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2008-03

侠気のある映画館はないのか?

いつもチェックする「低気温のエクスタシー」のサイトを見て愕然とした.例の,国会議員による「検閲」が問題になった映画「靖国」が,予定されていたすべての映画館で上映中止になったというのだ.
http://alcyone.seesaa.net/article/91760987.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080331-00000114-jij-soci
結果的に,「検閲」が効果的に作動したことになる.実に恐ろしい世の中になった.「非国民」という言葉が,冗談半分でなく通用する社会まで見えてきている.もはやすべてのリベラル派は,「脳内リベラル」派も含め,行動リベラルに変身しなければならない.

予定館がダメなら,自分とこで上映しようというような,そんな侠気*のある映画館は現れないのか?シアター関係者がみんな腑抜けばかりというわけではないだろう.

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*侠気:強きをくじき弱きを助ける心だて。おとこぎ。「―のある男」「―を見せる」(広辞苑第四版)

当ブログの靖国関連記事 靖国問題のビデオ「まだ軍服を着せますか?」
推薦ブログ記事 イスラエルと靖国神社 - 国連憲章体制と平和憲法体制の鬼胎(世に倦む日日)

伊勢神宮に強制カンパ?

今日は年に一度の自治区の総会があった.屏風のように連なる山の麓の集落で,田んぼや果樹園(柿畑)がかなりの面積を占める田舎だが,けっこう住宅も建て混んでいて,戸数は百を超える.

議題は例年と同じような年間行事と予算決算,それに役員改選と,どうということもなくスムースに進んでいた.ところが最後の頃になって,会計係から,「伊勢神宮の20年に一度の「式年遷宮」が5年後にあり,そのための献金が上の方から依頼されているという話が出てきた.

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新学習指導要領公表--パブリックコメントの処理が不透明

ものすごくいろんな問題があるけれども,文科省関連の件について.
新学習指導要領を,パブリックコメントの締め切りからわずか12日後に,修正公表した.
(次は毎日新聞の28日の報道)
新学習指導要領:総則に「国と郷土愛する」、異例の修正--きょう告示
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080328ddm002010086000c.html

その間「営業日」はわずか8日をはさむだけである.5,679件も寄せられたという意見を,いったいどれだけまともに読み,検討したのだろうか.そのプロセスは公表されていない.

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土井さんらは無事帰還したが・・・

土井さんらが宇宙ステーションから無事帰還して何よりだが,この計画について,今回のミッション途中の3月15日,西日本新聞が疑問を呈していた.ほとんどすべてのメディアがご祝儀報道だったので,目立った.忘れないうちにメモしておこうと思ったが,もう10日以上経ってしまった.

見出しは次のようなものだ.(3月15日朝刊,3ページ,久留米市で購読)

「きぼう」保管室設置
宇宙実験 薄れる魅力
先端研究 応募なし
投資一兆円 成果出せるか


この疑問の理由として次のようなことを挙げている.

1)これまで貴重だった微少重力環境が,生命科学分野では,地上での技術が格段に進歩してメリットが少なくなった.

2)使い勝手の悪さ:膨大な審査を受けないと実験できない.そこまでやる魅力ある施設とは言えない.

3)実験室までの交通手段であるスペースシャトルは2010年で運行停止.

「宇宙ステーションの有人活動はしょせん,80年代の技術」とのノンフィクション作家松浦晋也氏の言葉を紹介している.また記事は,当初この計画を主導したNASAの関心は今では,月や火星に大きくシフトしたとしている.

なにしろ一兆円という巨費を使うのだから,宇宙飛行士をヒーロー扱いするだけでなく,費用対効果についての冷静な議論が必要だ.

この記事は同紙の公開のウェブサイトには出てないようだ.

イギリス・オルダーマストン大行進に原水協が代表団

1958年に,ロンドンから核兵器工場のあるオルダーマストンまでの20キロを,核兵器に反対して1万人が歩いた「オルダーマストン大行進」から50周年に当たり,CND(英国核廃絶運動)は24日に大規模な行進を実施しています.ちょうど今やっている頃でしょう.

