2009-06

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一方的賃下げ(ボーナスカット)に抵抗しない組合を批判する一組合員の意見

来週早々にもある国立大学の教職員組合のメディアで公表されるテキストを入手しましたので,一足先に当ブログで紹介します.
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われわれの懐から抜き取られる1億円は何に使われるのか?
これに抵抗しないことは教育上好ましいのか?


(S大学教職員組合のメディアで公表予定.2009.6.26)
                 平賀源外(理工学部組合員)

 この夏一人当たり10万円前後の金がわれわれの懐から「大学」に移転される.大学側が一方的にボーナスの減額を決めたからだ.これに対して組合は,「不同意」と言いながらこれを直ちに止めるための有効な手だて・行動を取ろうとしない.これでは組合は,職員の利益・権利の擁護という,その最も根本的な機能,「本分」を果たしていないことが明らかになってしまう.組合員を増やすどころか,組合員にさえ見捨てられかねない.相当な金額の組合費を払いながら,それに対してミニマムな「メリット」すらないのだから.

 このような一方的な賃下げ(ボーナスカット)がされようとするとき,世界の常識はストライキを含む,法的に認められた最大限の抵抗でこれを止めさせようとすることだろう.わが組合も,この「常識」に沿った対応を取るべきである.

 そのような対応を取ろうとしないのは,長年続いている「公務員タタキ」にあらかじめ萎縮しているからとしか思えない(もっともわれわれはすでに公務員ではないのだが).しかし,「人事院勧告に合わせるため」という言い分に法的な根拠も,また他の合理的な理由もなく,仮にメディアが攻撃して来てもいくらでも反論できる.その材料はいくらでもある.

 にもかかわらず,あらかじめ反論をあきらめるような態度を取るとすれば,自らの「コミュニケーション能力」のなさを宣言するようなものだろう.これはわれわれが行っている学生への教育の趣旨とも正反対である.

 「ストは学生に迷惑がかかる」という言い方も耳にする.もちろん授業がキャンセルされ,別の日に補講が設定されたりすれば学生には不便をかける.しかし,「迷惑がかかる」事態が生じたとすれば,まずその第一義的な責任は一方的な賃下げをしてきた大学当局にあることを明確にしなければならない.そのうえで,この「第二義的な」組合の責任論について見てみると,正当な争議行為が法的に責任を問われないのは常識なので,これは法的な議論ではなく,いわば道義的・道徳的レベルの議論であろう.しかしむしろ次のように,不便さにまさる道徳的メリットがあるのではないだろうか.

 自らの権利を正当に主張し,その擁護のために実際に行動する,それを身をもって示すということは,広い意味ではこれこそ学生への重要な「教育」の一環である.きょうびわが国でストライキは「希少現象」と言えるほどのものになっている.これが組合の実際の闘争戦術として語られ,また仮に実行されるとすれば,それはこの大学に付加価値を与えることにすらなるかも知れない.このような議論を傲慢という人もいるかも知れないが,私は決してそうは思わない.

 逆に,このような一方的で不当な賃下げに何らの抵抗も示さないとすれば,「忍従」,「屈従」の見本を学生に示すことになり,その反教育性こそがむしろ重大である.学生たちがこれを「反面教師」として見てくれるかどうかは定かではない.

 組合的に「全国で足並みをそろえて」という考えもいただけない.今の全大教を見る限り,これでは最悪のレベルに「横並び」するだけであろう.むしろわが組合が「リーダーシップ」を取ること,「ユニークさ」を示すことこそ,今は重要である.

 また,経済への効果という点でも,今回の賃下げには正当性がない.「景気回復」への効果がマイナスであることは明白だろう.今年の「春闘」に際しては総理大臣すら,経営者団体に対して「賃上げ」を要請したではないか.せっかくのアリガタキ定額「給付」金も台無しである.

 このまま黙っていると,他で同じことが起こっても「あそこの組合も我慢したのだからうちも我慢しよう」ということになりかねない.このような「自粛」(=自虐)のスパイラルが経済をますます落ち込ませていくし,また回復を遅らせる.長く続くわが国の不況は,このように国民が,労働者が自らの権利を主張しないことによって補強されロックされた,いわば「権利不況」であると私は見る.

 新しい執行部に大いに期待したい.
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ミサイル防衛問題で長崎大学の冨塚明さんが講演,7月4日,福岡

PAC3などミサイル防衛問題では随一の情報量を持っておられる,長崎大学の冨塚明さんの講演会が7月4日,福岡市で開かれます.以下,案内フライヤーの文面の文字をコピーします.

