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2008-06

ミサイル防衛問題での講演・学習会,福岡で7月5日

昨年から続けてきましたミサイル防衛問題での集会の4回目です.初めてのかたも是非おいでください.「週刊金曜日」6月27日号の市民運動案内板に掲載されています.
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攻撃のための盾=MDシステムにNO!の声を
第4回 講演学習会
 
日時 7月5日(土) 14時~16時
場所 福岡市立博多市民センター 5F・視聴覚室 →マップ
   http://fco.sakura.ne.jp/hallinfo/hl-hakata.html

講師 纐纈(こうけつ)厚さん(山口大学教授)
タイトル:米軍再編とPAC3配備の狙うもの
フライヤーはこちら

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 自民党・福田政権はいま日本全土にMD(ミサイル防衛)システムの配備をドシドシ進めています。この5月には、与党と民主党が共同提案した宇宙基本法が成立し、MDシステムを支える軍事衛星を公然と打ち上げることさえ可能となりました。
 8月には、横須賀に最新鋭の米原子力空母ジョージ・ワシントンが配備され、すでに動きはじめている米空軍の「共同統合運用調整所」(横田基地)とともに、MDの司令塔となるといわれています。日本のMDシステムはもはや実用化の段階に入っています。
 この間の講演学習会を通じて、私たちは、日本の権力者がすすめるミサイル防衛は、アメリカの世界戦略のもとで進められている米軍再編と不可分のものであり、米軍再編の実態をつかむことが非常に重要であると考えました。
 そこで今回の講演学習会では、MDシステムの配備を中心とした在日米軍の再編に焦点をあてて、その危険な実態を明らかにしていただきます。
 多くの方の参加を呼びかけます。
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はばもうPAC3 活かそう9条 九州ネットワーク
        (略称 Pネット) 

 TEL 092-534-2510 FAX 092-534-2520
 E-mail p9netアットマークmirror.ocn.ne.jp
Blog http://stop-pac3.blog.ocn.ne.jp

裁判員制度ーーこんなひどいものとは

裁判員制度について私はこれまで,いろいろ問題はあろうが国民の裁判参加の方向で一歩でも進むならいいのではないか,と,およそこのように思っていたのだが,少し調べてみたらこれがとんでもない制度だと分かった.これは中止して,制度設計を一からやり直すべきだ.

まず,裁判員が係わる事件は.死刑か無期の刑に当たるような重罪事件だけだ.これは,最高裁の統計によると,06年に行われた裁判のわずか2.9%に過ぎない.例えば先日のグリーンピース職員の逮捕事件のような場合や,ビラ配り逮捕事件などは全く対象外なのだ.つまり,非常に重い心理的負担を強いられる重罪事件だけを背負わせて,最も「素人の常識」が求められるような事件からは初めから市民は排除されるのだ.

また,裁判員制度は,陪審員制度よりヨーロッパの参審制に似ているようだが,これらの国では死刑が存在しない.つまり,「裁判員制導入後,日本は先進国中で唯一,市民が市民に死刑を言い渡す国になる」のである.(巷間哲学者の部屋:死刑のある国の裁判員制度

「市民参加」によって法廷で「素人」の常識が力を持ち,非暴力直接行動に対するイギリスでの無罪判決も日本で可能に,などと考えたのは全くの幻想だった.そもそもこのような事件では初めから市民は締め出されていたのだ.

他にもいろいろと重大な問題がある.「裁判員制度はいらない! 大運動」を全面支持する.
http://no-saiban-in.org/index.html

ちなみに,グリーンピース職員の「窃盗」は,いわゆる「違法性阻却」に当たり,正当行為であり無罪だと思う.法律家の意見を聞きたいものだ.

参考にしたサイト
日弁連
http://www.nichibenren.or.jp/ja/citizen_judge/about/goku.html

ウイキペディアの対象事件の項

平成18年裁判員制度対象事件数(最高裁のサイト)
http://www.saibanin.courts.go.jp/shiryo/pdf/03.pdf

巷間哲学者の部屋 死刑のある国の裁判員制度(上掲)
http://philosopher.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/post_e589.html

転載:「ある非常勤講師の場合」

二つ前の記事の末尾で予告しましたが,物理学会誌の最新号に掲載された,大学の非正規教員の状態についての文章を転載します.元信州大学教授の勝木渥氏による「ある非常勤講師の場合」という文章です.恐ろしい悪条件のもとで大学教育を支える人の生々しい実態が明らかにされています.
最新号掲載のものなので,通常は掲載一ヶ月後からしか転載の許可が出ないのですが,著者のプッシュもあり異例の早期転載を認めてもらいました.

