MOX燃料の不純物の量に数値基準なし
昨夜佐賀で開かれた「プルサーマル・原子炉起動を止めよう!学習会」で,とんでもないことが暴露された.輸入燃料体の国の検査には,法的根拠を持った具体的判断基準がないというのである.法的基準ばかりか,燃料中の不純物についての何らの明確な数値基準すらない.それが国の「合格判定」の実態であった.「美浜の会」代表の小山英之氏が明らかにした.
不純物検査についての唯一の法的基準は「発電用核燃料物質の技術基準を定める省令」(昭和40年6月15日,通産省省令第63号,最終改正昭和63年8月)である.そこでのMOX燃料についての規定は第5条で,不純物の規定はその第1項にある.
「各元素の含有量の全重量に対する百分率の値の偏差は、著しく大きくないこと」
これで「すべて」なのだ.冗談でも何でもなく,ホントの話だ.「偏差」だけについて,しかも数値ではなくアバウトに「著しく大きくないこと」だそうだ.「偏差」とはズレのことだが,何パーセントからのズレかも規定していない.つまり不純物が90%あったとしても,みんな90%に揃っていれば問題ない!!
これが燃料の寸法のことなら,1センチだろうと2センチだろうと,ばらつき(偏差)さえなければいい,というのなら分かる.しかし不純物の「割合」は絶対値が問題だ.こんなことは小学生でも分かる.
先日,科学者会議佐賀支部・福岡支部で佐賀県の原子力安全課の田代氏と面談したとき,彼は「国の検査に合格している」ことを安全性の根拠として述べていた.その根拠というのがこんなものだったのだ.玄海原発だけでなく,国内のすべてのプルサーマルは根拠を失う.
考えてみれば,こんなとんでもない事実に,これまで反原発運動や原子力ウオッチャーがだれ一人として気付かなかったということがお粗末の極みだ(私も含めて).「まさかそんなことが」と,だれもちゃんとチェックしなかったということだろう.
詳細は,美浜の会ウェブサイトに掲載された,昨日付(10月29日付け)の佐賀県知事宛の要請書をご覧下さい.
http://www.jca.apc.org/mihama/stop_pu/sage_req091029.htm
「保安院を佐賀県に呼んで、県民の前で説明させてください
それまでは、玄海3号機の原子炉起動を認めないでください」
不純物検査についての唯一の法的基準は「発電用核燃料物質の技術基準を定める省令」(昭和40年6月15日,通産省省令第63号,最終改正昭和63年8月)である.そこでのMOX燃料についての規定は第5条で,不純物の規定はその第1項にある.
「各元素の含有量の全重量に対する百分率の値の偏差は、著しく大きくないこと」
これで「すべて」なのだ.冗談でも何でもなく,ホントの話だ.「偏差」だけについて,しかも数値ではなくアバウトに「著しく大きくないこと」だそうだ.「偏差」とはズレのことだが,何パーセントからのズレかも規定していない.つまり不純物が90%あったとしても,みんな90%に揃っていれば問題ない!!
これが燃料の寸法のことなら,1センチだろうと2センチだろうと,ばらつき(偏差)さえなければいい,というのなら分かる.しかし不純物の「割合」は絶対値が問題だ.こんなことは小学生でも分かる.
先日,科学者会議佐賀支部・福岡支部で佐賀県の原子力安全課の田代氏と面談したとき,彼は「国の検査に合格している」ことを安全性の根拠として述べていた.その根拠というのがこんなものだったのだ.玄海原発だけでなく,国内のすべてのプルサーマルは根拠を失う.
考えてみれば,こんなとんでもない事実に,これまで反原発運動や原子力ウオッチャーがだれ一人として気付かなかったということがお粗末の極みだ(私も含めて).「まさかそんなことが」と,だれもちゃんとチェックしなかったということだろう.
詳細は,美浜の会ウェブサイトに掲載された,昨日付(10月29日付け)の佐賀県知事宛の要請書をご覧下さい.
http://www.jca.apc.org/mihama/stop_pu/sage_req091029.htm
「保安院を佐賀県に呼んで、県民の前で説明させてください
それまでは、玄海3号機の原子炉起動を認めないでください」
普天間基地「移設」という言い方
県外,海外にせよ,また保守派にせよ左派にせよ,普天間基地問題では「移設」という言葉を使っている.社民党の福島氏でさえ,そうだ.問題なのは普天間から米軍基地が「撤去」されることであって,それが別の場所に移されるかどうかはアメリカの問題だ.なぜそこにまで気を配って「移設」と言わなければならないのだろうか.「移設」と言う言葉を使うと,暗黙にこの基地の必要性を認めることを表明することになる.なぜ社民党の党首までが「必要性」を認めるのか.