今日(3月24日)のしんぶん赤旗に,これに参加するため原水協の代表団15名が22日に出発したとの記事がありました.「ゴイル湖運動家支援」「ファスレーン365日本」が提唱してきた,いわば“日英反核市民同盟”に,伝統的な反核組織が本格的に動き出したことをブロガーは大いに喜んでいます.

少し先になりますが,オルダーマストン核工場に関してはトライデント・プラウシェアズが10月27日に大規模封鎖を呼びかけています.これにも原水協や原水禁が参加してくれるといいのですが・・・.

自衛隊春日基地に申し入れ書を提出

新型のパトリオット・ミサイル”PAC3”の福岡への配備に反対する集会が08年3月23日に福岡市近郊の春日公園で開かれました.集会後,PAC3の配備が予定されている自衛隊春日基地までデモ行進し,基地の責任者にあてた要請書をゲート前で読み上げて手渡しました.その様子です.

集会の名称は,当日配布されたリーフレットによると,「終わらせようイラク占領,撤退させよう自衛隊! パトリオット・ミサイル配備反対福岡県集会」で,平和・人権・環境福岡フォーラム,戦争への道を許さない福岡県フォーラム,平和をつくる筑紫住民の会の3者の共催です.

左側のレインコートとフードをかぶったのが基地の人,要請文を読み上げる女性の後ろに,平和をつくる筑紫住民の会の代表の郡島恒昭さん,社民党参議院議員の淵上貞雄さんが見えます.

3月23日に福岡で平和と暮らしをテーマに二つの集会

今度の日曜,3月23日,ほぼ同じ時間帯に福岡で二つの集会が開かれます.どちらもネット上にはほとんど出ていません.「グーグル八分」というわけでもないでしょう.

一つは,平和の問題を中心とした,自衛隊基地の近くの公園で開かれる集会,もう一つは,格差と貧困・生活の問題を中心とした,福岡市中心部の公園で開かれる集会です.

(「ミサイル防衛」反対集会)
PAC3配備反対福岡県集会 ~第10回ピースウォークin 春日~
とき◆3月23日(日)午後1時30分~
ところ◆春日市「県営春日公園」(JR「春日」すぐ)
共催◆平和・人権・環境福岡フォーラム、戦争への道を許さない福岡県フォーラム、平和をつくる筑紫住民の会(問合せtel.080-5218-1917)

(世直し集会)
3.23世直し福岡県民大集会
とき 3月23日(日)13:00(雨天決行)
ところ 冷泉公園 (福岡市博多区冷泉)
 アトラクション 12:45ごろ~
主催 福岡県民大集会実行委員会

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ラサの抵抗に日本の左翼は?

チベット問題について私は何か調べたことも,本を読んだこともなく,全くの「B層」なのだが,それでも(だから?)今日の温家宝首相の「ダライ・ラマの策動」という発言はウソっぽいと感じる.やはり映像のもつ情報量と言うべきか,彼の表情を見るととても真実を語っているとは思えないのだ.それに比べてダライ・ラマの映像と言葉には説得力がある.このような感想は,左右を問わずわが国のメディア視聴者のほとんどが持っただろう.

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文部科学省の「パブリック・コメント」募集に5件応募

文部科学省の「パブリック・コメント」募集に,メールで5件応募しました.それを以下に転載します.対象は小学校学習指導要領案に絞りました.

論点0 そもそも文部科学省にはこのような命令を発する権限がないので,提案自体を撤回すべきである.
論点1 指導要領案は国家社会の「形成者」を育成するという観点を欠く
論点2 「国語」,「社会」および「道徳」の指導要領案が子どもの内心の自由を侵し,違憲であること
論点3 外国国籍の子どもの存在を無視している
論点4 文案作成者の国語力を疑わせる部分がある

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教基法破壊を具現化する学習指導要領案

文部科学省が学習指導要領などを改訂するための,法律で定められた意見公募,いわゆる「パブリック・コメント」募集を行っている.

公募公示
 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/02/08021505.htm
意見募集中案件詳細(上からリンクされている)

上記2ページから必要な文書等にはすべてリンクされている.

