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2009-06

天安門事件20年の日の「しんぶん赤旗」は・・・

今日6月4日は,学生や市民の民主化要求を中国政府が銃と戦車で弾圧した天安門事件から20年にあたる.当時,日本共産党は,当然ながら中国政府の行為を最大限の言葉で非難した.その後,中国共産党との関係が修復した後も,中国に対してこの誤りを指摘することことを止めていない.(共産党の元職員によるブログ「超左翼おじさんの挑戦」最近の記事が詳しい.)最近では,『日本共産党の80年』という文書を発表した際の志位委員長の記者会見(2003年)でも,次のようにこの問題に触れている.

わが党は自主独立の立場にたって、社会主義を名乗る国々がおかした誤りについても、平和と社会進歩、社会主義の大義にたって、きびしい批判をくわえてきました。ソ連のチェコスロバキア侵略やアフガン侵略、中国の「文化大革命」や天安門事件、北朝鮮の八〇年代以降の数々の国際的無法行為などにたいして、もっともきびしい批判者の立場をつらぬいてきました。これらもまた今日に生きる値打ちをもつものです。

ところが最近は,赤旗の紙面から中国に対する批判的な記事を見つけることがほとんど出来なくなった.チベット弾圧事件もほとんど扱われなかった.

そんな中で今日,20周年の日の紙面はどうかと気になったが,「天安門事件」の五文字は全く見つからない.明日の紙面がどうなるか分からないが,あまり期待は持てない気がする.

もしこの事件に対する評価を変えたのならきちんとそれを明示すべきである.もちろんそんなことはないと思うし,この20年来続けてきたこの問題への態度はきわめて重要なもので,文字通り「党の決定」と言うべきものだろう.20年という重要な節目の日にこの問題を黙殺することは,この「決定」を無視するものと言わなければならない.

「党の決定」を党の機関自身が守っているかどうかは党員が監視しなければならない.「民主集中性」であれ分権型の民主制であれ,少なくとも「民主主義」をその運営の原則とする組織であれば,このことは構成員の義務であろう.

それに何よりも選挙を控えたこの時期にあって,この問題で明確な態度を示さないことがたいへんなデメリットであることは明らかだ.

new2st.gif5日朝追記:残念ながら5日の紙面にも一行もありませんでした.

ポチの告白

7-7.jpg東京に来た機会を利用して,話題の映画,警察の犯罪を扱った「ポチの告白」を見た.残念なことに九州では大分しか上映の予定がないため,現在全国で唯一となっている渋谷のアップリンクに足を運んだ.もともと開始時刻に20分も間に合わないにもかかわらず,である.ところがさらに飛行機が20分以上も遅れたため,上映開始から40分も過ぎた頃からの鑑賞となった.それでも3時間15分もの長編なので,十分に楽しめた.

警察の犯罪と言えば裏金問題が有名だが,とてもとてもそれどころではないという実態が暴かれる.実に怖い映画だ.警察だけでなく,記者クラブに飼い馴らされた「ジャーナリスト」の腰抜けぶりもこの映画のテーマである.

映画の中では小さなエピソードだが,警察署長が,警官の犯罪を担当する裁判官を防犯カメラの映像をネタに恐喝するシーンがある.確かに防犯カメラや,全国の道路に張り巡らされているNシステムによる情報の管理がいったいどうなっているのか,全く不透明だ.おそらく警察の恣意的な利用を禁止するような,市民のプライバシーが保護されるようなシステムは出来ていなくて,この映画のように警察が悪用することが十分にあり得るのだろう.

news-090213.jpg社会的に重い問題を扱ったものだが,十分に娯楽性も備えている.途中にトイレ休憩が入るほどの長編だが,最後まで映画の中に吸い込まれる.欲を言えば,もう少しユーモアや「面白さ」があれば良かったと思う.それに,最後の数分の独白は,いかにも取って付けたようでいただけない.

警察の犯罪を扱った映画では「LAコンフィデンシャル」が思い出されるが,この映画は負けていないと思う.特にジャーナリストやジャーナリストを志す人は必見の映画だと思う.もちろん警察官を志す人も.

東京渋谷のアップリンク・ファクトリーで明日31日まで.

