九条のテーマソング
観劇レビュー&旅行記さんや大津留公彦さんのブログで知ったのだが,沢田研二の「ROCK’N ROLL MARCH」というアルバムに「我が窮状」という曲が収められていて,これが「九条」を歌ったものだと言う.地元のタワーレコードでなぜか見つからず,佐賀の小さな本/CDショップにあった.歌詞は上のブログで知っていたのだが,曲もとてもすばらしい.
「九条」が「窮状」にあることを訴え,「老いたる」ベビーブーマー世代は,これを守るために「礎石となろう」と呼びかける.すばらしいパワーをもった作品だと思う.「英霊」という,どちらかと言えば右派的なキーワードも効いている.
私が住む部落の秋祭りのカラオケ大会が迫っているので,今年の曲はこれで決まり,と思ったが,かなりキーが高く上の方の音が出ない.楽譜もまだ出版されていないようだ.残念.
我が窮状
麗しの国 日本に生まれ 誇りも感じているが
忌まわしい時代に 遡るのは 賢明じゃない
英霊の涙に変えて 授かった宝だ
この窮状 救うために 声なき声よ集え
我が窮状 守りきれたら 残す未来輝くよ
麗しの国 日本の核が 歯車を狂わせたんだ
老いたるは無力を気骨に変えて 礎石となろうぜ
諦めは取り返せない 過ちを招くだけ
この窮状 救いたいよ 声に集め歌おう
我が窮状 守れないなら 真の平和ありえない
この窮状 救えるのは静かに通る言葉
我が窮状 守りきりたい 許し合い 信じよう
「九条」が「窮状」にあることを訴え,「老いたる」ベビーブーマー世代は,これを守るために「礎石となろう」と呼びかける.すばらしいパワーをもった作品だと思う.「英霊」という,どちらかと言えば右派的なキーワードも効いている.
私が住む部落の秋祭りのカラオケ大会が迫っているので,今年の曲はこれで決まり,と思ったが,かなりキーが高く上の方の音が出ない.楽譜もまだ出版されていないようだ.残念.
広島の反核団体が統一して「米印原子力協力協定」反対声明
(追記:各紙の報道です.→朝日,中国,毎日,読売)
21日からウィーンで開かれている「原子力供給国グループ(NSG)」臨時総会に向けて,広島から,NPT体制を崩壊させかねない「米印原子力協力協定」への反対声明が出ました.二つの被爆者団体が含まれるところが注目されると思います.以下,abolition-japanへの森瀧さんの22日の投稿をそのまま転載します.
---------------
みなさま
8月21日、広島の被爆者団体、反核団体、広島平和文化センターなど7団体は結集して、「米印原子力協力協定」発効を阻止するため共同声明を発し、日本政府に提出しました。
「米印原子力協力協定」を発効させるため、本日21日よりウィーンで開かれている「原子力供給国グループ(NSG)」臨時総会において、日本政府が指針改定への賛成の意向をあらわしていることは、核兵器廃絶の流れに逆行し核拡散に棹差すものであり、明確な反対表明をするよう下記のように要求したものです。
同時に共同記者会見をおこない、ヒロシマから声を一つにして核開発競争の激化、核拡散の危機的状況を訴えました。
森瀧春子(核兵器廃絶をめざすヒロシマの会)
************
「核拡散・核軍拡競争に拍車をかける「米印原子力協力協定」に反対し、
日本政府に明確な反対表明を求めるヒロシマ共同声明」
広島県被爆者団体協議会 理事長 坪井直
広島県被爆者団体協議会 理事長 金子一士
(財)広島平和文化センター 理事長 スティーヴン・リーパー
原水爆禁止広島県協議会 筆頭代表 大森正信
NO DU(劣化ウラン兵器禁止)ヒロシマ・プロジェクト
代表 嘉指信雄
インド・パキスタン青少年と平和交流を進める会
世話人代表 森瀧春子
核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)
共同代表 岡本三夫 河合護郎 森瀧春子
アメリカ政府とインド政府は、米印原子力協力協定を結び、核燃料、核技術の自由な授受の保障をしようとしています。
1998年にパキスタンと同時に核実験を行い、核兵器保有国となったインドは、核拡散防止条約(NPT)に加盟せず、包括的核実験禁止条約(CTBT)への署名批准も行っていません。
NPTは五核兵器保有国には核軍縮を義務付け、かつ非加盟国に対しては、核不拡散のため、民生用も含めて核燃料、核技術を提供しないと決めています。
原子力供給国グループ(NSG)は、1974年のインドの核実験をきっかけにできたもので、NPT非加盟国には核関連物質の輸出を認めない基本的指針を出しています。その指針変更のためには45カ国全会一致の承認が必要です。
米ブッシュ政権は、その政権期間内に米印原子力協力協定を発効させようと、両国国内の承認はともかく、国際的手続きに必要な国際機関のIAEA理事会やNSG総会を臨時に召集させるという強硬手段をすすめています。
8月1日に、国際原子力機関(IAEA)が、その臨時理事会で、インドの22基の原子炉の内、民生用14基だけの保障措置(査察)協定を承認しましたが、肝心の核兵器施設群から分離し、核兵器用の核分裂性物質の製造機関などは対象外にしたものです。
