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2005-11

名言集再録


あまり有名ではないけれども,とても今日的で有用だと思う名言を,トラックバックできるようにここに再録します.ペガサスサイトのいくつかの文書の中での引用するなどして使ったものです.例えば次の文書の「扉書き」にもあります.


「『茶色の春』を迎えた国立大学」


-------------------------------1----------------------------------


又学問者は,才智・弁口にて本体の臆病・欲心などを仕隠すもの也。人の見誤る所也。


(葉隠,聞書第一)


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究極的に悪いのは悪人の残忍さではなく,良識ある人々の沈黙である.


(マーチン・ルーサー・キング)


-------------------------------3----------------------------------


政府の吏人が平民に対して威を振う趣を見ればこそ,権あるに似たれども,この吏人が政府中にありて上級の者に対するときは,その抑圧を受ること,平民が吏人に対するよりなお甚しきものあり.譬えば地方の下役らが,村の名主共を呼出して事を談ずるときは,その傲慢厭うべきが如くなれども,この下役が長官に接する有様を見れば,また愍笑に堪えたり.


(福沢諭吉「文明論之概略」)


-------------------------------4----------------------------------


今まで組織のアカンタビリティー(説明責任)が問われてきましたが,個人にはパーソナルアカンタビリティーがあるのです.なぜあなたは知っていたのに通報しなかったのか,是正に向けて努力しなかったのかという責任を問われます.


(「内部告発と向き合う」NACS消費者生活研究所長,宮本一子氏.日経新聞02年9月29日18ページ)


-------------------------------5----------------------------------


破  天  荒

-- 変えるべきもの  守るべきもの  創るべきもの --


(2001年度 明善大運動会スローガン)


-------------------------------6----------------------------------


「批判のない真面目さは悪を為すのですよ」


(2004年5月16日久留米市民会館で開かれた「母と女性教職員の会」主催の講演会.講師は吉武輝子氏.)


講演者,吉武輝子さんは,その話の中で,自分の先生が戦後退職するときに残した言葉を紹介している.そのオカモト先生は,戦中は「忠君愛国」の教育を完全に真面目に実行した人だが,敗戦の180度の転換では,授業で教科書にたくさんの墨塗りを指示することになった.ある日の授業では,しばらく絶句して,たくさんの生徒を戦場に送り出して死なせてしまったことを生徒たちに詫びた.その時に語った言葉を,退職時に駅に見送りに来た生徒たちに混雑した列車の中から大きな声で繰り返した.


オカモト先生の言葉


「忘れないで下さいね.批判のない真面目さは悪を為すのですよ.民主主義は疑うことから始まるのですよ.」

「“我々は”ではなく,“私は”からものごとは始まるのです.」




引用者コメント:国家や会社など通常の体制的な権威だけでなく,「反体制」側の権威,たとえば政党や労働組合などの組織やその幹部に対する,無条件の「真面目さ」も,この格言の対象として含めて考えることが重要です.



--------------次は似非格言ないし反格言---------------

-------------------------------7----------------------------------


“ 君子危うきに近寄らず ”


出典不明の似非格言.多くの母親が子供に刷り込むこの言葉によって,単なる臆病さにもっともらしい大義が与えられている.

靖国問題のビデオ「まだ軍服を着せますか?」

靖国問題のビデオ「まだ軍服を着せますか?」を見た.内容が深い.ぜひとも一見をお奨めする.DVDにもなっています(末尾参照).

プロデューサーは落合誓子氏,企画・制作は金沢出版社,1989年の作品である.
だいぶ前のものだが,決して古くなっていない.小泉首相の靖国参拝でこの問題がクローズアップされているので,むしろ今が旬と言っても良い作品である.

前半は靖国にお参りする旧軍人や遺族たちがクローズアップされる.この人たちのインタビューを見ていると,そうなのか,そんなに強く信仰しているのか,とか,自分の肉親がこの神社に祭られているのなら,それに参りたくなるのも当然か,この人たちの気持ちも尊重しなければいけないのかなあ,という思いに駆られるほどだ.

DSC_1481w300.jpgしかし後半まで進み,靖国の生い立ちが明かされ,実はこれが宗教施設というより「軍事施設」であること,つまり戦争を支えるイデオロギー装置であるということが明晰に描かれる.

私自身は行ったことがないので分からないが,敷地や建物は「巨大」というほどのものではないだろう.しかし戦前,戦後を通じてのイデオロギー装置としての巨大さは,この国において実に比類のないものだということが分かる.

img158w120.jpg img159w120.jpg img160w120.jpg img161w120.jpg

ブログ「世に倦む日日」も靖国問題をよく取り上げているが,このビデオの内容と良く重なるのは次の記事だろう.
「日本国憲法は靖国を認めず - 石橋湛山の靖国神社廃止論」
 http://critic.exblog.jp/2626405#2626405_1
_____________________
知りあいの人が5本持っていて,安く分けてくれるそうです.もしかすると今も販売中かも知れないのでここに値段を書くことは出来ませんが,このルートはかなり安いです.関心をお持ちの方は
toyosimaアットマークta2.so-net.ne.jp
までメールを下さい.

ビデオのタイトルでネット検索をしても「所蔵リスト」や「上映会」しか出てこないので,もう販売はしていないのかも知れません.(週明けにも問い合わせてみます.→販売中.下記参照)ですからDVD化もされていないでしょうが,その値打ちは十二分にあると思います.

11月15日追記:出版元の金沢出版社に問い合わせたところ,まだ在庫はあるそうです.DVD化の計画もあり,準備も整っているが,問題は資金とのこと.皆さん,在庫一掃に協力して,DVD化を実現してもらいましょう! 金沢出版社はウェブサイトもないようなので,ここに住所と電話番号を転載します.
金沢出版社, 電話 076-291-4977, 住所 921-8011 石川県金沢市入江3丁目132

08年4月3日追記:ブログ ごぼはんのひとりごと によると,DVD化されているようです.

new2st.gif関連記事:靖国は日本に於ける「ネオ・ナチ」の施設(06年8月)

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はたして、911 は本当にテロだったのか。ZERO は、原版(イタリア語)の制作(2007年)以来、ローマ国際映画祭(2007年10月)、ブリュッセルEU議会場(2008年 2月)、ロシア国営放送(2008年9月)で上映された、対テロ戦争の原点を鋭くえぐる長編ドキュメンタリー。

mainimg180w.jpg

靖国問題ではビデオ「まだ軍服を着せますか?」もおすすめです:
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