この点で,23日の金曜日だったと思うが,テレビ朝日の報道ステーションでの寺島実郎氏のコメントは妥当だった.「移設」などと言う言葉はひとことも使わず,米軍基地全体の「縮小」を述べていた.
数日前は,アメリカの「制服組の高官」の,「海外移設では日本の防衛に支障を来す」などという発言を,メディアは無批判に報道していた.これが「世界各地への侵略に支障を来す」というのであれば論理的には正しい.つまり,どこにも「移設」されず,単に撤去されることこそが,世界の「防衛」に役立つのである.
ところで,先日の広島でのレベッカさんの講演ですが,ブログ「平和のメッセージ」がそのビデオ映像を提供しています.
ICNND国際賢人会議 ビデオ・リポート [2009年10月22日(木)]
ICNND国際市民シンポジウム(10/18 ヒロシマ・世界平和記念聖堂)の様子が、you tubeに公開されました。
非常に聞き取りやすいクリアなスピーチです.「you tube」とありますが,独自のビデオサイトのようですが・・・
また,東京での集会の様子は「大津留公彦のブログ2」が内容を箇条書きで報告しています.
核兵器廃絶の「国際規範」確立に向けて ~新政権への期待と課題~
この点で,23日の金曜日だったと思うが,テレビ朝日の報道ステーションでの寺島実郎氏のコメントは妥当だった.「移設」などと言う言葉はひとことも使わず,米軍基地全体の「縮小」を述べていた.
数日前は,アメリカの「制服組の高官」の,「海外移設では日本の防衛に支障を来す」などという発言を,メディアは無批判に報道していた.これが「世界各地への侵略に支障を来す」というのであれば論理的には正しい.つまり,どこにも「移設」されず,単に撤去されることこそが,世界の「防衛」に役立つのである.
ところで,先日の広島でのレベッカさんの講演ですが,ブログ「平和のメッセージ」がそのビデオ映像を提供しています.
ICNND国際賢人会議 ビデオ・リポート [2009年10月22日(木)]
ICNND国際市民シンポジウム(10/18 ヒロシマ・世界平和記念聖堂)の様子が、you tubeに公開されました。
非常に聞き取りやすいクリアなスピーチです.「you tube」とありますが,独自のビデオサイトのようですが・・・
また,東京での集会の様子は「大津留公彦のブログ2」が内容を箇条書きで報告しています.
核兵器廃絶の「国際規範」確立に向けて ~新政権への期待と課題~
静かな静かな,里の秋
今日18日は,ICCND(核不拡散・核軍縮に関する国際委員会)に市民からのメッセージを届けるための「国際市民シンポジウム」が広島で開かれました.イギリスからレベッカ・ジョンソンさんも参加するというので,行きたかったのですが,残念ながら・・・.
レベッカさんは次のように東京でも講演します.
【ピースデポ・PRIME共催 公開セミナー】 →詳しくはこちら
核兵器廃絶の「国際規範」確立に向けて
→大津留公彦ブログのメモ
~新政権への期待と課題~
●10月20日(火) 午後6時半~9時 (6時15分開場)
●会場: 明治学院大学(白金キャンパス) 本館10階・国際会議場
さて,九州のとある田舎の秋の風景です.
撮影データ
カメラ:ニコンD50,レンズ:ED 18-55mm 1:3.5-5.6G
焦点距離は上から4枚は55mm,最後は31mm
シャッタースピードは,上から順に,1/200,1/60,1/60,1/100,1/250
レベッカさんは次のように東京でも講演します.
【ピースデポ・PRIME共催 公開セミナー】 →詳しくはこちら
核兵器廃絶の「国際規範」確立に向けて

~新政権への期待と課題~
●10月20日(火) 午後6時半~9時 (6時15分開場)
●会場: 明治学院大学(白金キャンパス) 本館10階・国際会議場
さて,九州のとある田舎の秋の風景です.
静かな,静かな,里の秋
→「里の秋」の歌詞へリンク
撮影データ
カメラ:ニコンD50,レンズ:ED 18-55mm 1:3.5-5.6G
焦点距離は上から4枚は55mm,最後は31mm
シャッタースピードは,上から順に,1/200,1/60,1/60,1/100,1/250
中秋の名月ステレオ版
望遠鏡で撮ってみました.前よりは少しはましかと・・・.(クリックすると高解像度)

オリジナル画像はこちら.
右目用:20時14分撮影,左目用:4時56分撮影
画像の向きを変えてみました.こちらの方がより正確? コントラストも補正しました.(クリックで拡大)

→関連記事(立体視の説明も)「中秋の名月,少し手の込んだ楽しみ方を・・・」

オリジナル画像はこちら.
右目用:20時14分撮影,左目用:4時56分撮影


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