「天使と悪魔」,ローマ・バチカン観光としてなら

セルン(欧州原子核研究所)が舞台の一つになり,ラングドン教授の相手役がそこの女性科学者だという.おまけにガリレオや,「宗教と科学」がテーマだ,などという触れ込みだったので,「そんなら見ておかなければ」と,昨夜は「天使と悪魔」に行った.結果は・・・壮大な駄作
まあ,セルンの「オープンキャンパス」とローマ・バチカン観光に行くと思えば,チケット代の3割ぐらいにはなるかも知れない.

物理学の小道具(大道具?)として反物質が出てくるので,ちょっとだけコメントを.

素粒子レベルでの反物質つまり反粒子は,電子とほかの性質が全く同じで電気の符合だけが反対の,つまりプラスの,「陽電子」が古くから知られている.また陽子,つまり水素イオンについても,マイナスの電気を持った「反陽子」が発見されてすでに50年になる.これはセルンでビームとして「量産」されるようになってすでに数十年になる.しかし原子レベルとなると,最も簡単な原子である反水素,つまり反陽子の周りを陽電子が回っている原子が初めて作られたのが2002年のことである*.

次に「反ヘリウム」が作られるのはいつのことか分からない.現在の技術の延長としては不可能であろう.

さて,この反物質が,たとえば反水素のガスの何グラムで,映画のような5キロトンの爆発に相当するか計算して見る(ちょっとスジのネタバレになってしまった).

有名なアインシュタインの関係式 E=mc^2 を使えばよい.反物質は同じ量の物質と消滅してエネルギーに変わるので,反物質1kgであればmに2を代入,c(光速)は3x10^8m/sとして,1.8x10^17Jとなる.反物質1gならその千分の1つまり1.8x10^14J.

TNT火薬5キロトンは1.3x10^13Jに相当するので**,したがってこれに対応する反物質の量は0.072gということになる.映画に出てきたカプセルにあるのが液体とすれば,だいたい見た感じと一致する.もっとも,反物質の原子や分子は電気を持たないので,磁場や電場の組み合わせでそれを宙づりにすることは出来ない.

--------
* 東大・早野龍五氏のウェブサイト参照
http://nucl.phys.s.u-tokyo.ac.jp/hayano/jp/反水素原子.html

** 筆者の「エネルギー問題関連数値」参照下さい.
http://pegasus.phys.saga-u.ac.jp/EnergyProblem/table-of-cons.pdf

単位記号:kg:キログラム,g:グラム,J:ジュール,m/s:メートル毎秒.
指数表示:たとえば,1.3x10^13は,「1.3掛ける10の13乗」と読んで下さい.

MD反対国際会議報告会の新聞報道

旧聞になりますが,先日の福岡での報告会の報道について,西日本新聞の許可をもらいましたので転載します.

(2009年5月8日付け西日本新聞)
MD反対国際会議出席
豊島佐賀大教授
「各国が軍縮を」
 アミカスで報告会

 韓国ソウル市などで先月行われた「ミサイル防衛(MD)システムや軍拡に反対する国際会議」について報告する会が六日、福岡市南区の市男女共同参画推進センター・アミカスであった。九州大や佐賀大の教授らを世話人とする市民団体「はばもうPAC3活かそう 9条九州ネットワーク」の主催。
 国際会諸に出席した豊島耕一・佐賀大教授が、MDに対する各国の代表者の発言や、在韓米軍基地で抗議を行ったことを聴講者約三十人に報告。「『矛盾』という言葉が示すように、強い武器に強い盾を用意しても、さらに強力な武器、盾が出てくるだけ。各国が軍備を縮小することが大事だ」と話した。
 同団体は四月、北朝鮮のミサイル発射に備えて政府がMDシステムで迎撃する破壊措定命令を出したことに、撤回を求める緊急声明を出した。
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はたして、911 は本当にテロだったのか。ZERO は、原版(イタリア語)の制作(2007年)以来、ローマ国際映画祭(2007年10月)、ブリュッセルEU議会場(2008年 2月)、ロシア国営放送(2008年9月)で上映された、対テロ戦争の原点を鋭くえぐる長編ドキュメンタリー。

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