まず,期限の設定の仕方が行政手続法で決められた最低限の30日(締め切りが3月16日,今度の日曜)になっており,非常に短い.1ヵ月というのは,そのような公募が行われているということの周知期間という程度の長さである.このような全国民的な重要問題に対してこの期間では,「意見公募」は単なるアリバイ作りとしか思えない*.とは言ってもこれを無視することはできない.(これに対抗する強力な他の手段があれば別であるが.)

批判的意見の多さということが,今後の展開における足がかりになると思われるので,多数の投稿が必要だと思われる.特に教育学部系の方々の責任,貢献は重要だろう.個人だけでなく,諸団体や,関係する教授会も同様である.(法人,団体も意見公募の対象)

一昨年の暮れに,戦後日本の貴重な財産である教育基本法が,極右的,国家主義的イデオロギーで汚染されたが,今回の指導要領改定案はそれを実体化する重要なステップの一つで,これに無反応では話にならない.教基法をめぐる闘いは終わっていないどころか,これこそが「実戦」である.そしてこれは同時に憲法をめぐる闘いでもある.

指導要領案をざっと眺めてみたが,それこそ,内容も文章作法上も,「突っ込みどころ満載」のようだ.私自身も期限内に意見を送るつもりだが,とりあえずそのためのメモを取っておく.

パブリックコメントのための覚え書き

(1)「学習指導要領」を制定することの違憲性,違法性
文部科学省の権限
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H11/H11HO096.html ">文部科学省設置法第三条では,文科省の任務は,教育の振興と人材の育成などと抽象的であるが,同法四条が規定する「所掌事務」では,提案されている学習指導要領のように教育内容を規制する権限は明文的には認められていない.おそらく同条の九の「初等中等教育の基準の設定に関すること」を根拠としたいのであろうが,「基準の設定」という表現はきわめて一般的で,外形的なことに関する基準を超えて教育内容の基準まで設定する権限があるとは言えない.

初等中等教育といえどもその教育内容には最新の学問研究の成果が反映されなければならず,また教育は学問の再生産のプロセスでもある.そしてその学問に関しては,憲法二三条で「学問の自由は、これを保障する」としている.これは,国家が教育内容にみだりに介入することは憲法上許されないことを意味する.

したがって,法規としての拘束力を持たせる意図で作られる「指導要領」に教育内容に関する事項を含ませることは,違憲・違法であり,そもそもこの提案自体を撤回すべきである.もちろん現行の「指導要領」も撤廃すべきである.

実際的な面でも,これまでの「指導要領」が子どもの学力を低下させる原因となるなど,その害悪が明白となっている.その愚を繰り返すことは止めなければならない.教育内容に関しては,法制上の本来のあり方に,つまり教師,父母,そしてそれぞれの教育委員会に任せるべきである.何らかの全国的な基準が必要だとしても,それは,これらの人々や団体の協議によって作られるべきだ.文科省はそのための会議室を提供するだけでよい.

(2)改悪教基法の違憲条項に連動する部分
改悪教基法第二条の五:
「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに・・・」
これは,たとえば小学校学習指導要領の社会の第6学年の「目標」の部分に,「我が国の歴史や伝統を大切にし,国を愛する心情を育てるようにする」と引き写されている.

何を愛し愛しないかは個人の問題であり,個人の幸福追求の範疇である.これに国家が介入することは,憲法13条に違反する.

(以下,もう少し追加の予定.)
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* 公募は個人だけでなく団体も対象になっているが,構成員が数人の団体ならいざ知らず,組合や専門家集団が団体として意見をまとめようとすれば,少なくとも数ヶ月は必要だろう.

最大・最悪の「偽装」とは?

この数年来「偽装」というキーワードがメディアを賑わしている.今日も,新幹線で売られている駅弁の消費期限偽装が話題に上がった.新銀行東京では,長期の無責任体制が隠蔽・偽装されてきた.ところがそれらの問題がいったん「解禁」になるや否や,テレビメディアは突然にして正義の味方となり,鬼の首を取ったようにその非を言い募る.

