦争犯罪人であることが明白な男を,大事なセレモニーに使うとは・・・.

国際法となった「ニュールンベルグ原則」の第三,第六原則には,次のようにある.
 日本語 http://pegasus.phys.saga-u.ac.jp/peace/nurnbergprincipleJ.html
 英語 http://pegasus.phys.saga-u.ac.jp/peace/nurnberg.html

第三原則
国家の元首または責任ある公務員にして、国際法により犯罪を構成する行為をおこなった者は、国際法上の責任を免れない。

第六原則
左に掲げる犯罪は、国際法による犯罪として罰することができる。
a 平和に対する罪
(i) 国際条約、協定または保証に違反する侵略戦争または戦争の計画、準備、開始、遂行


ブッシュの行状がこれらに該当することは明白だ.また,b項(戦争犯罪),c項(人道に対する罪)も同様だ.

日本の司法当局には,ブッシュが入国したら速やかに彼を逮捕するよう要請する.国際刑事裁判所(ICC)加盟国としての当然の義務でもある.しかし,もしも司法当局がその責任を果たさないときは,いわゆる「私人による逮捕」も正当と思われる.

次のような行動も計画されている.(文通団abolition-japanからの転載)
================ 転送・転載歓迎==================

戦犯ブッシュを裁く! 11・3緊急アクション

日時:11月3日(火)
○街頭宣伝 16時:水道橋駅西口出口集合
○デモ集合 17時 「西神田公園」(千代田区西神田2-3-11)
交通:神保町・水道橋駅から徒歩5分
地図:http://www.enjoytokyo.jp/NT002Map.html?SPOT_ID=l_00020698
○デモ出発 17時45分 西神田公園→水道橋駅横→東京ドーム前→礫川公園
★プラカード、楽器、靴などの持ち寄り大歓迎。

==============================================
詳細は「反戦と抵抗のフェスタ」ブログにある.

ここまでは真面目な話.
ところで,次のように,靴投げ戦士養成キャンプも開設されている.(大津留公彦ブログ)

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はたして、911 は本当にテロだったのか。ZERO は、原版(イタリア語)の制作(2007年)以来、ローマ国際映画祭(2007年10月)、ブリュッセルEU議会場(2008年 2月)、ロシア国営放送(2008年9月)で上映された、対テロ戦争の原点を鋭くえぐる長編ドキュメンタリー。

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靖国問題ではビデオ「まだ軍服を着せますか?」もおすすめです:
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