インドへの核関連物質の提供を自由化するという例外措置は、インドの核武装の更なる強化と、連鎖反応的にパキスタンなどの例外措置要求を引き出すのみならず核兵器開発競争と核拡散を生み出す結果になるでしょう。
すでに危機的状況にあるNPT体制を完全に崩壊させ、核廃絶への人類の課題を更に重くさせてしまいます。
日本政府は、被爆国としての責務である核兵器廃絶への努力を貫くため、NSG総会において、核拡散に手を貸すことなく、明確な反対の意志を表明するよう強く要請します。
被爆地ヒロシマは、これまで被爆者を中心に、非人道的大量破壊兵器・核兵器の廃絶を求め行動してきましたが、今回の米印原子力協力協定のもたらす事態への危機感から、あらためて声を一つにして訴えるものです。
2008年8月21日
21日からウィーンで開かれている「原子力供給国グループ(NSG)」臨時総会に向けて,広島から,NPT体制を崩壊させかねない「米印原子力協力協定」への反対声明が出ました.二つの被爆者団体が含まれるところが注目されると思います.以下,abolition-japanへの森瀧さんの22日の投稿をそのまま転載します.
---------------
みなさま
8月21日、広島の被爆者団体、反核団体、広島平和文化センターなど7団体は結集して、「米印原子力協力協定」発効を阻止するため共同声明を発し、日本政府に提出しました。
「米印原子力協力協定」を発効させるため、本日21日よりウィーンで開かれている「原子力供給国グループ(NSG)」臨時総会において、日本政府が指針改定への賛成の意向をあらわしていることは、核兵器廃絶の流れに逆行し核拡散に棹差すものであり、明確な反対表明をするよう下記のように要求したものです。
同時に共同記者会見をおこない、ヒロシマから声を一つにして核開発競争の激化、核拡散の危機的状況を訴えました。
森瀧春子(核兵器廃絶をめざすヒロシマの会)
************
「核拡散・核軍拡競争に拍車をかける「米印原子力協力協定」に反対し、
日本政府に明確な反対表明を求めるヒロシマ共同声明」
広島県被爆者団体協議会 理事長 坪井直
広島県被爆者団体協議会 理事長 金子一士
(財)広島平和文化センター 理事長 スティーヴン・リーパー
原水爆禁止広島県協議会 筆頭代表 大森正信
NO DU(劣化ウラン兵器禁止)ヒロシマ・プロジェクト
代表 嘉指信雄
インド・パキスタン青少年と平和交流を進める会
世話人代表 森瀧春子
核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)
共同代表 岡本三夫 河合護郎 森瀧春子
アメリカ政府とインド政府は、米印原子力協力協定を結び、核燃料、核技術の自由な授受の保障をしようとしています。
1998年にパキスタンと同時に核実験を行い、核兵器保有国となったインドは、核拡散防止条約(NPT)に加盟せず、包括的核実験禁止条約(CTBT)への署名批准も行っていません。
NPTは五核兵器保有国には核軍縮を義務付け、かつ非加盟国に対しては、核不拡散のため、民生用も含めて核燃料、核技術を提供しないと決めています。
原子力供給国グループ(NSG)は、1974年のインドの核実験をきっかけにできたもので、NPT非加盟国には核関連物質の輸出を認めない基本的指針を出しています。その指針変更のためには45カ国全会一致の承認が必要です。
米ブッシュ政権は、その政権期間内に米印原子力協力協定を発効させようと、両国国内の承認はともかく、国際的手続きに必要な国際機関のIAEA理事会やNSG総会を臨時に召集させるという強硬手段をすすめています。
8月1日に、国際原子力機関(IAEA)が、その臨時理事会で、インドの22基の原子炉の内、民生用14基だけの保障措置(査察)協定を承認しましたが、肝心の核兵器施設群から分離し、核兵器用の核分裂性物質の製造機関などは対象外にしたものです。
インドへの核関連物質の提供を自由化するという例外措置は、インドの核武装の更なる強化と、連鎖反応的にパキスタンなどの例外措置要求を引き出すのみならず核兵器開発競争と核拡散を生み出す結果になるでしょう。
すでに危機的状況にあるNPT体制を完全に崩壊させ、核廃絶への人類の課題を更に重くさせてしまいます。
日本政府は、被爆国としての責務である核兵器廃絶への努力を貫くため、NSG総会において、核拡散に手を貸すことなく、明確な反対の意志を表明するよう強く要請します。
被爆地ヒロシマは、これまで被爆者を中心に、非人道的大量破壊兵器・核兵器の廃絶を求め行動してきましたが、今回の米印原子力協力協定のもたらす事態への危機感から、あらためて声を一つにして訴えるものです。
2008年8月21日
「海を汚した再処理工場」--朝日の記事から思い出しました
一週間ほど前の朝日の記事に,「海を汚した再処理工場」というタイトル*で英国の核汚染を取り上げた記事がありました.市民団体「CORE」のマーティン・フォーウッドさんがガイガーカウンターを地面に向けている写真が載っています.