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7・4 講演学習会
講演 ミサイル防衛--その虚構と現実

--北朝鮮ミサイル発射問題で浮かび上がったもの--


  冨塚 明 さん
    (長崎大学准教授・ながさき平和委員会事務局長)
  日時:7月4 日(土)14時 ~16時
  場所:春日市クローバープラザ501研修室場所:
    ( J R 春 日 駅 前 )

 北朝鮮・ 金正日政権が、 地下核実験とミサ イル発射を連続的におこないました。 軍事的な挑発を繰り返す北朝鮮政府のこの行為に対して、 韓国軍とアメリカ軍が臨戦態勢に入り、 軍事的な緊張が高まっています。
 自民党は、「敵基地攻撃能力」を 保有することを 決定し( 6月9 日) 、「防衛計画大綱」に明記することを追求しています。
 アメリカのオバマ新大統領は、核を持つ相手がいる以上MDシステムの配備を続けると明言しています。北朝鮮政府の行為をもって、日本はアメリカと共同してどんどん軍事強化をつみ重ねてきています。
 「PAC-3」ミサイルが今年の秋にも、福岡県下の春日基地を指揮所とする三自衛隊基地(築城・芦屋・高良台)に配備されようとしています。私たちはどうすべきか、富塚さんのお話を聞きながら考えてみませんか。皆さんの参加をお待ちしています。

主催 はばもうPAC3 活かそう9条 九州ネットワーク
世話人
石村善治(福岡大学名誉教授),熊野直樹(九州大学教授), 郡島恒昭(浄土真宗僧侶) ,戸田 清( 長崎大学教授),豊島耕一 (佐賀大学教授),石橋 明 ( 元高校教員)

賛同人
上山陸三 (反戦・反核、平和運動をすすめる大隅市民の会・代表), 江口 茂 (憲法9条の会・佐世保代表), 岡田正晴 (憲法9条の会・佐世保、年金者組合員),菅 英輝(西南女学院大学教授) ,木村 朗(鹿児島大学教授),纐纈 厚 (山口大学教授) ,河野 愰(元短大教授),篠崎正人 (在日米軍監視団体リムピース編集委員), 末松ひさ子 (志摩町議員) ,杉浦 實(九州大学名誉教授) ,せきおか俊実(大野城市議会議員) ,中野洋一(九州国際大学教授) ,西山 進 (漫画家・被爆者),林田英明 (毎日新聞労組) ,藤岡 惇(立命館大学教授),藤岡直登 (真宗遺族会佐賀支部),藤田道子 (主婦)

“原始炉”実験,成功

生け垣の剪定はバリカンを使ってわりと簡単にできるのだが,問題はその切り落とした大量の枝葉の処理だ.これまでお金を使って業者の人に引き取ってもらったりしていたのだが,なんとか有効利用できないかと考えた.

原始炉.jpg固形化などは大規模化しないとメリットがないので,家庭ではそのままの形で燃やしてその熱を利用するということになる.そのままかまどに詰め込んで燃やしたとしても,なにしろ密度が低いのでやかんのお湯を沸かす前に燃え尽きてしまう.そこで自動的に燃料を補給するようなメカを考えた.

図のようにシリンダーの中に燃料を詰め込み,滑車を使って重りの力でピストンで燃料を押す.重りをうまく加減すれば,燃えた分だけ適切に燃料が送り込まれるようにできるはずだ.

SANY0001tw200c.jpgあり合わせのコンクリートブロックと煉瓦でこの“原始”炉を作り(”原子”炉ではありません),滑車ではなくとりあえず手動でピストンを押してやってみた.葉っぱがまだ生で燃えにくかったが,なんとかうまく行きそうだ.次は滑車も装着して,プロトタイプを作ってみようと思う.

環境問題への対応には,ハイテクと同時に,このようなローテク,いや適正技術(appropriate technology)も重要ですね.

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当ブログ内の他のローテク関連記事:
パッシブな加湿器
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2008-01-21

尾木直樹氏,「ジェラシーを感じる」--土肥元校長の提訴会見

職員会議での挙手・採決禁止に反対して立ち上がった土肥信雄・都立三鷹高校元校長は,通常ほとんど無条件に認められる退職後の非常勤教員としての採用が,理由も明らかにされないまま認められませんでした.土肥さんはこれを不当として都を相手取って損害賠償訴訟を起こしました.その記者会見の様子がメールニュース「自由の風MN」6日付けで流されました.執筆者の許可を得て,以下に転載します.