しかし,例えば新銀行東京のひどい経営状態をメディアが知らなかったはずはないだろう.もし知らなかったとすればメディアの名に値しない.つまり,これまでその重大な問題性を知っていながら,ほとんど報道しなかったのだ.これまた重大な「偽装」ではないのか.つまり,国民,市民に知らせるべき重大な事態が存在していたのに報道しなかったと言うことは,「そのような重大事態が存在しない」と「偽装」したことに他ならないからだ.

このような,メディアの「不作為の責任」が問われることはほとんど,いや全くない*.つい先日は,薬害エイズ問題で厚生省の元官僚の,この種の責任が断罪された.しかしメディアの「不作為」も官僚の不作為と同様,あるいはそれ以上に社会に及ぼす影響は大きい.

もちろんメディアは言論機関だから,「不作為の責任」といっても,それが権力によって取り締まられるものではないし,そのようなことは絶対に排除しなければならない.だからといって責任がないわけではもちろんなく,その責任追及は国民的世論によってなされるべきだろう.「メディアウオッチ委員会」の設立が望まれる.
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*責任どころか,そのような検証が行われることすら全くない.

教育基本法をめぐる闘いの第二ステージ

とりあえず重要ブログ記事にリンクします.
dr.stoneflyの戯れ言さんの次の記事です.
「教育基本法捏造の怒りを思い出せ!!」…今が闘いのときだ!!

東京でのイベントのレジュメやスライド等を公開します

new2st.gif09年1/25追記:平和への結集第2ブログでビデオを公開していただいています.

1日の東京での,ファスレーン365報告+非暴力平和隊のイベントは,参加者数こそ二十数名と少なかったですが,討論も盛り上がり,わずか10日間の周知期間にしてはまずまずの成功だったと思います.国会議員本人の参加があったのには,感謝とともに,驚きました.それも,いつもあるような冒頭挨拶ではなく,前半の2時間の二人の話をまるまる聞いてもらいました.

私のプレゼンテーションの,レジュメ,スライド,それに録音を公開いたします.
レジュメ (56KB) http://ad9.org/f365j/tokyo-resume.doc
スライド (11MB) http://ad9.org/f365j/tokyo-slide1.pdf
録音 (10MB)   http://ad9.org/f365j/DM-10815a.mp3
上映したビデオ http://jp.youtube.com/watch?v=eDMlKHMCyf0
(もちろん会場では高解像度で横長のものを上映しました.)
new2st.gif大畑さんの講演のレジュメと録音を追加しました.:「非暴力平和隊とは何か?」
 レジュメ (252KB) http://ad9.org/f365j/20080301-ohata.pdf
           →ワードファイル
 録音 (10MB)    http://ad9.org/f365j/DM-10815c.mp3

忙しい中に時間を割いていただいた衆議院議員の原口一博さんに,この場でもお礼を申し上げます.
原口議員のHPを見ると,当日のメモが実に詳しく載せてあります.
http://haraguti.com/day/index_d.html
左コラムの「一博日記」で,カレンダーの3月1日の鉛筆マークをクリックすると出てきます.

5日追記:講演で言い間違いが二カ所ありました.上記の録音を聴かれる際にご注意下さい.
09’20” トライデント・プラウシェアズの設立年
    誤:「1999年に旗揚げ」 正:「1998年に旗揚げ」
17’28” ジェット戦闘機の輸出先
    誤:「東チモールに輸出」 正:「インドネシアに輸出」

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Author:yamamoto at fc2
ペガサス・ブログ版の記事の一部をミラーリングします.全部の記事は上記オリジナルをご覧下さい.
ファスレーン365の本
原発事故対策マニュアル 増補新版旧版PDF
共産党カクサン部 (ヨーコ部員)


デモの後はNHKへ!ニュースのスタジオへ!
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はたして、911 は本当にテロだったのか。ZERO は、原版(イタリア語)の制作(2007年)以来、ローマ国際映画祭(2007年10月)、ブリュッセルEU議会場(2008年 2月)、ロシア国営放送(2008年9月)で上映された、対テロ戦争の原点を鋭くえぐる長編ドキュメンタリー。

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靖国問題ではビデオ「まだ軍服を着せますか?」もおすすめです:
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