     ある非常勤講師の場合

          勝木 渥 <「科学と人間」研究庵 >
    日本物理学会誌2008年6月号,p.461-464掲載.
           →PDFファイル

ブッシュ弾劾決議案の委員会付託が下院で可決

(追記:当初の「下院を通過」は不正確で,「委員会付託を可決」と言うべきでしょう.タイトルを変えました.大統領弾劾の手続きについて調べたところ,英語版wikipediaしか見つかりませんでした.)
http://en.wikipedia.org/wiki/Impeachment_in_the_United_States#House_of_Representatives

------------- 以下の文章はもと記事のままです.-------------

先日紹介したクシニッチのブッシュ弾劾決議案だが,なんとこれが下院を通過したというニュースが流れている.下院の当日(6月11日)の議事日程を見ると,次の項目がある.

3:09 P.M. -
Considered as unfinished business.
H. Res. 1258:
impeaching George W. Bush, President of the United States, of high crimes and misdemeanors

H. Res. 1258:
をクリックし,出てくるページで
Bill Status
をクリックすると,次のようにある.「可決」は間違いないようだ.

Latest Major Action: 6/11/2008 House floor actions. Status: On motion to refer the resolution Agreed to by the Yeas and Nays: 251 - 166 (Roll No. 401).

この後の手続きがどうなるのか,システムを知らないのでわからないが,こんな事実を大手メディアが無視するのは全くおかしい.ただし,CNNの報道が見つかった.
Kucinich effort to impeach Bush kicked into limbo
http://edition.cnn.com/2008/POLITICS/06/11/kucinich.impeach.vote/index.html

個人と組織との力のバランス

2005年2月放映の「NHKスペシャル・フリーター漂流」が YouTube にアップロードされている.6分割,全部で1時間のドキュメンタリーをPC画面上で全部見た.
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/596123ecdf75aacaded2e19ff4e41dd9
(ブログ「薔薇、または陽だまりの猫」)

ハケンでも下請けでもない,「請負い会社」なるものに奴隷同然に扱われる若者たちの実態が描かれている.今の日本とはこんな社会だったのかと,自分の認識不足が恥ずかしくなった.「後期」高齢者などとお年寄りを切り捨てるだけでなく,このように若者も「交換部品」として使い捨てるシステム,その犠牲の上に非正規労働者以外の人々の生活が成り立っていたのだ.(ちなみに,この番組に登場する請負会社とは,まさに件の「日研総業」のことらしい.)

そのような劣悪な雇用条件が広範に存在することが,経済そのものにも悪影響を与えているのだろう.貧困や生活不安定による大衆の購買力低下→財貨・サービスの販売不振→企業の業績不振→雇用条件のさらなる悪化という,非常に古典的な悪循環に陥っているのだろう.あまりにも古典的過ぎる.

小泉純一郎は「改革には痛みが伴う」などと言って労働者や市民の犠牲を正当化し,資本主義過激派,市場原理主義派の政策を取ってきた.その「改革」の目的の一つは「国際競争に勝つ」ことだったはずだ.これだけ「経済」優先でやって来たのだから,福祉や教育の面はともかく,経済指標では外国に「勝つ」とまで行かなくても,ひどく負けてしまっているなどと言うことはないだろう.そう思って,その主な指標と言ってもいい「国民一人あたり国内総生産(GDP)」の推移を調べてみた.ところがこれが驚くべき結果になっている.
gdpdn-sl545w.jpg
(内閣府のウェブサイトから) 「改革」あっても成長なし??
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/h18-kaku/percapita.pdf

このように,小泉内閣の期間中,就任時2001年の5位から退任の2006年の18位へと順位は急速に下がり続けて,しかもそのスピードが加速している.もちろんGDPがすべてではないが,では小泉は他に何を「成果」として挙げるつもりだろうか?

対照的なのがフランスで,常に16位か17位と非常に安定している.そして06年に初めて日本より上位になった.フランスと比べていつも不思議に思うのは,有給休暇も長く,残業もなく,カローシという言葉もない,そのような働きかたをしているフランスの市民や労働者が,ものすごく働く日本の労働者に比べて,その分だけ経済的に貧しい生活をしているかというと,とてもそうは思えないということだ.経済系の人には.このカラクリをわかりやすく簡潔に説明してもらいたいと思う.

今の時期,フランス人の話題はもっぱらバカンスをどう過ごすかということらしい.