なお,これは土肥先生支援のブログ http://blog.goo.ne.jp/ganbaredohi に近日中にアップする予定とのことです.--いや,タッチの差ですでに掲載されていました.
(それにしても,「それなら私も」と土肥さんに続こうとする校長がたったの一人もいなかったとは・・・.何という「弱腰病ウイルス」の蔓延ぶりでしょうか.「フェイズ6」の警戒レベルでも追いつかない.)

---転載開始---

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自由の風MN 09.6.6
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1. 6月4日提訴・記者会見の報告
2.東京都都議会文教委員会で
  「30人学級を求める請願」が不採択

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1.6月4日提訴・記者会見の報告

6月4日(木)2時45分 東京地裁1階に参集したのは土肥先生、3人の弁護士、尾木直樹(教育評論家)、西原博史氏(早稲田大学教授)、 高嶋伸欣氏(琉球大学名誉教授)、保護者、教え子など約20人。

全員で14階の民事届出窓口へ。20分ほど待たされたあと弁護士さんと土肥先生が書類を出すのを後ろから見守りました。その後2階の司法記者クラブ会見室へ。
都庁記者クラブ会見室よりはるかにせまい会見室にはすでに報道関係者約20人でいっぱいでした。
テレビカメラ5台(TBS,NHK,テレビ朝日、フジテレビ他)、膳場キャスターの顔も見えました。

吉峯弁護士の司会で、まず土肥先生より「提訴にあたって」の意志表明をされました。
(全文はホームページかブログに掲載予定)
「提訴できてホッとしました。これで都教 委と公開で討論することができる。」という言葉が印象的でした。

吉峯弁護士「提訴がこの時期になったのは、3月末ぎりぎりまで校長職を全力でつとめていたから。一連の都教委の行為のひとつひとつを問題化することによって、都教委がこんなことをやっているのかと保護者や都民にあきらかにされることに意味がある。」

尾木直樹さん「生徒たちが土肥先生に書いた色紙を見てジェラシーを感じた。校長が全員からの色紙をもらうなんて全国でもまれな快挙で、生徒とのコミュニケーションが いかによかったかの証し。土肥先生は挙手・採決禁止の通知に違反したのではなく意見表明をしただけ。こういうのを教育の世界ではイジメという。イジメには毅然と対 応せよというのが文部科学省の指導なので毅然と提訴する。全国の教師が応援している。」

西原博史さん「簡単に言えば、土肥問題はいじめの構造である。ある時点から校長に運営責任、権限を預けた以上、尊重すべきであるにもかかわらず校長が権限を発揮しようとすると、足をひっぱたり、妨害をする無責任体制を
つくってきた。校長の権限をどう考えているのか、校長はロボットなのか、現場の先生の意向をどう取り入れていくのか、都教委の考えを知りたい。瀬戸際の事件と考え、最初から応援してきた。都民の誰もが関わりのある問題です。」

三鷹高校元保護者「土肥校長は生徒のために全力で教育をしてきたと言ったが、本当にあんな校長先生ははじめてで、保護者にとっても衝撃でした。はじめは体育の先生かと思った。数学を教えてもらったり、いろんな面を持った先生だ。うちの娘は目 立たない平凡な子だが、そんな生徒でもきちんと覚えて一人ひとり見守ってくださる。 親として一番うれしい。その先生が、人間はいざとなったら立ち上がらなくてはならないこともあると身をもって示してくれた。これも先生の教育の一環と思う。

小川高校OB「土肥先生の授業は毎週楽しみだった。政治経済の重たいテーマで、難しいことも多かったが、楽しく教えてもらった。授業をことこまかに思い出せるのは 土肥先生くらい。最近になってテレビで土肥先生が出ているのを知り、同級生と連絡をとりあって「土肥先生の話を聞く会」を作った。この問題は根が深いので、この問題の中身を理解したい。」

同「土肥先生から習ったことで思い出すのは基本的人権。「ボクの大好きな基本的人権・・・」と歌ったほど。この提訴でも人権の大切さを身をもって示してくれた。」

会見後、司法記者クラブ前の廊下でミーティング。
土肥先生のお礼の挨拶のあと、吉峯弁護士の話。
「裁判官は傍聴席の人数や雰囲気も気にしている。この裁判は私にとっても面白く吉峯法律事務所をあげて取り組む。社会にとって瀬戸際の裁判だ。」