実は,このブログで何度も取り上げている「ファスレーン365」の一環として「大学教員によるセミナーと封鎖」が一昨年1月に行われた際,このCORE(Cumbrians Opposed to a Radioactive Environment) の事務所を訪問して,マーティンさんにも会っていました.その時もらった資料や,映像を少し紹介します.
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セラフィールド駅(→地図)に到着するディーゼルカーの車内から撮影.左がセラフィールドの核施設,右がアイリッシュ海.
SANY0180t.mp4
いかにもローカル線という感じで,私が乗ったときも,乗客は2~3人しかいません.マーチンさんによると,この路線はセラフィールド工場で持っているようなもので,工場がいずれ廃止になると,このローカル線も存続できなくなるだろうとのことです.工場は現在は汚染除去と自身の解体のためだけに存続しているとのことです.
この少し前(北)の田園風景.このように,羊の牧草地ばかりです.一日中ひたすら牧草を食べている姿を見ると,羊というものは,芋虫を少し大きくしただけの,「セルロースから蛋白質への変換装置」という印象です.
マーティンさんからもらった環境調査報告書**の,超ウラン元素による生物汚染を記したページ.真ん中ほどの,プルトニウム241の「98」(Bq/kg)という値が目を引きます.

事務所のネット接続が,なんとダイヤルアップだったのに驚きました.私が自分のパソコンをつなごうとすると,マーティンさんは「LANケーブルでつなげる」と言ったのですが(分かってない?).今はもうブロードバンドになったのでしょうか.
* 久留米市で見た8/15日の記事のタイトル.
** Radioactivity in Food and the Environment (RIFE 9) 2003
http://www.food.gov.uk/science/surveillance/radiosurv/rife9
↑このページの下の方で,報告書全文をダウンロードできます.(もちろん別のページには最新版もあるはずです.)
ーーーーー
ブログ内関連記事
六カ所事業所からの放射能による集団線量(グリーンピース報告書)
映画『六ヶ所村ラプソディー』
高レベル放射性廃棄物処分問題での地震学者の発言
伊方プルサーマルシンポのスライド
再処理工場からの放射能放出
その他多数

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セラフィールド駅(→地図)に到着するディーゼルカーの車内から撮影.左がセラフィールドの核施設,右がアイリッシュ海.
SANY0180t.mp4
いかにもローカル線という感じで,私が乗ったときも,乗客は2~3人しかいません.マーチンさんによると,この路線はセラフィールド工場で持っているようなもので,工場がいずれ廃止になると,このローカル線も存続できなくなるだろうとのことです.工場は現在は汚染除去と自身の解体のためだけに存続しているとのことです.
この少し前(北)の田園風景.このように,羊の牧草地ばかりです.一日中ひたすら牧草を食べている姿を見ると,羊というものは,芋虫を少し大きくしただけの,「セルロースから蛋白質への変換装置」という印象です.

マーティンさんからもらった環境調査報告書**の,超ウラン元素による生物汚染を記したページ.真ん中ほどの,プルトニウム241の「98」(Bq/kg)という値が目を引きます.

事務所のネット接続が,なんとダイヤルアップだったのに驚きました.私が自分のパソコンをつなごうとすると,マーティンさんは「LANケーブルでつなげる」と言ったのですが(分かってない?).今はもうブロードバンドになったのでしょうか.
* 久留米市で見た8/15日の記事のタイトル.
** Radioactivity in Food and the Environment (RIFE 9) 2003
http://www.food.gov.uk/science/surveillance/radiosurv/rife9
↑このページの下の方で,報告書全文をダウンロードできます.(もちろん別のページには最新版もあるはずです.)
ーーーーー
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記事一覧
記事総数が500になった機会に,記事一覧を作りました.該当の記事に飛ぶには,記事タイトルではなくて「記事へ」のコラムの「公開」という文字をクリックして下さい.閲覧数などは2008年8月18日時点での数字です.
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憲法・教育基本法
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過去の記事への追記
少し,またはずっと以前の記事に情報を追加したものをお知らせします.できるだけその記事のコメント欄にそのことを書いて更新したことが分かるようにしていますが,ここで2件分お知らせします.
ビデオの追加
記事「劣化ウランの放射能についてひとこと」(2005-11-23)に,霧箱の実写ビデオを追加しました.アルファ線が飛ぶところが動画で見れます.
録音,pdfの追加
記事「原水禁世界大会の国際会議に参加しました」(2008-08-03)に,分科会での発表の録音とスライドを追加,また,全体会での私の発言を文章化しました.