ーーーーーーー
大学教員にも正規・非正規の大きな「格差」が存在する.非常勤講師を専業として生計を立てている多くの人たちがいる.物理学会の会誌の6月号(最新号)に,元信州大学教授の勝木渥氏による「ある非常勤講師の場合」という文章が掲載され,その生々しい実態が明らかにされた.著者の了解は取れているので,会誌編集部のOKが出たらウェブに転載したいと思っている.

このような格差問題を生み,そしてそれを克服できない背景の一つにはイデオロギー的なものがあると思う.それは「個人と組織との間の力のバランス」という問題だ.大学教員の「任期制」導入を契機として,このバランスが著しく組織の側に傾いてしまったと思われる.それは企業社会においても言えることだ.

WBSがトンデモ企業を宣伝!

驚いた.たった今,テレビ東京のWBSがトンデモ企業を宣伝した.水をエネルギーにして走る自動車だそうだ.「ジェネパックス」という社名が読み取れたのでさっそくウェブで見てみると,まさに永久機関.中学生でも,少なくとも高校生でもすぐに見破れるシロモノだが,なぜこんなイカサマが堂々とテレビに出たのだろう.WBSのスタッフには理科の知識を少しでも持ち合わせた人間は一人もいなかったのだろうか?

ジェネパックス社のウェブサイトによる「メカニズム」の説明
http://www.genepax.co.jp/mechanism/mechanism.html

new2st.gif13日22時追記:やはり政治家がバックについているようだ.6月12日に大阪府庁議会会館で開かれた発表説明会の主催者団体名の下には,民主党大阪府議会議員2名の名前がある.
http://www.venture-press.com/pressrelease/2008/06/06_726.html
しかし地方議員レベルでは全国放送まで持って行くのはなかなか難しいかもしれない.国会議員も関与しているのだろうか?

new2st.gif15日追記:びっくりすることに日経BP社のサイトまでが真面目に取り上げていて,フォロー記事を出しています.

【続報】ジェネパックスが水素生成のメカニズムを明らかに。ポイントは金属または金属化合物の反応制御
(ただし個人情報を入力して登録しないと読めない)
それによると,

・・・金属または金属化合物には常温で水と酸化反応する金属を使っているとする。水と反応する金属はLiとNa,Mg,K,Caなどがある。今回発表したシステムの特徴はこの金属または金属化合物の反応性を制御して長時間に使うことを可能にした点にあるという。・・・

要するに,例えばNa(ナトリウム)を使うとすると,
2Na+2H2O→2HaOH+H2
(2カ所のHの後の2は添え字,つまり字下げして読んで下さい.)
でH2を発生し,それで燃料電池を動かすと言うことです.それなら「エネルギー源」はナトリウムと言わなければなりません.「火力発電所は空気(酸素)をエネルギー源にしています」と言うのと同じで,全くの詐欺語法です.

もちろん金属ナトリウムを製造するのにも,そしてこの「エンジン」の「排水」からもとの金属のナトリウムに戻すのにもエネルギーを要します.

福田首相への問責決議とブッシュ大統領への弾劾決議案

参議院で福田首相の問責決議が成立した.「郵政選挙」という単一テーマで多数を占めた衆院だけを根拠に政権を維持することは,二重に民意に背くもので,福田内閣はとにかくはやく衆院を解散すべきだ.

折しも9日,アメリカ下院にはブッシュ大統領への弾劾決議案が出された.きくちゆみさんのブログに紹介されていたのを見つけたので,さっそくこちらにもそのビデオを貼り付けることにする.提案者はデニス・クシニッチ議員
次のように,マイケル・ムーア監督も紹介している.
ARTICLES OF IMPEACHMENT OF PRESIDENT GEORGE W. BUSH

http://www.rawprint.com/media/2008/0806/cspan_kucinich_impeachment_articles_080609a.flv&image=http://www.rawprint.com/media/2008/0806/cspan_kucinich_impeachment_articles_080609a.jpg&logo=http://www.rawprint.com/fvp/rsvidlogo04.png&link=http://www.rawstory.com&autostart=false&lightcolor=0x557722&backcolor=0x000000&frontcolor=0xCCCCCC&showicons=false">

「快楽としての戦争」--毎日新聞の連載記事

今日(6/11)の毎日新聞に興味深い記事を見つけた.「平和をたずねて」というシリーズの,「快楽としての戦争」の2回目.急いで一週間前の1回目(6月4日)を探し出して併せてコピーを取った.