                              以上

追記)昨年より土肥先生を追って撮影を続けてきたオルタスジャパンのドキュメンタリ ーの放映は6月22日(月)深夜のフジテレビに決まったそうです。後日詳細をお知らせします。
                                    
mk記

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天安門事件20年の日の「しんぶん赤旗」は・・・

今日6月4日は,学生や市民の民主化要求を中国政府が銃と戦車で弾圧した天安門事件から20年にあたる.当時,日本共産党は,当然ながら中国政府の行為を最大限の言葉で非難した.その後,中国共産党との関係が修復した後も,中国に対してこの誤りを指摘することことを止めていない.(共産党の元職員によるブログ「超左翼おじさんの挑戦」最近の記事が詳しい.)最近では,『日本共産党の80年』という文書を発表した際の志位委員長の記者会見(2003年)でも,次のようにこの問題に触れている.

わが党は自主独立の立場にたって、社会主義を名乗る国々がおかした誤りについても、平和と社会進歩、社会主義の大義にたって、きびしい批判をくわえてきました。ソ連のチェコスロバキア侵略やアフガン侵略、中国の「文化大革命」や天安門事件、北朝鮮の八〇年代以降の数々の国際的無法行為などにたいして、もっともきびしい批判者の立場をつらぬいてきました。これらもまた今日に生きる値打ちをもつものです。

ところが最近は,赤旗の紙面から中国に対する批判的な記事を見つけることがほとんど出来なくなった.チベット弾圧事件もほとんど扱われなかった.

そんな中で今日,20周年の日の紙面はどうかと気になったが,「天安門事件」の五文字は全く見つからない.明日の紙面がどうなるか分からないが,あまり期待は持てない気がする.

もしこの事件に対する評価を変えたのならきちんとそれを明示すべきである.もちろんそんなことはないと思うし,この20年来続けてきたこの問題への態度はきわめて重要なもので,文字通り「党の決定」と言うべきものだろう.20年という重要な節目の日にこの問題を黙殺することは,この「決定」を無視するものと言わなければならない.

「党の決定」を党の機関自身が守っているかどうかは党員が監視しなければならない.「民主集中性」であれ分権型の民主制であれ,少なくとも「民主主義」をその運営の原則とする組織であれば,このことは構成員の義務であろう.

それに何よりも選挙を控えたこの時期にあって,この問題で明確な態度を示さないことがたいへんなデメリットであることは明らかだ.

new2st.gif5日朝追記:残念ながら5日の紙面にも一行もありませんでした.

ポチの告白

7-7.jpg東京に来た機会を利用して,話題の映画,警察の犯罪を扱った「ポチの告白」を見た.残念なことに九州では大分しか上映の予定がないため,現在全国で唯一となっている渋谷のアップリンクに足を運んだ.もともと開始時刻に20分も間に合わないにもかかわらず,である.ところがさらに飛行機が20分以上も遅れたため,上映開始から40分も過ぎた頃からの鑑賞となった.それでも3時間15分もの長編なので,十分に楽しめた.

警察の犯罪と言えば裏金問題が有名だが,とてもとてもそれどころではないという実態が暴かれる.実に怖い映画だ.警察だけでなく,記者クラブに飼い馴らされた「ジャーナリスト」の腰抜けぶりもこの映画のテーマである.

映画の中では小さなエピソードだが,警察署長が,警官の犯罪を担当する裁判官を防犯カメラの映像をネタに恐喝するシーンがある.確かに防犯カメラや,全国の道路に張り巡らされているNシステムによる情報の管理がいったいどうなっているのか,全く不透明だ.おそらく警察の恣意的な利用を禁止するような,市民のプライバシーが保護されるようなシステムは出来ていなくて,この映画のように警察が悪用することが十分にあり得るのだろう.

news-090213.jpg社会的に重い問題を扱ったものだが,十分に娯楽性も備えている.途中にトイレ休憩が入るほどの長編だが,最後まで映画の中に吸い込まれる.欲を言えば,もう少しユーモアや「面白さ」があれば良かったと思う.それに,最後の数分の独白は,いかにも取って付けたようでいただけない.

警察の犯罪を扱った映画では「LAコンフィデンシャル」が思い出されるが,この映画は負けていないと思う.特にジャーナリストやジャーナリストを志す人は必見の映画だと思う.もちろん警察官を志す人も.

東京渋谷のアップリンク・ファクトリーで明日31日まで.