ビデオの追加
記事「劣化ウランの放射能についてひとこと」(2005-11-23)に,霧箱の実写ビデオを追加しました.アルファ線が飛ぶところが動画で見れます.
録音,pdfの追加
記事「原水禁世界大会の国際会議に参加しました」(2008-08-03)に,分科会での発表の録音とスライドを追加,また,全体会での私の発言を文章化しました.
「どうせ」や「しょせん」と対極の世界--オリンピック・アスリートを称える
先ほどまで柔道の最重量級の決勝を見ていました.このイベントに至るまでにどんないわく因縁があったとしても,そこでアスリートたちが闘う姿は本当に美しいですね・・・どの競技であれ.なぜそう感じるかと考えてみると,やはりそれまでの経緯に何があったとしても,戦いの場という限られた時空での選手たちはホントに真剣勝負で,そこにはウラが一切ない,ということではないかと思います.見えているものがすべてなのです(後でドーピング問題が出ないことを祈ります!).
日常の現実ではなかなかこのような状況はありません.見えているのは全体の一部というのはまだましな方で,実際に起きているのは見かけとは正反対というのがざらですから.最近の大分の教員採用汚職などはその卑近な例ですね.
このような例は,なにも「体制」内部に限ったことではなく,組合や市民運動にも見られます.「闘う」と言いながら実は真剣勝負とはほど遠いというどころか,八百長試合も多く見受けられます.剣道をやる人から「戦わずして勝つのが極意」だというような話を聞いたことがありますが,むしろ「戦わずして負ける」というのがこの十年来の,いや二十年来の傾向のようでもあります.
オリンピックのような一流のスポーツの試合を見るといつも思うのですが,少なくとも何か社会に変化を引き起こすことを目指して運動する人や団体は,かれらアスリートの「ガッツ」を学ぶべきではないでしょうか.「負け」に慣れてしまって,本気で「勝ち」に行こうとしない場合が多すぎる.アスリートたちが真剣勝負に挑んでいる時,彼らの頭には「どうせ」や「しょせん」という言葉はないはずです.
日常の現実ではなかなかこのような状況はありません.見えているのは全体の一部というのはまだましな方で,実際に起きているのは見かけとは正反対というのがざらですから.最近の大分の教員採用汚職などはその卑近な例ですね.
このような例は,なにも「体制」内部に限ったことではなく,組合や市民運動にも見られます.「闘う」と言いながら実は真剣勝負とはほど遠いというどころか,八百長試合も多く見受けられます.剣道をやる人から「戦わずして勝つのが極意」だというような話を聞いたことがありますが,むしろ「戦わずして負ける」というのがこの十年来の,いや二十年来の傾向のようでもあります.
オリンピックのような一流のスポーツの試合を見るといつも思うのですが,少なくとも何か社会に変化を引き起こすことを目指して運動する人や団体は,かれらアスリートの「ガッツ」を学ぶべきではないでしょうか.「負け」に慣れてしまって,本気で「勝ち」に行こうとしない場合が多すぎる.アスリートたちが真剣勝負に挑んでいる時,彼らの頭には「どうせ」や「しょせん」という言葉はないはずです.
原水禁大会参加記 -- その2
前回の8月3日の記事からだいぶ間があきましたが,その続きを,記憶が薄れないうちにメモしておきたいと思います.(翌4日午前中の国際会議の全体会については,上の記事に追記しています.)
原水協のレセプション
4日午前中の全体会(200名程)に参加した後,午後はホテルにこもって仕事をして,夕方はまた出かけてレセプションに参加しました.(会場はホテルから歩いて行ける距離でした.)ここでレベッカ・ジョンソンさんに,予想より1日早く再会しました.
原水協事務局長の高草木さんが話しかけてきて,どうやら全体会などでの私の発言を気に留めてくれている様子でした.また,共産党の国会議員の井上美代さん,笠井あきらさんとも少し話ができました.ファスレーン365は好意的に理解されているようです.笠井さんには(われわれが逮捕されたときの報道以外)しんぶん赤旗がファスレーン365を完全に無視したことをグチっておきました.
原水禁の分科会
5日の午後は原水禁の「原水禁運動交流」という分科会に参加・発言しました.これは,プロジェクターなしで10分でした.これも興味を持って聴いてもらえたと思います.司会者は原水禁事務局次長の井上年弘さんで,2年前に原水禁を訪ねた際,1時間以上にわたってファスレーン365に参加するよう説得を試みたその相手でした.
この,参加者40名ほどのセッションの話題のほとんどが原発問題に関するもので,それ以外は横須賀の空母配備反対運動,ポツダムに原爆の記念碑を作る話で,私以外には,核廃絶運動に直接関係する話がなかったのは意外でした.また,このセッションは副題に「基調討議含む」となっていて,原水禁としての運動方針全般の討論も行われていました.そのため福山事務局長も出席していて,彼の冒頭の報告などから,原発を容認する「連合」との関係など,いろいろ複雑な内部事情があるように見受けられました.