平和をたずねて:快楽としての戦争/1 そこに「素敵!」もあった
平和をたずねて:快楽としての戦争/2 心のすき間に忍び込む

福岡県のある小都市の山間にある旧薦野村出身のもと兵士が寄せた戦争体験の手記集で,1984年に出版された本の記述から1回目の記事は始まる.冒頭にあるその本からの引用文は次のようなものだ.

「敵兵捕獲しては穴を掘って銃殺する事何人と数え切れない程です.・・・戦火の合間には町,或は民家へ巡視警備に出動致し,食料の徴発其の他支那人の女美人とも接し本当に楽しい事も有りました。本当に支那の婦女は美しいです。素敵!尚まだ色々と有りますが此の位にして置きます.」

ほかにも同様の,いわば戦争の快楽を表現した元兵士の言葉が引用されている.つまり,戦争体験の伝承というと,当然ながら悲惨さ,つらさ,苦しさがその主な内容になるのだが,決してそれだけではない,あきらかに兵士に「快楽」として記憶されたものもあるということだ.

戦争に期待した気分も告白されている.

「日本が戦争したころは,内地におっても全然面白くないし,戦争なんかやったら何かおもろいことあるんとちゃうか,という気分がありましたね.・・・」

この記事が指摘するように,この事実はとても重大な問題を提起している.そして今日の記事の締めくくりに,昨年話題になった「希望は戦争」という,一人の若者が書いた文章が引き合いに出されている.数日前の秋葉原の悲惨な事件も,犯人の若者が,いわば一人で勝手に「戦争」を始めてしまったのかも知れない.ただしこれらは快楽を求めてではなく,社会に対する「報復」として.

内閣官房機密費

内閣官房機密費のことが一部で話題になっているので,とりあえず,古い記事だが,志位和夫共産党委員長のウェブサイトにリンクしておこう.

2001年2月18日(日)「しんぶん赤旗」
志位委員長質問が明らかにした
これが内閣官房機密費ヤミの工作資金の実体だ


new2st.gif10日深夜(11日未明)追記
「使途不明金」である以上,「疑わしきは噂せよ」だ.
それと,野党の姿勢が問われる問題では,5/18の記事「クラウチ教授の処方箋」の項目3が重要だろう.
(3)党員や党の「熱烈な支持者が頑なに(党首脳に)忠実であろうとすればするほど,党首脳はそれを当たり前と考え」,一般市民の考えや利益を配慮することが少なくなる.したがって「政党が好ましい行動をしたら返礼し,そうでなければ罰を与える.」

九条擁護の集会を開いても憲法原則の蹂躙に目をつぶったら偽善

もう一週間も経ちますが,次のような,大学構内での学生大量逮捕のニュースがありました.法政大学構内で,5月28日に5名が逮捕され,翌日これに抗議して集まった学生33名が逮捕されました.これだけの事件なのに,メディアはもちろん,ネット上でもこの情報はわずかしか流通していません.

中核派全学連委員長らを逮捕 傷害容疑で警視庁(朝日)
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2008052802620.html
http://www.asahi.com/national/update/0528/TKY200805280262.html?ref=goo
中核派活動家3人を逮捕=法政大警備員に傷害容疑-警視庁(時事通信)
http://www.asyura.com/07/news6/msg/424.html

このように「中核派」という冠が付けられることによって,ほとんどの人は「引いて」しまうのでしょう.そこが権力のねらい目だということに気づく人も少ない.またメディアは「傷害容疑」の真偽を調べようともしません.

法政大学では一昨年3月,学内での単なる言論活動を理由に29名が逮捕されるという事件があり,さすがにこれに対しては抗議と学生支援の行動が起こっています.当ブログでも取り上げました.

こんどは法政大学で言論弾圧
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2006-03-21

今回の逮捕者の中に,前回と同じく織田陽介君の名前がありますが,彼が東北大学有朋寮の委員長をしているとき,私は,国立大学の「独立行政法人化」(独法化)反対で寮や学生自治会に講演に呼ばれてよく仙台まで出かけたものでした.02年当時の全学連委員長の中平さんにも反対運動を要請しましたが,「態度を決めていない」として本格的な協力が得られない中で,有朋寮や東北大学自治会は独法化反対を早くから打ち出していた数少ない学生団体の一つでした.