「天使と悪魔」,ローマ・バチカン観光としてなら

セルン(欧州原子核研究所)が舞台の一つになり,ラングドン教授の相手役がそこの女性科学者だという.おまけにガリレオや,「宗教と科学」がテーマだ,などという触れ込みだったので,「そんなら見ておかなければ」と,昨夜は「天使と悪魔」に行った.結果は・・・壮大な駄作
まあ,セルンの「オープンキャンパス」とローマ・バチカン観光に行くと思えば,チケット代の3割ぐらいにはなるかも知れない.

物理学の小道具(大道具?)として反物質が出てくるので,ちょっとだけコメントを.

素粒子レベルでの反物質つまり反粒子は,電子とほかの性質が全く同じで電気の符合だけが反対の,つまりプラスの,「陽電子」が古くから知られている.また陽子,つまり水素イオンについても,マイナスの電気を持った「反陽子」が発見されてすでに50年になる.これはセルンでビームとして「量産」されるようになってすでに数十年になる.しかし原子レベルとなると,最も簡単な原子である反水素,つまり反陽子の周りを陽電子が回っている原子が初めて作られたのが2002年のことである*.

次に「反ヘリウム」が作られるのはいつのことか分からない.現在の技術の延長としては不可能であろう.

さて,この反物質が,たとえば反水素のガスの何グラムで,映画のような5キロトンの爆発に相当するか計算して見る(ちょっとスジのネタバレになってしまった).

有名なアインシュタインの関係式 E=mc^2 を使えばよい.反物質は同じ量の物質と消滅してエネルギーに変わるので,反物質1kgであればmに2を代入,c(光速)は3x10^8m/sとして,1.8x10^17Jとなる.反物質1gならその千分の1つまり1.8x10^14J.

TNT火薬5キロトンは1.3x10^13Jに相当するので**,したがってこれに対応する反物質の量は0.072gということになる.映画に出てきたカプセルにあるのが液体とすれば,だいたい見た感じと一致する.もっとも,反物質の原子や分子は電気を持たないので,磁場や電場の組み合わせでそれを宙づりにすることは出来ない.

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* 東大・早野龍五氏のウェブサイト参照
http://nucl.phys.s.u-tokyo.ac.jp/hayano/jp/反水素原子.html

** 筆者の「エネルギー問題関連数値」参照下さい.
http://pegasus.phys.saga-u.ac.jp/EnergyProblem/table-of-cons.pdf

単位記号:kg:キログラム,g:グラム,J:ジュール,m/s:メートル毎秒.
指数表示:たとえば,1.3x10^13は,「1.3掛ける10の13乗」と読んで下さい.

MD反対国際会議報告会の新聞報道

旧聞になりますが,先日の福岡での報告会の報道について,西日本新聞の許可をもらいましたので転載します.

(2009年5月8日付け西日本新聞)
MD反対国際会議出席
豊島佐賀大教授
「各国が軍縮を」
 アミカスで報告会

 韓国ソウル市などで先月行われた「ミサイル防衛(MD)システムや軍拡に反対する国際会議」について報告する会が六日、福岡市南区の市男女共同参画推進センター・アミカスであった。九州大や佐賀大の教授らを世話人とする市民団体「はばもうPAC3活かそう 9条九州ネットワーク」の主催。
 国際会諸に出席した豊島耕一・佐賀大教授が、MDに対する各国の代表者の発言や、在韓米軍基地で抗議を行ったことを聴講者約三十人に報告。「『矛盾』という言葉が示すように、強い武器に強い盾を用意しても、さらに強力な武器、盾が出てくるだけ。各国が軍備を縮小することが大事だ」と話した。
 同団体は四月、北朝鮮のミサイル発射に備えて政府がMDシステムで迎撃する破壊措定命令を出したことに、撤回を求める緊急声明を出した。
関連記事
ソウル会議報告紹介,さらに4本追加
ミサイル防衛反対ソウル国際会議,チェコの事例
ソウルでの「ミサイル防衛」反対国際会議

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はたして、911 は本当にテロだったのか。ZERO は、原版(イタリア語)の制作(2007年)以来、ローマ国際映画祭(2007年10月)、ブリュッセルEU議会場(2008年 2月)、ロシア国営放送(2008年9月)で上映された、対テロ戦争の原点を鋭くえぐる長編ドキュメンタリー。

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靖国問題ではビデオ「まだ軍服を着せますか?」もおすすめです:
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