原水協の会議で発言したような,国内の運動団体の間の協力について,要するに原水協との連携についても言いたかったのですが,話すきっかけがつかめませんでした.
社民党の藤田高景さん(同党の平和市民委員会事務局長)はトライデント・プラウシェアズのハンドブックを買ってくれて,名刺を交換しました.
8.6ヒロシマ平和へのつどい2008
5日の夕方は,地元のグループによる「8.6ヒロシマ平和へのつどい2008」に参加しました.メインがレベッカさん(英アクロニム研究所所長)の話で,私はそれに短くコメントしました.出席者は150人ぐらいだったでしょうか,大組織のものより熱気を感じます.このイベントが始まって8年と,まだ若いせいでしょうか.立命館の藤岡惇さんが学生を,多分7~8名ぐらい連れて来ておられました.その他にも若い人が結構多かったという印象です.
トライデント・プラウシェアズのハンドブックを各会場で販売しました.全部で10冊ほど捌けました.
追記:いわゆる「協」と「禁」の問題について,松竹伸幸さんのブログがその「統一」について論じています.
http://matutake-n.blogspot.com/2008/08/blog-post_12.html">2008年8月12日/いまどき原水禁の統一?
原水協のレセプション
4日午前中の全体会(200名程)に参加した後,午後はホテルにこもって仕事をして,夕方はまた出かけてレセプションに参加しました.(会場はホテルから歩いて行ける距離でした.)ここでレベッカ・ジョンソンさんに,予想より1日早く再会しました.
原水協事務局長の高草木さんが話しかけてきて,どうやら全体会などでの私の発言を気に留めてくれている様子でした.また,共産党の国会議員の井上美代さん,笠井あきらさんとも少し話ができました.ファスレーン365は好意的に理解されているようです.笠井さんには(われわれが逮捕されたときの報道以外)しんぶん赤旗がファスレーン365を完全に無視したことをグチっておきました.
原水禁の分科会
5日の午後は原水禁の「原水禁運動交流」という分科会に参加・発言しました.これは,プロジェクターなしで10分でした.これも興味を持って聴いてもらえたと思います.司会者は原水禁事務局次長の井上年弘さんで,2年前に原水禁を訪ねた際,1時間以上にわたってファスレーン365に参加するよう説得を試みたその相手でした.
この,参加者40名ほどのセッションの話題のほとんどが原発問題に関するもので,それ以外は横須賀の空母配備反対運動,ポツダムに原爆の記念碑を作る話で,私以外には,核廃絶運動に直接関係する話がなかったのは意外でした.また,このセッションは副題に「基調討議含む」となっていて,原水禁としての運動方針全般の討論も行われていました.そのため福山事務局長も出席していて,彼の冒頭の報告などから,原発を容認する「連合」との関係など,いろいろ複雑な内部事情があるように見受けられました.
原水協の会議で発言したような,国内の運動団体の間の協力について,要するに原水協との連携についても言いたかったのですが,話すきっかけがつかめませんでした.
社民党の藤田高景さん(同党の平和市民委員会事務局長)はトライデント・プラウシェアズのハンドブックを買ってくれて,名刺を交換しました.
8.6ヒロシマ平和へのつどい2008
5日の夕方は,地元のグループによる「8.6ヒロシマ平和へのつどい2008」に参加しました.メインがレベッカさん(英アクロニム研究所所長)の話で,私はそれに短くコメントしました.出席者は150人ぐらいだったでしょうか,大組織のものより熱気を感じます.このイベントが始まって8年と,まだ若いせいでしょうか.立命館の藤岡惇さんが学生を,多分7~8名ぐらい連れて来ておられました.その他にも若い人が結構多かったという印象です.
トライデント・プラウシェアズのハンドブックを各会場で販売しました.全部で10冊ほど捌けました.
追記:いわゆる「協」と「禁」の問題について,松竹伸幸さんのブログがその「統一」について論じています.
http://matutake-n.blogspot.com/2008/08/blog-post_12.html">2008年8月12日/いまどき原水禁の統一?
地震兵器? 気象兵器?
ネット上に,電離層を能動的に観測する装置であるHAARP(High frequency Active Auroral Research Program)について,これを地震兵器だとか気象兵器だとか論ずるサイトが見られる.荒唐無稽としか言いようがない.
米印核協定を無効に
NPT(核拡散防止条約)再検討会議まで2年を切った今,2000年の同会議での,核保有国による「核廃絶への明確な約束」を実行させるべくいろんな活動を盛り上げなければならない時です.ところが昨年来,このNPT体制そのものを崩壊に導きかねない事態が生じています.「米印核協定」です.NPTを否定するインドに核物質や核技術を供与するというのですから,イランや北朝鮮に対する米国の態度と比べると,まさにダブルスタンダードそのものです.