たしかに彼は中核派の活動家と思われますし,中核派が過去の暴力を清算したという話を聞きません.しかし東北大学では,彼自身はもちろん,運動も全く紳士的,平和的であったし,逆に「暴力事件」をでっち上げたのが大学側であったことを私はよく知っています.ですから,冒頭の「傷害容疑」もでっち上げという心証を持ちます.
(東北大学での暴力事件でっち上げについては次の記事をご覧下さい.)
 検察側の文書から浮かび上がる「大学による犯罪」の疑惑

ちなみに,東北大学自治会は3年前に,F・ダバディー氏を新入生歓迎行事の講演に招き,氏は自分のブログでその学生たちを賞賛していました.
 (関連記事:東北大学学生自治会主催のダバディー講演会
  残念ながらこれからリンク先の記事は消滅)

一昨年来の法政大学の事件に左翼やリベラルの多数が関心を持つという状況にないことは,あきらかに「中核派」のキーワードが影響していると思われます.しかし人はその所属団体や思想を理由に権利や自由を奪われるようなことがあってはならないのです.あくまでも現実の行為に即して評価されなければなりません.

「しんぶん赤旗」も,ビラ配り逮捕の問題は取り上げますが,言論・集会弾圧という意味では性質は全く同じであるこの法政大学の事件を取り上げません.これはダブルスタンダードと言わざるを得ません.

一般に,口で「護憲」と言っても,そして九条擁護の集会をいくら開いても,実生活で憲法原則が無視されているのに目をつぶっているのでは,それはまさしく「偽善」の誹りを免れないでしょう.「『ニーメラーの詩』の書き出しは『共産主義者』でなくてもいい」のです.

以下,この問題を扱ったいくつかのネット記事へのリンクです.
[AML 19870] 38人の学生を釈放しろ」賛同署名にご協力をお願いします

薔薇、または陽だまりの猫
法政大学で5月28、29日、38人の学生が逮捕されるという大弾圧

(当ブログ内)
法政大学事件:五十嵐氏の論調について

米軍機九大墜落40周年記念フォーラムに参加

前回の記事で紹介した「米軍ファントム九大墜落40周年記念フォーラム」に参加した.3人のメイントークの中ではやはり元岩国市長の井原さんの話が最も印象的だった.長年の懸案であった基地沖合移転がようやく実現した矢先に,その目的であった騒音や危険の軽減が,「米軍再編」の名の下に,大規模な部隊の増強(移転)という形で裏切られることになった.これがそもそもの発端とのことである.その経緯に始まって,今度の市長選までについて淡々と話された.

自治体と国の関係,選挙戦でのデマのひどさなど,あらためてこの国の政治のレベルが実感された.

選挙の後どうされたのだろうかと思っていたが,つい先月(5月)18日に,「草の根ネットワーク岩国」という組織を設立され,その代表として新たな闘いを始めておられる.そのことも披露された.

 → ホームページ
 → 設立大会

市外からの参加も歓迎ということなので,さっそく申し込みたいと思う.

不満なのは司会の時間管理がルーズだったため,フロアからの質疑や発言の時間が非常に短かかったことだ.ようやくフロアに発言を求められたのは予定終了時刻の10分前のことだ.15分程延長されたが,多くの人が発言の機会を奪われたことだろう.

私はさっそく手を挙げて,基地問題は,決して40年前の過去のことでも,沖縄や岩国など他県のことでもなく,まさにこの福岡の地で今この時に重要案件が浮上していることを述べた.PAC3(パックスリー)という名前の,新型迎撃ミサイル配備問題である.全国11カ所のうち3カ所もが福岡県に集中しており,その意味で,この福岡の地が「宇宙戦争」の最前線に引っ張り出されようとしているのだ.

しかもそのうちのひとつは,まさにこの九州大学のキャンパスの一つに隣接した春日原自衛隊基地なのだ.
 
(この問題での当ブログの記事です.)
 自衛隊春日基地に申し入れ書を提出
 3月23日に福岡で平和と暮らしをテーマに二つの集会

福岡にもいろんな運動があるが,それらの人脈があまり交錯していないらしく,この問題に取り組んでいる人たちの顔は見かけなかったように思う.先日の幕張メッセでの「九条世界会議」は,さながら九条運動見本市の観があったが,そのような「見本市」が地方都市でも必要ではないだろうか.「平和運動市場」の「活性化」である.

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はたして、911 は本当にテロだったのか。ZERO は、原版(イタリア語)の制作(2007年)以来、ローマ国際映画祭(2007年10月)、ブリュッセルEU議会場(2008年 2月)、ロシア国営放送(2008年9月)で上映された、対テロ戦争の原点を鋭くえぐる長編ドキュメンタリー。

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靖国問題ではビデオ「まだ軍服を着せますか?」もおすすめです:
紹介サイト当ブログ内

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