これをめぐって間もなく重要な会議が開かれようとしています.日本も含む原子力供給国グループ(NSG)の会議が今月21日と,9月に開かれます.この会議は全会一致制のため,一国でも反対すればインドへの核協力が止められます.
7月30日付けで,広島と長崎の市長が,これに反対するよう総理大臣宛の要請書を送りました.
米国とインドの原子力協力への日本政府の対応についての要請書 (2008.7.30)
http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/1217390913975/index.html
また,原子力資料情報室は,一般の人が外務大臣にファクスを送るよう勧めています.以下にひな形があります.
外務大臣にFAXを!米印原子力協力協定反対の意思を表明しよう
http://www.cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=677
詳しい情報は,上記の原子力資料情報室や,核情報(http://kakujoho.net/)のサイトにあります.
ピースデポの「核兵器・核実験モニター」のバックナンバー(ネットで閲覧可)にもこのことが詳しく載っています.
米印核協定・4つの問題点/なぜそこまで譲歩するのか/際立つインド優遇
http://www.peacedepot.org/nmtr/bcknmbr/nmtr286-7.pdf
これをめぐって間もなく重要な会議が開かれようとしています.日本も含む原子力供給国グループ(NSG)の会議が今月21日と,9月に開かれます.この会議は全会一致制のため,一国でも反対すればインドへの核協力が止められます.
7月30日付けで,広島と長崎の市長が,これに反対するよう総理大臣宛の要請書を送りました.
米国とインドの原子力協力への日本政府の対応についての要請書 (2008.7.30)
http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/1217390913975/index.html
また,原子力資料情報室は,一般の人が外務大臣にファクスを送るよう勧めています.以下にひな形があります.
外務大臣にFAXを!米印原子力協力協定反対の意思を表明しよう
http://www.cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=677
詳しい情報は,上記の原子力資料情報室や,核情報(http://kakujoho.net/)のサイトにあります.
ピースデポの「核兵器・核実験モニター」のバックナンバー(ネットで閲覧可)にもこのことが詳しく載っています.
米印核協定・4つの問題点/なぜそこまで譲歩するのか/際立つインド優遇
http://www.peacedepot.org/nmtr/bcknmbr/nmtr286-7.pdf
ファスレーン365の本

日本関係では,ファスレーン365日本代表による1ページ半の文章の他,ピースボートの安原はづきさんによるレポートがあります.若者たちが,世界旅行の船上で,そしてスコットランドの現地でどう変わっていったかについて興味深いことが書かれています.このほかにも,レベッカさんの文章など,随所に日本チームあるいは日本からの参加のことが触れられています.
Faslane 365 - a year of anti-nuclear blockades
Edited by Angie Zelter
Luath Press Ltd (2008/8/1)
ISBN-10: 190630761X, ISBN-13: 978-1906307615
関連書籍(クリックするとアマゾンの該当する本に行きます.)
Trident on Trial
People's Disarmement And the Trident: The Case for People's Disarmament
99年の原潜研究施設「非武器化」と裁判についてまとめたもの
Nuclear Peace: The Story of the Trident Three
上記行動を,法廷で弁護に当たったジョン・メイヤー氏が読み物にしたもの.同氏は現在,スコットランドで核兵器を違法化する法律を起草している.
原水禁世界大会の国際会議に参加しました.
「夏の原水禁大会でのプレゼンの宣伝です」の記事で,「聞きに来ていただければ有り難く存じます」と書いていましたが,もしこれを読んで気楽に来られた方には申し訳ないです.参加費がハンパじゃない.広島・長崎全日程の均一会費しかなくて,1万6千円.これでは個人で参加しようと思う人には敷居が高すぎます.部分参加の会費とか,団体代表と個人参加で差をつけるとか,何か考えないと・・・.これでは,その道でがんばってる「プロ」だけの集まりになってしまいます.8年前に長崎大会に参加したときは,1万円は切っていたと思うのですが・・・.
だいたいウェブに参加費のことが一切書かれていないのは全く不親切というか,一般の参加を,実は全く期待していないとしか思えません.これは原水禁も同じ.これでは全く閉鎖的です.
昼ちょっと前に到着したので,午前中の全体集会の話は聞かず,午後の分科会(第一分科会*:NPT再検討会議で,グローバルな行動と連帯)に参加しました.意外なことに,プログラムらしきものも,用意された根回し発言もなく,冒頭からいきなり議長が「発言したい人は挙手を」とフロアに呼びかける,全く「フロア主役」のセッションです.プログラムの冊子にも,「発言通告を基本とする議事運営は,会議の討論が硬直したものとなりがちであるために基本的に廃止」と書かれています.
だれでもそうだと思いますが,私も,何人か発言して会場が少しウオームアップしたころに挙手しようかと思っていたのですが,すぐには誰も手を上げないので,議長が,「発言の申し込みがある」と冒頭に私を指名しました.それで「冒頭発言」になってしまいました.
7分ということで,やや焦りながら,「パワポ」(プロジェクターのことを最近はこう言いますね)を使いながらトライデント・プラウシェアズのこと,ファスレーン365での日本チームの活動,非核のスコットランド政府のことなどを話しました.(分かりやすかったどうか不安でしたが,終わって会場を出るときに,一人の女性が「とても分かりやすかった」と言ってくれたので,なんとかなったようです.)
オリジナルサイトに録音とパワポ(スライド)を追加しました.
それに続いて,主に海外代表から,いろんな団体や異なる分野の運動とも連携するにはどうするか,などの発言.日本人の出席者(ほとんど各地の原水協組織から)は,それぞれの活動や経験の報告が多く(私の話もその類ですが),テーマである2010年のNPT再検討会議への戦略を練るという方向になかなか直接つながらないので,議長が再三にわたって,それに結びつく発言を,と要請していました.
NPTに向けての新しい署名を始めることが提案されていますが,その内容,文案にも議論が及びます.私は,署名も重要だが,それだけやっていればいいというような錯覚に陥る危険もあるので,残された時間でどうしたら本当に核廃絶ができるのか,あらゆる幅広い運動のスペクトルを考えるべきた,というようなことを言いました.
成功した事例,例えば地雷廃絶運動などに学ぶ必要があるのでは,という発言,署名を呼びかけるにしても,その呼びかけの範囲が狭すぎたこともある,という苦言なども.私はまた手を挙げて,海外にも幅広く呼びかけると言うのなら,当然国内もそうもそうでなければならない.過去の経緯はともかく,現実に国内の大きな反核団体として「原水禁」というのがあるのだから,これにも当然呼びかけるべきだ.まるで存在しないかのような(お互い?)振る舞いをしているのはおかしい,などと発言しました.
休憩をはさみながらも,4時間というのは長丁場で,最後の方は皆だいぶくたびれたのか,なかなかフロアから手が上がらなくなってきました.予定より15分ほど早い,5時45分頃に終了.明日午前中の全体会でのまとめに期待することにします.
会場で配布した日本語のレジュメと,海外参加者向けの英語のプリントです.後者は,単に本の一部をコピーしただけの急ごしらえのものです.
ps 同時通訳のレベルはものすごく高かったです.完璧.
* 他の分科会は,第二が「反核平和の草の根行動の交流と連帯」,第三が「広島・長崎の被爆者,核被害の声とたたかいを世界へ」.
(4日朝追記)一人おいてすぐ隣の席に座っていたのは,婦人国際平和自由連盟(WILPF)のフェリシティー・ヒルさんと,イギリス最大の反核組織CNDの副会長ブルース・ケントさん.ブルースさんは「アンジーを知っているか,とてもすごい女性だ」と話しかけて来たので,もちろん知っている,レベッカ・ジョンソンもあさって広島に来る,と応答.フェリシティーさんは,私が机の上に置いていた(左のバナーでも宣伝している)ファスレーン365の本を見つけて,自分の席に持って行って見ていました.返しに来たとき,「これは買わなくっちゃ」と言っていました.彼女はレベッカ・ジョンソンが広島に来ることを知っていました.
(8/14追記)翌4日午前中の全体会は,各分科会の議長がまとめを報告し,新しい署名の文案や国際会議の宣言文を検討するというものでした.(採択された国際会議宣言は次にあります.)
http://www.antiatom.org/GSKY/jp/NDPM/WC/08wc/080810_dec-riso.html
私の参加した分科会の議長まとめが,原水協と原水禁の問題に全く触れていなかったので,会議の終わり間際になって1分弱で発言をしました.録音をもとに以下に再現します.
(所属,氏名のあと)
「署名のやり方についてひとこと申し上げたいと思います.海外に幅広く呼びかけるということですから,当然国内でも幅広くということにしたいと思います.現実問題として,われわれの集会の他に原水禁という大きな反核のグループがあります.過去の経緯はどうであれ,原水禁は現在大きく国内の反核運動を担っており,これにも当然呼びかけるべきだろうと思います.これは,単に内容証明郵便で送るというものではなくて,誠意を持って呼びかけたらどうかと思います.
それからもう一つ.(原水協と原水禁の双方が)互いに相手が存在しないかのような扱いをしておりますけれども,やはりきちんと相手を認識する,たとえば,無理かも知れませんが,明日からの原水禁大会にメッセージを送るとか,そういうことも考えていただけたらと思います.」
散会して出口に向かっていたら,座席に座ったままのある年配の方から,「『禁』のことにも触れてくれてありがとう」と声をかけられました.
だいたいウェブに参加費のことが一切書かれていないのは全く不親切というか,一般の参加を,実は全く期待していないとしか思えません.これは原水禁も同じ.これでは全く閉鎖的です.
昼ちょっと前に到着したので,午前中の全体集会の話は聞かず,午後の分科会(第一分科会*:NPT再検討会議で,グローバルな行動と連帯)に参加しました.意外なことに,プログラムらしきものも,用意された根回し発言もなく,冒頭からいきなり議長が「発言したい人は挙手を」とフロアに呼びかける,全く「フロア主役」のセッションです.プログラムの冊子にも,「発言通告を基本とする議事運営は,会議の討論が硬直したものとなりがちであるために基本的に廃止」と書かれています.
だれでもそうだと思いますが,私も,何人か発言して会場が少しウオームアップしたころに挙手しようかと思っていたのですが,すぐには誰も手を上げないので,議長が,「発言の申し込みがある」と冒頭に私を指名しました.それで「冒頭発言」になってしまいました.
7分ということで,やや焦りながら,「パワポ」(プロジェクターのことを最近はこう言いますね)を使いながらトライデント・プラウシェアズのこと,ファスレーン365での日本チームの活動,非核のスコットランド政府のことなどを話しました.(分かりやすかったどうか不安でしたが,終わって会場を出るときに,一人の女性が「とても分かりやすかった」と言ってくれたので,なんとかなったようです.)

それに続いて,主に海外代表から,いろんな団体や異なる分野の運動とも連携するにはどうするか,などの発言.日本人の出席者(ほとんど各地の原水協組織から)は,それぞれの活動や経験の報告が多く(私の話もその類ですが),テーマである2010年のNPT再検討会議への戦略を練るという方向になかなか直接つながらないので,議長が再三にわたって,それに結びつく発言を,と要請していました.
NPTに向けての新しい署名を始めることが提案されていますが,その内容,文案にも議論が及びます.私は,署名も重要だが,それだけやっていればいいというような錯覚に陥る危険もあるので,残された時間でどうしたら本当に核廃絶ができるのか,あらゆる幅広い運動のスペクトルを考えるべきた,というようなことを言いました.
成功した事例,例えば地雷廃絶運動などに学ぶ必要があるのでは,という発言,署名を呼びかけるにしても,その呼びかけの範囲が狭すぎたこともある,という苦言なども.私はまた手を挙げて,海外にも幅広く呼びかけると言うのなら,当然国内もそうもそうでなければならない.過去の経緯はともかく,現実に国内の大きな反核団体として「原水禁」というのがあるのだから,これにも当然呼びかけるべきだ.まるで存在しないかのような(お互い?)振る舞いをしているのはおかしい,などと発言しました.
休憩をはさみながらも,4時間というのは長丁場で,最後の方は皆だいぶくたびれたのか,なかなかフロアから手が上がらなくなってきました.予定より15分ほど早い,5時45分頃に終了.明日午前中の全体会でのまとめに期待することにします.
会場で配布した日本語のレジュメと,海外参加者向けの英語のプリントです.後者は,単に本の一部をコピーしただけの急ごしらえのものです.
ps 同時通訳のレベルはものすごく高かったです.完璧.
* 他の分科会は,第二が「反核平和の草の根行動の交流と連帯」,第三が「広島・長崎の被爆者,核被害の声とたたかいを世界へ」.
(4日朝追記)一人おいてすぐ隣の席に座っていたのは,婦人国際平和自由連盟(WILPF)のフェリシティー・ヒルさんと,イギリス最大の反核組織CNDの副会長ブルース・ケントさん.ブルースさんは「アンジーを知っているか,とてもすごい女性だ」と話しかけて来たので,もちろん知っている,レベッカ・ジョンソンもあさって広島に来る,と応答.フェリシティーさんは,私が机の上に置いていた(左のバナーでも宣伝している)ファスレーン365の本を見つけて,自分の席に持って行って見ていました.返しに来たとき,「これは買わなくっちゃ」と言っていました.彼女はレベッカ・ジョンソンが広島に来ることを知っていました.

http://www.antiatom.org/GSKY/jp/NDPM/WC/08wc/080810_dec-riso.html
私の参加した分科会の議長まとめが,原水協と原水禁の問題に全く触れていなかったので,会議の終わり間際になって1分弱で発言をしました.録音をもとに以下に再現します.
(所属,氏名のあと)
「署名のやり方についてひとこと申し上げたいと思います.海外に幅広く呼びかけるということですから,当然国内でも幅広くということにしたいと思います.現実問題として,われわれの集会の他に原水禁という大きな反核のグループがあります.過去の経緯はどうであれ,原水禁は現在大きく国内の反核運動を担っており,これにも当然呼びかけるべきだろうと思います.これは,単に内容証明郵便で送るというものではなくて,誠意を持って呼びかけたらどうかと思います.
それからもう一つ.(原水協と原水禁の双方が)互いに相手が存在しないかのような扱いをしておりますけれども,やはりきちんと相手を認識する,たとえば,無理かも知れませんが,明日からの原水禁大会にメッセージを送るとか,そういうことも考えていただけたらと思います.」
散会して出口に向かっていたら,座席に座ったままのある年配の方から,「『禁』のことにも触れてくれてありがとう」と声をかけられました.